新車登録後5年以上経過して、今年また車検を受ける予定のあなたはいませんか?
もしその車が、冒頭の写真のようにヘッドライトが黄ばんでいるなら、車検をパスできない可能性があるのをご存じでしょうか。
今年(2026年)8月から車検の基準が改訂されることで、ヘッドライトの黄ばみが進んでいる車をお持ちなら、今のうちに対策を取った方が無難です。
そこで今回は、お金を掛けずに自分でヘッドライトを綺麗にする方法と、前もって黄ばみを起こさない対策をお話しようと思います。
▼ もくじ
そもそもなぜヘッドライトが黄ばんでしまうのか?

あなたの車も含め、街中で走っている車のヘッドライトのカバー、これは何でできているのか多くの人は知らないかも知れませんね。
昔の丸ライトが主流だった頃はガラス製でしたが、実は現在、ほぼ全てプラスチック製なんです。
なぜプラスチックに変わったのかと言うと、それはガラスに比べて成形がしやすく、デザインの自由度が広がるから。
自由度が広がったことで、車は昔より、顔つきがシャープになっています。

そして、その上で万が一の衝突事故での強度を高めるため、ポリカーボネート樹脂を使っているんですね。
ポリカーボネート樹脂は衝撃に極めて強いものの、弱点として耐候性が低く特に紫外線に弱い。
これが年月の経過とともに、黄ばんでくると言う訳です。
しかもヘッドライトは雨に濡れることもあり、これも黄ばみを進めてしまう原因の1つとなっています。
そのため、車両製造時にはすぐに変色しないよう、表面に保護コーティング剤が塗布され、数年間透明度が守られるんですよ。
とは言え、5年以上経過すると徐々にこの効果が失われ、どんな高級車でも必ず黄ばんできます。

その点、ガラス製なら半永久的に変色はしないので、昔の車はヘッドライトの変色は問題にならなかったのです。
ちなみに同じライトカバーでも、テールライトは変色することがほぼありません。
これは同じプラスチック製でありながら、耐候性が良くて透明度が高い、アクリル樹脂を採用しているからです。
テールライトは後方に設置されるので、衝撃を受ける頻度が少ないと言う理由でアクリルなのですが、当然ながらヘッドライトもアクリルで作れば、黄ばみ問題が出ることはなかったかも知れませんね。
黄ばんだヘッドライトのままだと車検にパスできない基準とは?

冒頭で述べた通り、黄ばんだヘッドライトが車検にパスできないことがあるのですが、一概にどれほど黄ばんだらアウトなのか良く分からないですよね?
国土交通省の基準「道路運送車輛の保安基準の細目を定める告示の第42条」では、次のように定められています。

まぁこの表を見ても、ユーザーはあまり理解できないと思いますが、自分でヘッドライトを見て中の電球が目視できないほど黄ばんでいたら、車検は通らないものと解釈すれば良いでしょう。
では無事に車検をパスするために、ユーザーはどうすれば良いのか、次の頁で述べてみたいと思います。
黄ばんだヘッドライトの車検をパスするための対策

ヘッドライトのカバーは、表面が主に紫外線などの影響で劣化し黄ばみます。
私は以前プラスチック製品加工の仕事をしていて、ポリカーボネートで遮閉板を作ったりしていましたが、透明色のものは塩化ビニール板同様、野外では2~3年で表面が曇ってしまったのを覚えています。

こんな場合は、樹脂用コンパウンドで磨けば透明感が回復したものでした。
同じ要領でこのコンパウンドでヘッドライトも磨けば、表面の黄ばみやくすみが取れ、内部がクリアになります。
このコンパウンドは業務用で一般には手に入りにくいので、車の塗装の仕上げに使う鏡面仕上げコンパウンドでも代用できます。
車の塗料はアクリル塗料なので、これが使えるんですね。
ただカーショップには、”ヘッドライト専用クリーナー” が販売されているので、これを使えば間違いないでしょう。
実は、なんやかんや言っても、私も買って15年も経つ愛車にはカークリーナーを使っています。

私が数年前から何度もリピートしているのは、「プロスタッフヘッドライトガチコート+下地クリーナーセット」です。
この商品を使っている理由は、黄ばみを取るクリーナーの他に、キレイ感を維持できるコート剤が付いているから。
市販のどのクリーナーで磨いても、綺麗にはなるもの。
でもまた紫外線を帯びれば、2~3ヶ月でくすんで来ちゃうんですね。
なのでコート剤がセットになっている、このプロスタッフの製品が良いと言う訳。
コート剤を塗布すると、6ヶ月以上ピカピカを保てますよ。
価格も千円以下と安いのでおすすめです。
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この作業が面倒な方は、オートバックスなどのカーショップやカーディーラーに依頼すれば楽ですが、コーティングを含めた価格が左右で1万円を超えることもあるので、これをおすすめするのはどうかな?と思いますね。
いずれにせよ、ヘッドライトが黄ばんでしまったままでは、車検が通らないことがあります。
整備工場では車検を通すために、そこでクリーニング作業が加算されるので、事前に自分で対策するのが最善ではないでしょうか。
ヘッドライトが黄ばんでしまわないための事前対策は?

ヘッドライトの黄ばみやくすみを防ぐには、車をできるだけ紫外線や雨に当たらないよう、自宅では車庫などに保管することが大切です。
ですが、車は走ってナンボのもの。
完全に黄ばみを防ぐことは不可能ですよね?
ならば、1つだけ良い方法があります。
それは、”ヘッドライトラッピングフィルム” を貼り付けることです。
昔、まだ現在のようなスモークガラスが普及する前、サイドやリアガラスにフィルムを貼るのが流行していましたが、このラッピングフィルムも同じような要領で貼り付けます。
フィルムを貼り付けるには少しコツが必要で、また車種によっては曲面がキツイものがあるので、誰でも簡単に貼れるとは言えないかも知れません。
でも、市販のものでは安価なものが多いので、失敗したらやり直す覚悟で行えば、上手くできるようになるでしょう。

私のおすすめは、「サスコムヘッドライトフィルム」。
価格が安いので、最初に2セットほど購入し失敗に備えれば、大丈夫だと思います。
このフィルムは、透明色のほか6種類のカラーが用意されていますが、これらは車検が通らない可能性があるので、購入するなら透明色に限定した方が無難です。
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ただし、フィルムの耐久性は永久ではないので、傷などが付いたり変色しかけたら、再度新品に貼り換えることで、ヘッドライトを長期間守れることでしょう。
フィルムを使い続けるにはある程度根気が必要ですが、みすみすライトカバーを変色させてしまうよりはマシだと思いませんか?
まとめ

車のヘッドライトが、経年劣化で黄ばんだりくすんだりするのは、紫外線や雨が原因。
この対策として、クリーニングをカーショップやカーディーラーに一任するのが楽な方法ですが、自分で市販のクリーナーやコーティング剤を使い作業するのが、安くておすすめです。
そもそも黄ばみができるだけ出ないようにするには、普段愛車を車庫に保管したり、早めにラッピングフィルムで保護すると良いですね。
愛車を長く綺麗に保つには、それなりに手間暇を掛けることが必要ですが、車好きなあなたならこれを楽しんで行えば、苦労と感じることはないんじゃないでしょうか。



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