ドライブレコーダーの普及率が、我が国日本でも50%を超えようとしている昨今ですが、それでも装着をためらうドライバーは多いものです。
その理由として挙げられるのは、ドラレコ本体の価格の高さと、取り付けの煩雑さにあるようです。
故障した時の機材の扱いが面倒、と言う意見もあるでしょう。
しかし後から煽られるなど、嫌がらせを受けるのはたまりませんよね?
そんな状況を少しでも回避できる方法の1つとして、ダミードライブレコーダーを装着すると言う手があるのをご存知でしょうか?
ただダミーである以上、それはあくまでもオモチャ。
そんなものに煽り運転などの回避ができるのか、疑うあなたもいるかも知れません。
でもやり方次第で、「ダミードライブレコーダーを効果的に利用」することができるんです。
その方法に付いて、今回お話しようと思います。
さすがにフロントにダミードライブレコーダーを使うには無理がある
ダミードライブレコーダーと一口に言っても、それぞれ価格に幅があるものです。
ダイソーなど100円均一ショップで買えるものから、カーショップやネットショップなどで数千円するものまで、何種類もののダミーが揃っています。
ですが、さすがに百均の商品はオモチャそうろうで、これをそのまま装着するのは抵抗があるでしょう。
なので百均商品は却下です。
誰がどう見ても、本物のドラレコと認識するには無理がありますからね。
そう考えると、せめて、カーショップやネットショップの商品を使いたいもの。
価格も千円以上するものです。
これだと、それなりに精巧にできているので合格です。
ただし、それでも本物にソックリと言う訳ではありません。
なので、フロントドラレコの代用品としては使いません。
どう使うのかと言えば、リアドラレコの代用として使うのです。
最近の車の多くは、リアがプライバシーガラスになっているため、ガラスの内側に貼り付けるのなら外からは本物にも見えるんです。
つまり、リアドライブレコーダーとしてなら、ごまかしが効くと言う訳。
「じゃ、フロントドライブレコーダーはどうするの?」と、あなたは疑問を抱くかも知れませんね。
これはキッパリ言いますが、フロントだけは本物のドラレコを購入しましょう。
ドライブレコーダーは煽りなど、嫌がらせを防ぐなどの効果があるだけでなく、万が一の事故を記録する重要な使命を担っています。
こればかりは、ダミーモデルでは代用することはできません。
いえいえ本物とは言っても、高価なものを購入する必要はなく、リーズナブルな1万円程度の1カメラモデルで充分です。
フルHD200万画素以上のセンサーを搭載してあれば、最近のモデルならどのメーカーのものでも画質は合格ですからね。
「でも機械が苦手で、取り付けが面倒だし・・・」、とおっしゃる方でも大丈夫。
一般のフロントガラスに貼り付ける一体型モデルなら、本体を取り付けてガラスの周囲に電源ケーブルをはわせ、プラグをシガーライターソケットに挿せば設置は完了します。
これでエンジンの始動と共に電源が入り、エンジンを切ればドラレコの電源も自動的にOFFになります。
純正ルームミラーに挟むミラーモデルも同様に簡単ですが、こちらはGPSを搭載したものだと、大抵それはユニットが外付けになっています。
このタイプは、もう1本GPS用のケーブルをガラス窓にはわして、アンテナをダッシュボードに設置しないといけません。
取り付けそのものは難しくはありませんが、やや作業が面倒です。
なので取り付けに手を煩わしたくないあなたなら、一体型のリーズナブルな1カメラモデルを選びましょう。
その上でダミードラレコをリアガラスに取り付ければ、車外からは立派な2カメラ式ドライブレコーダーに見えますよ。
私がおすすめするのは、防犯カメラのピー・エス・ディーが販売する「ドライブレコーダー車載用ダミーカメラ」です。
その理由は、次の頁で述べることにしましょう。
ダミードラレコを選ぶならケーブル付きの本物に似たものを
ピー・エス・ディーのドライブレコーダー車載用ダミーカメラは、高さ60㎜・幅40㎜のサイズ。
大きさもデザインも本物のリアカメラに似た、偽ドライブレコーダーなんです。
ただ本品も所詮はダミーなだけに、近くで見ればやっぱりチャチで偽物なのは一目瞭然。
だから、リアスモークガラスを採用している車なら詳細が分からず、シルエットしか見えないでしょう。
しかも本体からケーブルが伸びリアルなので、リアダミードライブレコーダーにピッタリです。
これならば、後方から迫る車からは本物のドラレコに見えて、むやみに近寄っては来ないのではないでしょうか。
価格的には、100円均一モデルとは比較にはなりませんが、それ相応の効果はあると思います。
とは言え、「どうせお金を掛けるなら、いっそのこと本物を購入した方がマシ」と思うあなたもいるかも知れませんね。
ところがところが、本物ならフロントから何メートルもの長いケーブルを、リアまで引っ張る必要があります。
車内ではケーブルを、目立たないように内張りに隠す必要もありますから、フロントドラレコのようにポン付けするようにはいかないのです。
取り付け業者に作業を頼めば楽ですが、かなりの料金を請求されるのは必然的。
そう考えれば録画はできなくても、本品は本体を両面テープで留めるだけなので、誰にでも設置が簡単なのがお分かりでしょう。
なので、ダミードライブレコーダーを取り付けることは、充分に意味・効果があることなのです。
ドライブレコーダー車載用ダミーカメラのユーザーレビュー
では、ドライブレコーダー車載用ダミーカメラを実際に使っているユーザーの皆さんは、どんな感想を持っているのでしょうか?
いくつかレビューを集めてみましたので、ご覧いただきましょう。
★「女性でも簡単に取り付けられる。コードは少し長すぎるかなーと思ったが、コードを固定する留め具もついているし、車内の隙間に入れてしまえば特に問題ない。見た目は本当にダミーと分からないクオリティだ。」
★「賛否あるが、私はとても良い買い物をしたと思っている。これを付ける前はとにかく煽られていた。通勤車両は毎日煽られていて、かなり不快な思いをしていた。でもこれを付けてからはゼロにはならなかったが、激減した!なんて人間は単純な生き物なんだろうと実感w。今じゃ煽られる回数は月1~2件と、煽られても余裕を持って対応出来る様になり、事故の危険も減ったと思う。シールも高級感があって数ヶ月経っても全然色落ちしないし、配線もあたかもバッテリーに繋がっているか如く引っ張っているので本物に見える。」
★「特に普通だった。両面テープは3Mで至って普通で、粘着力はそこそこガラスが熱くなると剥がれてくる・・・。そして、カメラは転落し、後続車にダミーカメラだとバレて笑われる始末・・・。」
★「ダミーの線があるので、それっぽくて良い。実際、後から一旦詰めてきた車が離れた。付属のステッカーが安っぽいので、ちゃんとしたステッカーと併用するのをお勧めする。多分ステッカーに気付いてカメラにも気付いて線が付いているので、ダミーとは分からないかも。」
まとめ:ダミーのドライブレコーダーに効果はある!
このドライブレコーダー車載用ダミーカメラが、所詮オモチャなのは確かです。
しかし、それなりに本物っぽく見える工夫をしているのがお分かりになったと思います。
既述のように、電源ケーブルとそれを固定するクリップが付属。
また、カメラの角度調整ができるダイヤルもあるので、後続車に向けてレンズの方向を変えられます。
それにダミーのレンズも付いていますからね。
さらに耐候性のある「録画中ステッカー」も付属するので、これも車体に貼ることで、本物に見間違う効果は高まることでしょう。
ただしこれはあくまで走行中での話であり、駐車中ジッと見ればバレてしまうかも知れません。
なので、前方は本物のドライブレコーダーを設置して、本品はあくまでスモークガラス仕様車のリアに使うのが煽り撃退の条件です。
本物の2カメラドラレコを取り付けたいのはヤマヤマだけど、フロントはともかくリアはどうしてもケーブル配線するのがイヤ。
そんなユーザーには、ダミードライブレコーダーは効果を発揮することでしょう。
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