『コムテック ZDR048』レビュー評価:ZDR038との違いは意外なところにあった!?

ミラー型ドライブレコーダーと言えば、今はスマートミラーのことを指しており、世界的には一般的スタイルとなっていることで、日本でも人気が高まりつつあるようです。

そんな中でコムテックからは、スマートミラー第二弾「ZDR048」が登場しました。

 

国内では、まだメジャー的存在とは言えないスマートミラーですが、ドラレコの大手メーカーとして、コムテックはこのタイプのモデルもシリーズの一本柱として、開発に力を入れています。

と言う訳で今回は、このZDR048をユーザーレビューも交え魅力を探り、最後に私が評価して行きましょう。




 

コムテック ZDR048のスマートミラーとしての特徴

 

 

ZDR048の特徴は、まずスマートミラーとして、やや小ぶりのサイズになっていることが挙げられるでしょう。

一般的に多い、スマートミラーの液晶モニターのサイズは11.88インチですが、本機はひと回り小形の10.66インチを採用。

 

軽四輪など車幅の狭い車種は、運転席と助手席の距離が近いことで、サンバイザーも左右の間隔が狭くなっています。

なので、11.88インチのスマートミラーを取り付けてしまうと、サンバイザーと干渉してしまう可能性があります。

 

そのため、本体のサイズを小さく(幅を短く)しているんですね。

おかげで、国産車両のほとんどにフィットさせられます。

 

 

また本体を小さくしただけでなく、フロントカメラを独立させたことで、ミラーの向きを変えてもレンズの向きが変わりません。

カメラを独立させると、本体からのケーブルが1本増えてうっとうしいのですが、その代わり、本機ではGPSをカメラに内蔵させました。

 

ほとんどのスマートミラーではGPSは外付けになっており、これ専用のケーブルが必要なので、それを考えれば、カメラ用のケーブルが特に煩わしくは感じないでしょう。

 

センサーは前後カメラとも、1/2.8型フルHD200万画素CMOS。

特に高画質仕様ではありませんが、ドライブレコーダーとしては必要十分なセンサーを採用していると思います。

 

操作性で少し変わっているのは、スマートミラーでありながら、タッチパネルを採用していないこと。

設定操作は、右側サイドにある物理的ボタンで行います。

 

 

指で画面をスクロールして、映る範囲を上下に動かすことはできませんが、その代わり、見える画面の大きさを1.5倍まで拡大することが可能です。

スマートミラーは、広角レンズせいで後方車両が遠くに映るため、自車との距離感が掴みにくいと言われますが、本機では拡大することで違和感がないようにできますよ。

 

 

なお本体は、付属のゴムバンドで、ルームミラーに被せるタイプ。

フィット感は悪くはないのですが、それなりに重いので、ルームミラーのステーに負担を掛けてしまう恐れがあります。

 

 

リアカメラには防水機能がなく、リアウインドウ内側に取り付ける仕様です。

リアカメラ用ケーブルは約9mと長いですから、大型のワンボックスでも不足することはないでしょう。

電源はシガーライターから取るのが基本となっており、駐車監視機能を使いたい場合は、オプションの駐車監視直接配線コードが必要です。

 

コムテック ZDR048とZDR038の違いとは?

 

 

ZDR048は、コムテックのスマートミラーの第二弾なのは前述の通り。

現時点では第一弾のZDR038のモデルチェンジではなく、別バージョンとの立ち位置になっているようですね。

 

両機の見た目での大きな違いは、モニターサイズが変更されたことで、ZDR048の幅が3㎝ほど短いんです。

2つのサンバイザーの間隔が狭い車種でも、干渉しないようになっていますよ。

 

 

それから操作性の違いとして、038はタッチパネルだったものを048ではそれを廃止して、右サイドのボタンで操作します。

タッチパネルでなくても、操作が特別やりにくいことはありませんが、ただスマホと同じように大きな画面を生かすためにも、タッチパネルの方がなじむ気がしますね。

 

でもこの仕様の変更は、もしかしたら、製造コストを抑えるためと、重量を低減させる方法の1つなのかも知れません。

OMNIVISION社 PureCelセンサー

また、使われているCMOSセンサーにも違いがあります。

038は高価なソニーSTARVISを採用して、夜間でも明るい映像を提供しましたが、048ではオムニビジョンPureCelを採用。

コストを抑えながらも、STARVIS同等の性能を得ているとのことです。

 

サイズを抑えて中身の仕様を変更することで、本体重量を038の420gから、048の313.2gへの減量を可能にしました。

重量の軽減はコスト低減の意味合いだけでなく、純正ミラーのステーへの負担を減らすことの意味もあると考えられそうです。

スマートミラーの重量減はかなり重要で、それを考えてのことだとしたら、大正解ではないでしょうか?

 

 

それから駐車監視機能ですが、038では常時録画と衝撃録画のどちらかを選べましたが、048はさらにタイムラプス録画も選べるようになりました。

常時録画では肝心のシーンの頭出しに時間が掛かりますが、タイムラプスだと1秒間に1コマの録画なのでこれが素早く行えます。

 

またタイムラプスは電力を抑えらるし、カードへのメモリー負担も減らせるので、有効なモードと言えるでしょう。

 

 

細かいところでは、048には購入から1年間、データ復旧サービスを無償で受けられる特典が追加されました。

これは、本体やSDカードの破損で読み込めなくなった録画データを、再生できるよう修復するもの。

わずか1年間ですが、事故など重要なデータを消失しても、無料で復旧してもらえるのは有難いですね。

 

以上、違いはだいたいこのくらい。

本体の大きさの違い以外に、一見あまり差がなさそうな両機ですが、タッチパネルの有り無しとCMOSセンサーの変更は、地味ながらも大きな変更と認識すべきでしょう。

 

コムテック ZDR048の画質はどうなのか?

 

 

では、気になるZDR048の画質は、どんなものでしょうか?

メーカー提供の映像で、前後それぞれの、昼間・夜間の画質を見てみましょう。

場所は、名古屋市中区上前津から栄に北上する大津通です。

 

※フロント昼間

※リア昼間

※フロント夜間

※リア夜間

 

ZDR048のレンズの明るさは全てF1.8と明るく、またセンサーも全てフルHD200万画素。

ZDR038も同じスペックで、全体的に明るくとてもクリアな画質であり、まずまず高評価なものでした。

 

本機もほぼ同等の画質を有しており、ドラレコとして十分な解像度を得ているのではないでしょうか。

PureCelの夜間での明るさですが、センサーを変更したとは言え遜色なく明るさを保っており、STARVISとの差はほぼなさそうですね。

 

次に、実際にZDR048を使っているユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか?

いくつかレビューをピックアップしたので、次の頁でご覧いただきましょう。

 

コムテック ZDR048のユーザーレビュー

 

★「スッキリとコンパクトに感じている。特に初期ルーミーのサンバイザーに干渉しない横幅になっており、本当に満足している。私としては100%表示は後続車が遠目に感じてしまうため、150%拡大で使用している。取説には “拡大すると映像が粗くなります” と記載されているが、それほど粗いとは感じていない。昼夜で後続車のナンバーがしっかり読める。夜も特に気になる点はなく、何と言っても後続車のライトの眩しさから解放され大満足だ。」

★「初めてのミラー型ドラレコなので、比べる対象がないので何とも言えないが、オートバックスで他の商品を色々見た時と比べたら、全然038よりも画面はキレイで操作も簡単。初心者でも設定しやすい仕様となっていて、買ってよかったと思った。昨日夜運転中に後方から煽り?を受けたが、相手の車・ナンバーが確認できるレベルでしっかり映っていたので、今後のことを考えても重宝できるアイテムだと思う。」

★「初期設定終了後は、操作しないことを前提に考えた方が良い。タッチパネルでもなくボタン類も直感的ではなく、上下ボタンには押し込み操作もあり非常に使い辛い。メニューボタンを一番上に置き、ボタンを押したら、メニュー及び操作ガイドが出るようにしてもらいたいと思う。たまに操作ガイドとして矢印が出るが、矢印が何を意味するのか文字で説明してほしい。」

★「再販ランクル70に取り付けた。拡大できるので、ドアミラーに写るモノとあまり差がなく違和感がない。夜間は鮮明とは言い難いが、なかなか頑張っているという感じだ。肉眼で見るより明るく見れるので安心感がある。本体は小型ではあるが、私の車ではバイザーに接触する。」

 

コムテック ZDR048の評価・まとめ

 

 

ここからは私がZDR048を評価し、まとめてみましょう。

スマートミラードラレコは、11.8インチのモニターを搭載するモデルが多い中、本機は幅の狭い10.66インチを搭載したことで、使える車種が増えました。

 

実際に寸法を比較してみると、ZDR038は幅が290㎜x高さが72㎜。

対して本機は258㎜x72.5㎜と、幅が32㎜も短くなっているんですね。

 

これなら、今まで取り付けをためらっていた、多くの軽四輪車にも使えることでしょう。

そのおかげもあり、本体重量がZDR038と比べ、100g以上軽く300g少々となっています。

 

この重量なら、純正ルームミラーに被せてもステーに掛かる負担は小さく、何とか耐久性も保てると思います。

ZDR038は、ステーに掛かる負担が大きいのでやや心配。

もしも、このような11.88インチモデルを取り付け、重さでミラー本体が前方に傾いてしまうようなら、下記のような頑丈な取り付けアームへの交換が効果的です。

 

11インチミラーモニター 専用取付ベース 取付アーム 専用設計 純正ミラー交換

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ZDR048は、特に大きな弱点はありません。

強いて言えばスマートミラーなのに、タッチパネルが採用されていないことでしょう。

物理ボタンの操作でも、特別不便さを感じることはないですが、やはり直感的にタッチパネルで操作するのは気持ちが良いもの。

 

ですがこのおかげと、センサーを変更したことで、製造コストを抑え軽量化を実現できたのだとしたら、これらは弱点とは言えないかも知れません。

実際本機は、新製品ながらZDR038とそれほど価格差はなく、目新しい分高いだけです。

液晶モニターがやや小さいことと、タッチパネルにこだわらないユーザーなら、軽いことで車にフィットしやすいスマートミラーとして、買いだと言えるでしょう。

 

32GBのSDカードが付属し、またフォーマット不要なメンテナンスフリーであることや、3年間のメーカー保証が付くことも、ZDR048の大きな魅力になると思います。

 

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