今話題の720°全天球ドラレコ「ユピテル Q-01」が、
ネットでも購入できるようになったと言うことで、
その使い勝手など口コミで評価してみようと思います。
これまでQ-01は、法人ユーザーや指定店限定販売のみで、
量販店やネットでの取り扱いはありませんでした。
それが今年(2018年)よりネットでの販売も開始、
誰でも簡単に手に入るようになりました。
とにかく水平方向に360°・垂直方向に360°と、合計720°の
全方向映像を録ることができるので、死角などない訳です。
これが “マルミエ(marumie)” と呼ばれるゆえんですね。
ですから、前方・後方・左右側方から迫って来る車両を、
これ1台で記録することが可能となりました。
それではまず、専用ビュアーを使って
再現した映像を、下記動画からご覧下さい。
協力 カーライフサポート G-REEDさん
次に、実際に使っているユーザーの方は、
使い心地をどう感じているのでしょうか?
口コミを参考に、
Q-01を検証してみましょう。
★「本機は後方もきちんと記録するため、取り付けをバックミラーと被らないよう横側に行う必要がある。そして本体にディスプレイを持たないため、記録の確認は専用ビュアーをPCにインストールする必要がある。雨の夜と言う悪条件下でも、LED式信号をはっきりと認識できた。マウスをドラッグするとスムーズに、周囲720°の記録が音声ショックセンサーの波形の推移と、グーグルマップ上でのGPS走行記録と共にあらわれた。問題の画質は周りを走る車種は問題なく認識できるが、夜間で雨だと前車のナンバーの識別は微妙だ。」
★「思ったより画質が悪い。720°とあるが、実際には前後カメラ2台での合成映像になる。前後カメラの継ぎ目で二重に見え、真横はほぼ見えない。価格が高いので大金を出すなら、前後に2台取り付けるタイプの方が良いかも・・・。」
それでは、色々と語ってみます。
(公財)交通事故総合分析センターの調査によれば、
日本における交通事故の約7割が正面からではなく、
側面や後方からの衝突なんだそうです。
一般のドライブレコーダーは、
前方のみの映像を録画するため、当然ですが
側面や後方の映像を残すことはできません。
せっかく事故の記録をするために取り付けたのに、
肝心の映像が記録されないでは話になりませんよね。
前後2カメラ式タイプなら後方は
カバーできますが、やはり側面は無理。
それに、リアカメラの取り付けが別途必要だし、
それに伴う配線も面倒くさくなります。
それをこのQ-01は2つの全天球レンズを内蔵して、
全方向の映像記録を可能とし、1台で
前後左右のアクシデントにも対応する訳です。
配線は前方専用タイプと一緒で、
ケーブルは電源用のが1本あるだけでシンプル。
本体も、ルームミラーに隠れないよう位置を決めれば、
あと取り付けは容易ですよね。
ところで、先ほどご覧いただいた動画を見て、
あなたはどうお感じになりましたか。
「最新のモデルなのに、何か画質が悪いゾ!」
と思われたのでは?
全天球タイプのドラレコを、
普通のドラレコのように再生したい場合は、
専用のビュアーを使用しなければなりません。
そして、録画した映像をビュアーで一部を切り取り、
画面を整える必要があります。
切り取られ小さくなった映像をそのまま再生すると、
見づらいので拡大する訳ですが、
結果、これが画質が低下する原因となるのです。
Q-01の持つ200万画素の高画質は、
切り取る前の360°全体の映像で得られるのですね。
全方向1台で録画できるのが本機のメリットですが、
一部だけを切り取って拡大再生すると、伸ばしボケで
画質が悪くなるのがデメリットとなってしまいます。
このデメリットをカバーすべく、さらに高画素化すると
さらに多くのメモリー容量が必要になるので、
現時点では200万画素に抑えているのでしょうね。
ですから、この商品の位置付けは、画質よりも
とにかく写っていることを優先した実用品として
捉えるべきだと思います。
そしてネットでも販売が開始されるようになり、
簡単に購入できるようになりました。
ただ、非常に魅力は感じるものの、
現在のところは価格の高さがネックとなる
商品なのは否めないでしょう。
※この商品は、現在販売されておりません
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