『KENWOOD DRV-MR760』レビュー評価:DRV-MR745と画質や機能の違いはどこに?

 

ドライブレコーダーも前後2カメラ式が佳境に入り、日本メーカー製のモデルも、少しづつスマートミラー型が登場するようになりましたね。

KENWOODからも、DVR-EM4700が登場して話題になっています。

 

ただこのタイプはまだ価格が高く、モニターが独特の見え方をすることもあり、日本で主流になるのはもう少し先になりそうです。

今のところは一体型がまだ手堅いですね。

 

そんな中で、KENWOODの中核として人気があるのは「DVR-MR760」でしょう。

同社では一体型のことをスタンドアローン型と呼び、品質も安定しているモデルが多いので、特にこだわりのない人は安心して購入できるようです。

 

さて、このDVR-MR760は一体型でもこれまでのモデルとは違う、新しい機能を持っているところがウリとなっています。

今回は、本機の魅力をユーザーレビューを交えて探り、画質や使い勝手を評価してみたいと思います。




 

KENWOOD DVR-MR760の特徴

 

 

DVR-MR760の最大の特徴は、最近話題になっている「煽り運転に対応する機能」が盛り込まれていることでしょう。

前方・後方を走る危険な車両を検知して、音とモニターの表示でドライバーに警告、自動的にイベントフォルダに映像を記録するんです。

 

このように煽られて自分が危険な被害に遭った場合、後から証拠として警察に提出できるのが強みですね。

犯人に逃げられたとしても、後から検挙しやすい訳です。

その機能の稼動の様子を、こちらの動画でご覧下さい。

 


協力 Car Watch Channelさん

 

またこの一連の機能は自動ではなく、ドライバー自ら手動でも行うことができます。

本体底部にあるRECボタンを押すことで、20秒間イベント録画をしてくれるのです。

さらに本体右側にある一番下のボタンを押せば、写真を撮ることができるので、相手の車両ナンバーを記録するのに役立ちます。

 

 

「いやいやこんな場合には気が焦って、ハンドルから手を離しボタンを押す余裕なんてないでしょう?」

いえ大丈夫ですよ。

 

 

ハンドルから手を離さなくても、音声コマンド機能を使い、本機に呼び掛ければOK。

“録画開始” と言えばイベント録画し、”写真撮影” と言えば写真を撮ってくれます。

“表示切替” と言えばモニターの表示が変わり、それぞれの様子を確認することもできるんです。

 

しかしそんな自信もないと言うドライバーなら、冒頭で述べた、これらを自動で行う機能を常時オンにしておきましょう。

ほかの特徴としては、「前方衝突警告」「車線逸脱警告」「発進遅れ警告」「リフレッシュ通知」「エコドライブ表示」の運転支援機能があります。

それから本機にはドライバーに取って有難い、SDカードの定期的なフォーマットが不要な「SDカードメンテナンスフリー」を採用。

SDカードも32GBのものが付属しているので、これだけで取りあえず本機を稼動させるのに事足りるでしょう。

 

KENWOOD DVR-MR760とDVR-MR745との違い

KENWOODには以前、同じ前後2カメラ式ドラレコDVR-MR745がありました。

品番が近いことでDVR-MR760は、DVR-MR745の新型と解釈して良いと思います。

 

では、両機の違いは何処にあるのでしょうか?

調べてみました。


旧モデル DRV-MR745

 

まずはご覧の通り、フロント・リアとも全くデザインは異なりますね。

これでMR760は、MR745のマイナーチェンジではないことが伺えます。

 

ただフロントカメラに関しては、レンズが明るさF1.8 対角150度の画角、200万画素フルHDセンサーであるしSTARVISではないのも共通です。

液晶モニターも、2.7インチの大きさで変わりがありません。

 

しかしリアカメラは、大きく仕様が変わりました。

MR760はレンズの明るさがF1.8とMR745と変わらないものの、画角が対角111度だったものが150度とより広くなっています。

 

そして驚いたことに、MR745は「スモークシースルー機能」搭載であったものが、MR760には非搭載となってしまいました。

濃いスモークガラス仕様の車輛でも、明るく録画できるのがウリだった機能が、新しいMR760にはないのです。

 

これは残念な退化と言えそうですが、MR760には、前項で述べたように煽り運転対策としての自動録画機能と、音声コマンド機能が新しく搭載されています。

SDカードがメンテナンスフリーになったのも、MR745にはなかった新しい機能です。

また価格が7千円ほど安くなったのもメリットですが、でもその代償として、スモークシースルー機能の廃止につながっているのかも知れません。

 

ではここであるユーザーが録画した、DVR-MR760の走行映像を見ていただきたいと思います。

1つ目は昼間の前後カメラの映像、続いて2つ目は夜間のリアカメラの映像です。

 


協力 tom pitさん


協力 こもりんさん

 

いかがですか。

昼間の走行映像に限り、MR760MR745と同じように良好な映像で、クリアに記録されていますね。

リアカメラも、特にフロントカメラに比べ暗いと言う印象はありません。

 

しかし、夜間の走行映像に関しては???と思うような映像で、MR745と比較するとスモークシースルー廃止の影響を受けているようです。

映像は周りの照明が少ない地域だったので、特に暗く感じるのでしょうが、それでもこれがMR745ならもっと明るく再現されるかも知れませんね。

 

それでは次に、実際にMR760を愛用している他のユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょう。

いくつかユーザーレビューを集めましたので、次項を読んでみて下さい。

 

KENWOOD DVR-MR760のユーザーレビュー

 

★「ルームミラーの裏に収まった状態でも、本体下にボタンがあるので押しやすくて良い。音声入力は慣れるのに時間がかかりそうだし、とっさの時に使えるかどうか悩ましいところだ。フロントもリアも信号待ちぐらいの距離で、十分にナンバーが識別できる画質なので、ドライブレコーダーとしては十分だと思う。」

★「日中性能は特に不満はない。夜間の写りだが、確かに日中同様の視認性はない。ただ何も見えない訳じゃなく、何かトラブルが起きたときの備えには十分ではないかと感じた。この価格でこの性能なら、まずまずいいんじゃないかと思う。」

★「走行時の動画を記録するという基本的な性能は充分だと思う。まだ事故時の記録性能は試していないが、問題はなさそうだ。補助機能では前車衝突警報のみONにしているが、これが全く使い物にならない(笑)。なぜ今警報なった?(前にクルマすらいない)って場面でよく警報が出るが、眠気覚ましには良いかとそのままにしている。」

★「コムテックを使っていたが、解像度も高いので映像は鮮明だ。道路のギャップの振動による誤作動が無いのはいい。」

 

KENWOOD DVR-MR760の評価

 

 

ここからは以上の記述を踏まえて、私がDVR-MR760の評価をしてみましょう。

本機は前後2カメラ式ドラレコとして、KENWOODらしく上手くまとめられた製品と言う印象です。

 

時代を反映して煽り運転対策を施していることは、新しくドライブレコーダーを購入しようとする人に取って、大きな魅力になると思います。

音声コマンド機能を搭載したのも、ハンドルから手を離さなくて良く評価できますね。

 

ただ、運転支援機能が思うように作動しない、と言うレビューを目にします。

ですが、この機能はそもそも当てにすべきものではありません。

 

他社にも同様な機能を搭載した機種がありますが、どれも確実に動くものはないのが現状なんです。

気休め程度の機能と思った方が良いでしょう。

 

 

それにしてもDVR-MR745にあった、リアカメラのスモークシースルー機能が省略された点は、私は納得が行きません。

なくても夜間の視認性に問題が出る訳ではないものの、ないよりあった方が良い機能であるのは確か。

 

2割ほどDVR-MR760方が安価になったとは言え、評判の良かった機能をわざわざ外してしまったのは、何か特別に社内的な事情でもあったのでしょうか?

これだけがとても残念に思います。

 

それでも総合的に見ればフロント・リア含め画質は良く、ドライブレコーダーとして十分なクオリティを有しているので、走行中に不満が出ることはないでしょう。

機能・性能に特別なこだわりを持たないユーザーであれば、使い勝手の良さは誰でも理解できるハズ。

初心者からベテランまで、誰にもおすすめできる製品だと言えるのではないでしょうか。

 

2


または

3

 

自動車の空気入れPANP(広告)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください