『パイオニア NP1』レビュー評価:ドラレコとカーナビが一体化した価格的にお得な車載器!

 

クルマのエレクトロニクス化は発展が目覚ましく、乗用車であれば、カーナビやドラレコは当たり前のアクセサリーになって来ました。

しかしこれら2つは個別に装備することが多く、またそれぞれ別々に操作しなければなりません。

 

性能的に見れば別々のものの方が優れてはいるのですが、ユーザーの中にはインターフェイスを一緒にして、もっと簡単に操作できた方が良いと感じる人もいることでしょう。

もしあなたがこれから新しいクルマを買うとして、カーナビもドラレコもメーカー指定品にこだわらない人だとしたら、こんなモデルの購入を考えてみてはいかがでしょうか?

 

それは、カーナビとドラレコを一体化したオールインワンモデルの
「パイオニア NP1」です。

2カメラ式常時録画ドラレコでありながら、基本音声だけで目的地までナビゲートする機能を持つクラウド型車載器。

 

多くの機能動作を会話形式で行うことで、目線を常に前に向けていられるため、安全運転にも貢献してくれるんです。

今回はこのパイオニア NP1の魅力に付いて、実際のユーザーのレビューを交えて検証、そして最後に評価してみたいと思います。




 

パイオニア NP1は音声認識によりカーナビもドラレコも作動させる

 

 

まずはメーカー提供の動画で、NP1と言う商品を知っていただこうと思います。

この動画で、おおよそ本機の概要が把握できるでしょう。

 

 

NP1はパッと見、一般のスタンドアローン型ドラレコデザインで、本体をフロントガラス上部に貼り付けて設置します。

ただ液晶モニターもないのに、単体ドラレコと比べてかなりデカいです。

 

重さも300gあるので、万が一ガラスから剥がれた場合を考慮して、落下防止ワイヤーが付属しています

それだけに運転席では少し圧迫感があり、やや視界を妨げるほどです。

 

しかし通常走行に使用するだけなら、シガープラグ付き電源ケーブルを1本配線するだけなので、取り付けそのものは非常に簡単。

専用のアプリをまずスマホにダウンロードし、アプリの指示通りにセットアップを終了させると、作動を開始できるようになります。

 

 

ドラレコ機能は、基本的にはSDカードに録画される仕様になっており、ユーザーの声で録画や写真撮影を指示すると、クラウドにも記録される仕組みです。

万が一の事故時にも、自動的に前後計15秒の映像をクラウドに残すので、SDカードに不具合があったとしても大事な映像は守られます。

 

前後のカメラはフルHD200万画素の画質があり、ソニーSTARVISを用いたナイトサイトを搭載しているので、夜でも明るく録画できますよ。

冒頭で述べたように液晶モニターがないことで、そのままでは録画映像を確認することはできません。

その代わり、Bluetoothでつながれたスマホのアプリで見ることが可能。

 

出典:Car Watch

 

カーナビ機能も、基本的に音声で本機に呼び掛け目的地を設定、案内も音声で行います。

本体に、電話番号や住所を入力しての目的地設定はできません。

「東京スカイツリーへ案内して」と、名称だけで目的地を探し出すのです。

 

なので、目的地が非常に遠かったりマイナーな場所だったりすると、「考え中です」と返答した後、少し間を置いて案内が始まることがあります。

もし案内が必要な行き先が分かっているなら、事前にスマホアプリにそれを登録しておけば、すぐに案内を開始できます。

 

案内は全て音声で行いますが、途中自分の進む道に不安を感じたら、「この道で間違いないか」と本機に呼び掛ければOK。

間違いなければ「間違いありません。このままこの道を進んで下さい」とメッセージされます。

 

なお進む道の車線が複数本ある場合、「左車線の走行をおすすめします」とか「真ん中の車線の走行をおすすめします」などと案内してくれます。

走行中に有名な行楽地に近付いたりすると、その案内も自動的に行ってくれるんですね。

 

案内が聞き取れなかった場合は、「もう1度教えて」と呼び掛ければ、再度アナウンスすることが可能。

最近のAI技術の進歩は凄いものがありますね。

 

 

ちなみに常時スマホアプリと連携が可能なことで、スマホに走行中の軌跡を地図で表示させたり、ドラレコの映像を映すこともできます。

その場合はスマホをタップすることも必要になるので、そういう意味では、100%音声認識で作動する車載器とは言い切れないでしょう。

いずれにせよこのNP1があれば、カーナビとドラレコを別々に装備する必要がないのは便利ですね。

 

そして、別売の駐車監視用電源ケーブルを使うことで、駐車監視機能を作動させることができます。

もし駐車監視機能作動中に衝撃を検知すれば、SDカードとクラウドの両方に映像を記録し、同時にスマホへもそれを知らせて映像を表示します。

 

 

次に、NP1で使用する地図に付いて少し触れてみましょう。

地図はNP1本体には内蔵されていません。

 

本機は地図情報をクラウドで管理されており、新しい情報は常時更新されます。

なので、ユーザーはいつも新しい情報を案内される訳です。

 

一般のカーナビは外部と接続されてないことで、月日が経って行くと内容が古くなるため、どこかの時点で内容を有料更新する必要があります。

しかし本機はクラウドのため、ユーザーの手で更新しなくても良いのです。

 

さてそんなNP1ですが、実際に愛用しているユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか?

いくつかレビューを集めましたので、次の頁をご覧になってみて下さい。

 

パイオニア NP1のユーザーレビュー

 

★「もう少し本体を小さくしてほしかったが、装着してみるとそこまで気にならない大きさ。声で操作。音声認識はまだ聞き違いがあるが、以前使っていたカーナビと比べれば雲泥の差で良い。案内の女性の声はもろ合成で悲しい。ナビは声だけで道案内してくれるので、結構細かく教えてくれる。ナビ以外にもたまに話しかけてくるのは〇。自分はまだ慣れていないので、専用のアプリのナビ画面をスマホに出して使っている。期待していなかった専用アプリは思いの外よく出来ていて、自宅から事前に目的地設定など可能。クラウド保存されたドラレコ動画もこれでいつでも見れる。画質は200万画素あり充分キレイ。一番のお気に入りはドライブコールという機能。完全なハンズフリー通話ができ、走行中のドラレコ動画とナビ画面が相手に表示されるので便利。」

★「常に最新地図と、リアルタイムの渋滞情報が反映された音声案内が可能。案内タイミングはかなり細かい。店舗名を正式に発話すれば、一発でルート案内が始められる。(なかなかされない事もあるので、ここはアップデートに期待)サブスクが当たり前になりつつある中で、一歩先を行っている製品かと思う。」

★「音声認識率が著しく低いので、運転中イラつく。(特に音楽などかけていると絶望的)ナビの性能はさすがパイオニアといいたい。が、音声入力がダメなので、だいなしと思った。(目的地の設定はアプリからでもできるけど)良く認識できるのは今のところ、ラーメン・コンビニ・吉野家のみ。爆;例えば “今どこにいるのか教えて?” と言っても”まだ対応できません・・・” 思わず “いつ対応してくれるのよ?” と言ってしまう。すると “聞き取れません・・・” 。AIとして学習している気配を全く感じない。今後の進化が期待できるのか?不安ということで、過度の期待はしない方がショックは少ない。」

★「画質は顔がしっかり見えるくらい映る。暗視性能は微妙かもしれない。指示は都心や高速でも間違えないほど適切かつリアルタイムで教えてくれる。携帯だとタイムラグがあるので過ぎてしまったりすることが多いが、NP1は間違えることができないくらい正確だった。」

 

パイオニア NP1の評価

 

 

ここからは、私が以上の記述を踏まえてNP1の評価をしてみましょう。

やや大ぶりのドラレコスタイルながら、カーナビ機能も同時に備えた本機は、なかなか面白い商品と言えます。

 

ドライブレコーダーにしろカーナビゲーションにしろ、音声認識による操作ができるのは理想的なこと。

それによってモニターを非搭載にできれば、本体をシンプルに一体化できますからね。

 

今のところAI知能は発展途上なので、ユーザーが優しく話しかけてやらないと、スムーズに会話が成り立たないことがあります。

しかし今後は、地図とともに学習機能もどんどん更新されれば、少しずつユーザーに使いやすい車載器になって行くことでしょう。

 

 

そんな本機は、どんなユーザーにおすすめできるのかと言えば、まずは日常に商用車で各地を走り回ることが多い人です。

商用車は、標準ではラジオこそ付いてはいますが、その他の装備はほとんどオプション扱いです。

 

そこでNP1を装着すれば、ドラレコとカーナビを同時に取り付けたことになる上に、ラジオを捨てずにそのまま生かせます。

しかも仕事はスムーズにはかどり、より安全な走行も可能になりますよね?

 

また乗用車でも、標準ではナビもオーディオも別売の車種だったら、NP1を取り付けることで、空いたDINスペースに高性能なカーオーディオ機器を設置できるでしょう。

カーオーディオの音質にこだわる人なら、満足な車内レイアウトを作れるのではないでしょうか?

 

ただここで、重要なことを1つ。

NP1はクラウド型車載器になるので、常時通信費が必要になります。

 

利用するには通信費を含めた本体を、サブスク購入しなければなりません。

一括買取りではなく、ずっと使用料を支払い続けなければならないところが、購入するかしないかの分かれ道になるのです。

 

それでもカーナビとドラレコを別々で購入すれば、結構費用が掛かるので、NP1をリースするのと同じと考えれば、長い目で見て意外にお得とも言えるでしょう。

ガジェット好きな人なら、特に興味を持っていただきたいアイテムですね。

 

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2件のコメント

  • 小川隆一

    購入検討中ですが
    車種がノートイーパワー、ですので取付位置が運転席右寄りになるのですが大丈夫ですか?助手席も可能ですがワイパー拭き取り外となるようです。

    • 小川隆一様 コメントありがとうございます。
      さてお問い合わせの件ですが、NP-1本体は上下(アオリ)の調整は可能でも、多くのドラレコがそうであるように左右の調整はできません。
      NOTE e-Powerのフロントウインドウ上部のレイアウトが分からないので何とも言えませんが、あまり極端に右側にしか装着できないようならば、映像は右寄りに映ってしまうでしょう。
      ただ、それでもNP-1は結構広角寄りレンズを採用しているので、少しくらい右寄りになる程度なら、左方向が視野に入らない(映らない)ようなことはないと思います。
      それでも心配でしたら、細かいことは私では分かりませんので、一度パイオニアのサポート担当者に相談してみて下さい。

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