ドライブレコーダーに配線不要なモデルなど存在しない!ワイヤレスリアカメラとか乾電池式モデルとか一体どう言うこと?

 

先日知人から「新しいドライブレコーダーを買おうと思うんだけど、配線不要のおすすめモデルってある?」と尋ねられました。

これを聞いた私は「え、配線不要?ワイヤレス?」と耳を疑ってしまいました。

 

「配線がいらないワイヤレスモデルなんて存在しないよ」と答えると、「いやネットで検索すると一杯出て来るんだけど・・・。」とツッコむ彼。

そんなバカな!と思いつつ、私も “ドライブレコーダー 配線不要” と検索してみると、確かに多数のネットショップサイトが登場します。

さらにもっと深く調べたら、”ワイヤレスリアカメラ” とか “乾電池式ドラレコ” なんてキーワードを使ったサイトが登場するんですね。

 

確かにケーブルのないモデルがドラレコがあれば、配線工事もいらなくて取り付けが非常に便利でしょう。

と言うことで、今回はそんなドラレコの配線不要なモデルや、乾電池式モデルについて調べてみました。




 

ドラレコの配線不要なワイヤレスモデルはやはり存在しない

 

 

実際にGoogleで調べてみると分かりますが、私の予想通りどれも、配線が不要で電源のいらないモデルは1つもありませんでした。

四輪車用のドラレコは、稼動させるための電源をどこからか引っ張る必要があり、簡単にシガーソケットから取るにしても、そこまでの配線が必ず必要です。

 

例外に、バイク用にはヘルメットに装着させるタイプにはあり、これはバッテリーを内蔵しているので、配線不要なドラレコと言っても良いかも知れません。

代表的なモデルに、アサヒリサーチ BS-8aの新型BS-9bがあります。

 

 

この機種は確かに配線不要だし、バッテリー式(ただし乾電池ではない)ですが、四輪車用に作られたものではありません。

おおよそアクションカメラ(ヘルメットカメラ)と同等で、長時間稼動させることはできないものです。

ではネット上で言われている “配線不要のドライブレコーダー” とは、一体どんなものなのでしょうか?

これは恐らくカーナビのように、アクセサリー電源を用いて給電するのでなく、簡単にシガーソケットから給電するモデルのことを指すのでしょう。

 

 

ドライブレコーダーは多くが、シガーソケットまたはヒューズボックスから給電が可能ですが、中にはヒューズボックスからしか取れないものもあります。

例えば、カロッツェリア VREC-DS800DCがその1つ。

 

 

この機種は同じカロッツェリアのカーナビと連動して、カーナビ上でモニターしたり操作したりできます。

そのために、簡単にシガーソケットから給電できない構造になっているんです。

 

きっとこのように複雑な配線工事をするのではなく、シガープラグをソケットに挿し込むだけで電源が取れるモデルを、あえて配線不要なモデルと呼ぶのでしょうね。

ですが、実際にはシガーソケット給電可能タイプには、電源用ケーブルがありますから、全く配線なしでは稼働できないことを認識しておかないといけません。

 

ドラレコ用ワイヤレスリアカメラと言うものも存在しない

 

 

今や日本で最も人気のドラレコスタイルは、前後2カメラ式モデルだと言えるでしょう。

すでに定番とも呼べる前後2カメラ式は、操作をフロント本体で行うため、リアは後方を録画するカメラ機能のみ持っています。

このリアカメラからデータ送信するためには、フロントカメラから電源を供給しないといけません。

データ通信のみならワイヤレスでできそうですが、給電をまかなう手段はないのです。

そのため結論として、どうしても給電ケーブルが必要なことから、ドラレコのワイヤレスリアカメラと言うものは存在しないのです。

 

 

ドラレコ用ではないWebカメラなら、確かに無線で通信を行うものはあり、電源は内蔵の充電式バッテリーを使います。

ですが、これは可動時間がせいぜい3時間止まりで、バッテリーが切れたら充電しなくてはいけません。

長時間録画を続けるドライブレコーダーには、向かないと言えるでしょう。

 

 

電源に関して最近は、SUVやワンボックスカーのラゲッジスペースには、シガーソケットを備えたものがあります。

それこそハイブリッドカーには、100Vコンセントを備えたものもあるでしょう。

なので、これらの車なら走行中であれば後部で電源を供給できるので、この先、ワイヤレスでデータ通信が可能なリアカメラ付きドラレコも登場するかも知れませんね。

 

まとめ

 

 

ネット検索でヒットする配線不要なドラレコは、現実には簡単にシガーソケットから給電するタイプのもので、全く配線が不要と言う訳ではありません。

バイク用に販売されている、ヘルメットカメラのようなタイプは確かに配線は不要。

 

ですがバッテリー駆動であるため、長時間録画することは難しく四輪車には向きません。

リアに取り付けてWi-Fiでスマホにデータを送れる、四輪車用ワイヤレスカメラはあるものの、これだって12V電源を供給する必要はあり、有線で接続しないといけないのです。

 

 

とは言え、車も段々とEVが増えつつある時代です。

ドラレコも後付けばかりでなく、少しずつ純正モデルが登場するようになりました。

 

今後、ラゲッジスペースにアクセサリー用として、シガーソケットが装備されるのが当たり前になれば、リアカメラに給電するのも容易になります。

あとは走行中に電波障害が起こらず、データ通信が途切れない技術が確立すれば、リアケーブルが不要なポン付け2カメラ式ドラレコが登場して来ることでしょう。

 

 

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