ドライブレコーダーの死角をできるだけ少なくすることが、新しいモデルでは重視されています。
死角を少なくする方法としては、できるだけ広角レンズを使うこと、2カメラ式とすること、360度カメラ式とすること、そしてもう1つの方法は3カメラ式とすることです。
3カメラ仕様のモデルには、車内+前後カメラのタイプとサイド+前後カメラのタイプがあります。
サイド+前後カメラのタイプでは、「AKEEYO AKY-X3GTL」が今人気。
前後カメラと、ドアミラー下部に取り付けるサイドカメラを付属して、運転席から見えにくい左側面を録画することが可能なモデルです。
本体は大型モニターを内蔵した、スマートミラー型ドライブレコーダーになっています。
今回は、3カメラスマートミラー型であるAKY-X3GTLを、ユーザーレビューを参考にしながら、その魅力に付いて評価してみることにしましょう。
AKEEYO AKY-X3GTLはサイド+前後カメラで死角減少・視野拡大
まずは、メーカー提供の動画をご覧になって下さい。
おおよその商品概要を把握できると思います。
AKY-X3GTLは、約12インチの大型モニター搭載のスマートミラーになっており、正面から見て裏側右にフロントカメラを設置しています。
これは日本車のような右ハンドル車を考慮、映像が道路左寄りにならないようになっているんですね。
フロントカメラは、フルHD200万画素 フレームレートは27.5fps HDR搭載 対角124度の画角となっています。
※この写真は本体裏側左にカメラがありますが、日本車用モデルは右側に付きます。
リアカメラは車内貼り付け専用で、フロントと同じフルHD200万画素 フレームレートは25fpsとやや遅いですが、HDRは搭載して画角は140度と広めです。
こちらはまた、SONYのSTARVISセンサーを使っているので、スモークガラス越しでも明るく録画でき安心できます。
一方、サイドカメラは200万画素とは言ってもHD仕様なので、やや画質は劣ってフレームレートも25fps。
こちらはIP65相当の防水仕様となり、サイドミラー下部に両面テープで貼り付けるもので、レンズの角度調整が可能です。
またこのカメラは車内で使うこともでき、フロントガラス等に取り付ければ、車内の様子を記録するカメラになります。
左サイドにカメラを設置するメリットは、狭い道路を通過する場合、サイドミラーでは見えにくい左側直下を確認するのに便利なことですね。
道路端にある側溝ギリギリに幅寄せする際、その確認にも使えます。
車内に設置してカメラを運転席側に向ければ、煽って言いがかりを付けて来た人の録画に、威力を発揮することでしょう。
さてミラー本体に付いてですが、大型モニターはタッチスクリーンになっており、画面に直接触れて操作設定を行います。
画面を指で上下左右になぞれば、表示の明るさを調整したり、アングルを替えたりできて便利ですよ。
映像の表示方法は3種類。
① サイドカメラ+リアカメラ+フロントカメラの三方向を同時表示
② サイドカメラ+リアカメラの二方向を同時表示
③ サイドカメラ・リアカメラ・フロントカメラのいずれかを全面表示
なお、全てを消して普通のルームミラーとしての使用も可能。
さらに本機には音声コントロール機能があり、録画の開始/停止や画面表示の切り替えを、あなたの声で行えるんです。
音声コントロールは命令語が決まっているので、言葉に戸惑うことはありません。
その他、外付け型のGPSを搭載しているし、HDR録画で映像の白飛びや黒つぶれを防ぎます。
さらにリアカメラはリバース連動機能が付き、配線の一部をバックアップランプと接続することで、バックギアと連動してモニターがバックモニターに変身。
前もって位置を記憶しておくことで、通常位置とは違う低い位置での表示へと、自動的に切り替わります。
AKY-X3GTLは単なる3カメラ仕様だけではなく、スマートなドライブレコーダーと言う訳です。
ではここで、あるユーザーによるレビュー動画がありますので、ご覧いただきましょう。
取り付け方や使い方も一緒に解説しており、録画映像も公開しているので、画質に付いても良く見て下さいね。
協力 tetu channelさん
見ていただいた通り、サイドカメラはやや解像度が劣るようですが、前後カメラは昼夜問わず、クリアな画質と言えるのではないでしょうか。
次に他のユーザーによるレビューから、使い勝手等を確かめていただきたいと思います。
その後で、私が本機の評価をしましょう。
AKEEYO AKY-X3GTLのユーザーレビュー
★「個人的にも好きなメーカーなので、海外製品だが心配無く購入した。昼間ならフロント・リアともはっきりと視界良好だ。サイドカメラも大変便利で、有った方が絶対安全だ。駐車もかなり楽になる。夜間もフロントは問題無し。リアカメラは後方のライトが高輝度だと少し眩しい感じだが問題無し。取り付けも配線だけなので、素人でも出来た。」
★「80系ノアに取り付けた。リアカメラ用ケーブル10mは、充分な長さだった。約2mくらい余った。リアガラスにちょっと濃いめのスモークフィルムを貼っているが、ハッキリ見える。液晶画面もキレイでお勧めだ。」
★「3系統も録画するとメモリーを食うので、正直、サイドカメラの映像はモニターに映すだけで録画しなくても良いから、設定で録画キャンセル出来れば良いと思った。あと前後カメラの映像の切り替えは音声認識でも出来るので便利なのだが、サイドカメラの切り替えは出来ないので、サイドカメラこそ音声認識で切り替わってくれたら良いのにと思った。これは仕方ないことだが、電源/GPS/バックカメラ/サイドカメラと入力線が多いので、モニター上部が配線でごちゃごちゃしてしまう。操作は説明書を読まなくても良いくらい簡単で、使い勝手は良いと思う。」
★「夜間はとても奇麗に見えるので、デジタルインナーミラーとして大変重宝している。夜は後続車のライト等で多少の白飛びとグレアが出るのが少し残念だが、普通に使用するには十分だと思う。また付属のサイドカメラで助手席ミラーの下を映すことで、確認しずらいワゴン車の左前の状況が確認できるようになり、車を路肩に寄せることが楽になった。」
AKEEYO AKY-X3GTLの評価
AKY-X3GTLは中国メーカーの製品ですが、日本で販売しているものは、右ハンドル車に特化したモデルとなっています。
そのため国産車に装着すれば、使い勝手の良いドラレコとなります。
3カメラ式ドライブレコーダーと言えば、以前なら第3のカメラは車内の様子を録るために設けられていたため、やや趣味的要素がありました。
それを本機は、左側ドアミラーの死角を補う主旨で付けるので、実用性の高いものにしています。
背の高いトラックを良く見ると、サイドミラーの下の部分に、もう1つミラーが設置されているのをあなたもご存知でしょう。
これをサイドアンダーミラーと呼びますが、本機のサイドカメラもこれに近い役割りをします。
なのでトラックのように背の高い1BOXカーは、左側直下の確認がしにくいため、このカメラがあると非常に役立つ訳です。
車を壁ギリギリに駐車したい時や、左側に飛び出た障害物を避けて進みたい場合に、有難みを感じることでしょう。
ただし本機は、取り付けに厄介なことがあります。
それはミラー本体から出ているケーブルの数々です。
電源ケーブル+リアカメラケーブル+サイドカメラケーブル+GPSケーブルの4本が、フロントガラス上部からAピラーにかけてダッシュボードまで続きます。
これらを目立たないよう内張りへ押し込むのは、素人には至難の技ではないでしょうか。
私は、同じAKEEYOのAKY-V360Sを使っています。
このモデルは360度ドラレコで、フロントとリアの2台のカメラが搭載されており、さらにGPSも外付けですから、ケーブルが3本あるんです。
3本でも奇麗にまとめるのは、結構大変ですからね。
まして4本ともなると、さらに難易度が高くなるのを覚悟する必要があるでしょう。
またカメラが3台ともなると、これらのデータを1枚のSDカードへ記録するのは、かなりの負担です。
本機には32GBのSDカードが付属しますが、これでも役不足の傾向があり、できれば64GB以上のカードを用意し負担を抑えた方が良いと思います。
画質に関して言えば、前後カメラは200万画素機として解像度は十分で、大きな問題はないと言えるでしょう。
ただシビアに評価するなら、リアカメラは後続車のヘッドライトが露出オーバー気味になる場合があり、ナンバーが読み取りにくい傾向があるのが少し残念ですね。
しかしSTARVISを搭載し、夜間の光源が少なくても明るく録画できます。
またサイドカメラはHD画質なので、ややモヤッとした画質に感じられます。
が、それでも実用上問題になることはないでしょう。
私は今後、3カメラ式ドラレコが主流になるとは予測していませんが、潜在的な需要は続くと思っています。
2カメラ式ドラレコでは不安だと感じるユーザーには、本機は選択肢の1つとしておすすめできる、スマートミラー型ドライブレコーダーに違いありません。
※この商品は、現在販売されておりません
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