『ECLIPSE AVN-D10W』はバックカメラが別売だが後方録画も可能!

 

今主流のドライブレコーダーのほとんどは、単体で稼働するものです。

内蔵する液晶モニターは小さく、録画した映像を確認するにはこれでは役不足で、細かいところまで見ようとしたらPCを使わないといけません。

 

この状態に一部のメーカーは、多くの車にナビが装備されていることに目を付け、モニターにドラレコの映像を映し出すことができないか考えるようになりました。

そうすれば録画済みのSDカードを取り出すことなく、ナビの大きなモニターで見ることができる訳です。

 

この発想のおかげで、日本国内では数種類のカーナビ連動ドラレコが、現在発売されています。

その良い例が、アルパイン DVR-C320Rですね。

前後2カメラ仕様のドラレコでありながら、操作と映像のモニターをカーナビ側で行なえます。

 

そしてさらにもう一歩踏み込んで、「ならば、いっそうのことナビとドラレコを一体化してみたら?」と、思い付くのも当然のことでしょう。

現在、そんな背景を経て発売されているのが「ECLIPSE AVN-D10W」です。

 

一体化することで、使い勝手を飛躍的に向上させたドラレコ内蔵カーナビ。

今回はAVN-D10Wの内容に触れ、ユーザーレビューを参考にしながら、その魅力に迫ってみましょう。




 

ECLIPSE AVN-D10Wはバックカメラを追加して2カメラドラレコになる

 

 

AVN-D10Wは液晶モニターを7インチとした、標準サイズのカーナビが基本形です。

タッチパネルにて操作を行いますが、現在地・メニュー・ボリュームのボタンは独立して右側にまとめ、全体としてワイドサイズに適合させています。

 

 

ワイドサイズに適合しない車には、標準サイズのAVN-D10を用意。

どちらも大型パネルのモデルでないことで、その分価格を安く設定しています。

 

ナビゲーションは32GB容量のSDナビとなっており、Wi-Fiを使い自動地図更新ができる機能を持っています。

このSDナビ用とは別にもう1つスロットがあり、ここへSDカードを入れDVDを見たり、CDスロットに入れたCDから録音することが可能です。

 

ナビゲーション機能としては、一般的なモデルと同じようなもので、特に際立った機能はありません。

地上デジタルTVやFM/AMラジオも、当然のように装備されています。

 

Bluetooth機能もあるので、スマホの音源を再生したり、ハンズフリーで電話を受けることもできますよ。

オーディオの性能では、出力16Wx4のアンプを内蔵。

パワーとしては、まずまずのものを持っています。

 

さてドラレコ機能ですが、1/2.7型CMOSセンサーを採用、有効画素数は200万画素です。

ドラレコ本体はカーナビの中にあるため、フロントガラスに取り付けるのは小さなカメラのみ。

 

 

一般のドラレコと違い、フロントの視界を妨げないのが良いですね。

走行中の映像はナビの画面端に小さく表示できますが、ナビ画面全体に表示することはできません。

 

ナビ画面全体でドラレコ映像を表示するには、一旦、車を停止させる必要があります。

映像を画面全体で再生している時に走行を開始すると、再生画面が解除される仕様になっています。

 

本機はオプションにバックアイカメラがあり、これをつなぐことでバックモニターとして利用可能。

さらにバックアイカメラを付けていることで、後方録画ができるんです。

つまり、本機が前後2カメラ式ドラレコになると言うこと。

 

では、AVN-D10Wのドラレコの画質はどんなものでしょうか?

本機ではなく、本体の横幅が小さい姉妹機AVN-D10のものですが、画質は同じです。

あるユーザーが録画した、この動画で確認してみましょう。

 


協力 chevyvitaさん

 

ややコントラストが低めな気もしますが、200万画素機として不満のない画質ではないでしょうか。

そして今度は、使い勝手も気になりますよね?

次の頁より、すでに愛用中のユーザーさんのレビューで、確かめてみたいと思います。

 

ECLIPSE AVN-D10Wのユーザーレビュー

 

★「説明書など読まなくても、基本的な事は直感で操作する事が出来る。まだ免許をもたない娘も勝手にサクサク操作していたので、ナビ操作に慣れていない方でも問題なく操作が出来ると思う。最近はBlu-rayやYouTubeを見れたりするナビもあるが、そういったナビは高額だし運転中に気が散りそうなので、このナビのように必要最低限の機能で不満はない。画面の大きいナビも流行りだが、テレビやDVDを見る訳でなければ十分な大きさだと思う。」

★「2DINの限られたスペースに収まり、ドライブレコーダー内蔵はコレしかなかったので。操作性は全く問題ないが、スマホとの連携アプリ『ナビコン』が連携しなかったのは残念だった。」

★「AVN135MWからのアップグレード。操作性、機能性が格段にアップ。既存のUSBケーブルもバックカメラも流用出来た。元々リア用にドライブレコーダーを付けていたが、既存のバックカメラがリア用ドライブレコーダー兼用に出来た。同梱のフロントドライブレコーダー用カメラの固定が少しわかりにくく、ブラケットにねじ止めしたが、ガタガタしてゆるい状態だ。ケーブルのテンションで辛うじて安定している感じだ。」

★「映像が綺麗で、総合的に突出していなくても劣る面はない。ネームバリューに拘らなければ、コスパが良い商品だ。」

 

ECLIPSE AVN-D10Wの評価

AVN-D10Wはナビ・ドラレコそれぞれを別に評価すれば、特に秀でた機能・性能を持っているものではありません。

その代わり基本的な機能は、誰でもマニュアルを見なくても操作できるくらい、容易な操作設計がされていると思います。

 

でもやはり何と言っても、それまで2台別々に装備する必要があったものが、1台にまとめられると言うのは使い勝手が向上するので、一般のユーザーにはおすすめです。

1つにまとめて操作性や機能性が向上すれば、便利で安全なことこの上ないですからね。

 

ただ本機の最大の欠点を述べると、購入するきっかけが、車を買い替えた時に限られる場合が多いことでしょう。

現在乗っている車にナビが装着されていないか、使用中のナビを処分しても良いほど不満があるなら新規に購入するでしょうが、そうでなければユーザーにはちょっと勇気が必要です。

 

またドラレコ機能が故障して修理に出そうとすれば、当たり前ですが、ナビもその間は使えないことも弱みになりますね。

とは言え長い目で見れば、ナビとドラレコを一体化させることは合理的であり、大きな画面でドラレコ映像が見れるのは大きなメリットです。

それに合体することで車内がスッキリして、スマート感がアップすることでしょう。

 

今後のドライブレコーダーの未来を想像すれば、一体型モデルが増えて行くのは自然ではないか、と私は考えています。

また一緒になったからと言って、本機の場合、価格が他のカーナビと比べ高い訳ではないので、新車購入時なら、別々に揃えるよりお得になるのは間違いありません。

 

なお補足ですが、本機には駐車監視機能が付いてはいません。

もしこの機能にこだわるなら、残念ながら、今は他機を考えた方が良さそうです。

 

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