ドライブレコーダーを取り付ける上で、本体カメラをどこに取り付けようか、悩むユーザーも多いと思います。
ルームミラーやETCがあり、最近は自動ブレーキカメラも増え、フロントガラス周りは意外にスペースがなく、取り付け位置が限られています。
販売店で本体の取り付けを依頼すれば、特に指定がなければ助手席側ルームミラー裏に設置されますが、自分で取り付けるような人は運転席側に付けることも多いとか。
では、こちら側へ付ける人は、なぜその方が良いと主張するのでしょうか?
そこで今回は、ドラレコを運転席側ガラス上部に取り付けるメリットはどこにあるのか、考えてみたいと思います。
ちなみに私は、取り付け位置を常に助手席側とする主義の人間です。
日本のドラレコメーカーは基本的に取り付け位置は助手席側を推奨している
ドラレコの取り付け場所は「道路運送保安基準」と言う法律で決められていますが、フロントガラス上部20%以内に付けさえすれば、どこでもちゃんと車検には通ります。
ただし、ワイパーの拭き取り範囲から外れる助手席最端部だけはダメで、拭き取り範囲に入る運転席最端部ならば、車検に通らないことはないでしょう。
つまり中心に近いルームミラー周辺なら、問題なくパスできると言うことです。
その中で、日本のドラレコメーカーが特に右ハンドルの日本車なら、ルームミラーの左側裏を推奨するのはなぜか?
それは、ドライバーの視覚に入らないようにできるからですね。
例えばJVC Everioでは、イラストのように取り付け手順を解説していますが、本体は助手席側ルームミラーの裏に描かれていることで分かります。
私もスタンドアローン一体型モデルを設置する際は、必ず助手席側に取り付けるようにしていますよ。
ところが、車によってはETCアンテナが邪魔したり、アイサイトに代表される自動ブレーキのカメラがあったりで、上手く助手席側に付けられない場合があります。
そんな時は運転席側に付けないといけなかったり、また上手いこと中心部に付けられることもあるでしょう。
その点では、ルームミラーの位置に被せて付けられるスマートミラーなら、悩まなくて済みますね。
で、今回話題にするのは、助手席側に取り付けられるのに、わざわざ運転席側に取り付けるユーザーがいると言う事実。
なぜそうするユーザーがいるのか、運転席側に設置するメリットを具体的に、次の頁で挙げてみましょう。
ドラレコを運転席側に取り付けるメリット(なるほどそうだったのか!)
このメリットをネットなどで色々調べると、下記のようなことが分かりました。
それは「モニターが見やすくなる上に、設定などの操作がしやすい」と言うこと。
なるほど本体を助手席側に装着してしまうと、ドライバーの視界を妨げない代わりに、表示モニターは見にくくなります。
それに運転席からは左腕をグッと伸ばさないと、スイッチを押すことができませんよね?
ちゃんと良い角度で録画されているのか、モニターが運転席側にあることで、いつでもそれを確認することができるでしょう。
機種によっては、表示と音で警告メッセージが発せられるものもありますから、それが一目で分かることは大切なことと言えます。
1ヶ月に1~2回行わないといけない、SDカードのフォーマット作業も、楽にできるに違いありません。
それに、走行中前方で異変が起こりそうな時でも、さっと緊急ボタンを押すことによって、その前後10秒から20秒を別ファイルに記録でき、データを確実に保存できます。
ドラレコが持つ色々な機能を、十分に生かすことができるんですよね。
スマートミラーを使っているユーザーでも分かると思いますが、モニターが見やすい位置にあって操作も手を伸ばさず行えることは、とても便利で重宝することでしょう。
ですがここで、あえて私は助手席側装着をおすすめしたいんです。
私が助手席側ドラレコの取り付けをおすすめする理由とは?
以上のように、ドラレコを運転席側に取り付けることはメリットが大きいことに間違いなく、これを否定することはありません。
それでも、できることなら助手席側に取り付けるのが相応しい、と私は思っています。
それはドラレコがカーナビと違い、基本的にドライブをサポートする機器ではなく、あくまでドライブ中の様子を記録する装置に過ぎないからです。
カーナビは、目的地までの道筋を案内するものですから、ドライバーから見やすい場所に設置する必要があります。
ですが、ドライバーの視界を妨げる訳にはいきませんから、ダッシュボードの中央に取り付けられているんですね。
もしドラレコをカーナビのように、ドライブをサポートする機器として捉えるなら、多くがカーナビと合体するとか、ダッシュボードのどこかに組み込むなどして普及して来たことでしょう。
ですが、基本的に記録装置と言うことですから、必ずしもダッシュボードへ組み込む必要はないんです。
なので、ドラレコは外付けの方が後付けがカンタンだし、でも視界の邪魔にならないように、ルームミラーの助手席側裏に取り付ける前提で発達したのです。
本来カーナビのように、ちょくちょくモニターを覗く必要はないので、運転席側にあると目障りな存在になってしまいます。
ドライバーは運転中、前方を注視しながらもルームミラーで、後方をチェックしないといけません。
左右の様子を伺うために、サイドミラーも覗くことも必須ですよね?
さらにスピードメーターを確かめたり、カーナビで道順を確認する作業も必要です。
そう思えばこの上に、ドラレコの画面をチェックするなんて、神業(かみわざ)に近い作業を要求されるようなもの。
少しでも安全運転を心掛けるのなら、可能な仕事は機械に任せて、視界確保と運転にドライバーは集中すべきです。
一見便利そうな運転支援機能は、まだオマケ的な精度しか持たないけど、状況を記録する機能は、かなり機械任せで安心な性能になっていると思いますよ。
まとめ (結論)
結論として、ドラレコを他のカーアクセサリーと同様に使いこなすなら、運転席側に取り付けるのもありだと言えるでしょう。
特に、ドラレコとレーダー受信機が一体になったセルスター RD-60などは、積極的に機能を使いたいモデルなので、ドライバーに近い位置に設置する方が良さそうです。
しかし多くのユーザーが、万が一の時の保険としてドラレコを設置している事実を見れば、できれば目に付きにくい助手席側への設置がおすすめですね。
重ねて言いますが、ドラレコの仕事は、本来ドライブの様子を記録することであって、機能を使いこなすことで、ドライバーを支援するものではありません。
それでも最終的には一歩引いて、どちら側の前に取り付けるかは、ユーザーのあなたのお好み次第と言うことにしておきましょう。
もしどちらが良いか迷うようであれば、今人気のコムテック ZDR048のようなスマートミラーの導入も視野に入れると良いかも知れません。
これならルームミラーの位置にモニターがあって覗きやすいし、お尻をずらして手を伸ばさなくて操作できるのが魅力となりますからね。
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