ドラレコの常時録画・イベント録画ってどう言う意味?ループ録画も教えて!

 

ドライブレコーダーに興味を持つ人の中には、
使われる専門用語の意味を良く理解しないまま
購入を検討している方もいるでしょう。

何となく言っていることは分かるんだけど、
実際にそれを説明できない言葉って
いくつもあるんじゃないでしょうか?

 

「常時録画」「イベント録画」「ルーム録画」
など録画に関する言葉も良く使われますが、

本当の意味を知らないまま
スルーしていることもあると思います。

 

私もこのブログの中で、
これらの用語を時々使っているものの、

これまでそれぞれの意味を
きちんと説明していませんでした。

 

そこで今回は
録画に関する専門用語に付いて、
基本的な解説をして行きましょう。




 

ドラレコの常時録画とは車の走行中継続して記録すること

ドライブレコーダーは、
通常はエンジンの始動とともに電源が入り、
エンジンの停止で電源が切れるしくみです。

(正確にはACC ONで電源が入り、
OFFになると電源が切れます)

 

エンジンが回っている間、
ドラレコはビデオカメラのように、
走行風景を録画(撮影)し続けます。

 

これが常時録画機能と言うもので、
普通に考えれば当たり前ですよね?

ところが数年前のドライブレコーダーは、
これが当たり前ではなかったのです。

 

数年前のモデルでは、衝突など
車体にダメージがあった時のみ、
数十秒間録画するのが一般的でした。

後で述べますが、いわゆる
イベント録画と同じですね。

 

なぜ現在のモデルのように、
連続録画ではなかったのでしょうか?

 

それは当時のドラレコ用SDカードは、
大容量のものが販売されてなく、

しかも高価だったので、
長時間の録画が難しかったからなんです。

 

現在はmicroSDカードも256GB版があり、
価格も随分安くなったので、
常時録画が可能になったと言う訳ですね。

 

我々ユーザーの立場からすれば、わざわざ
通常録画をそう呼ばなくたってと思いますが、

メーカーの立場からすれば、
過去のものと区別するために必要なのです。

 

ちなみにドラレコに詳しくない方だと、
常時録画と言うのは駐車中も録画し続けて

一日中録画するものと思っているようですが、
それは全く違いますね。

 

ドラレコで記録された大切な瞬間のデータはイベント録画で保護される

 

 

万が一の衝突事故に遭遇した時、
証拠映像を残してくれるドラレコは、
強い味方になります。

 

しかし、その映像をほうっておいたら、
数時間後にはループ録画のために上書きされ、
消えてなくなってしまいますよね?

 

それを防ぐために開発された機能が、
イベント録画機能です。

イベント録画機能は、現代の
ほとんどのドラレコに採用されており、
それを担うのがGセンサーです。

 

Gセンサーは急ブレーキや他車との衝突など、
車体に衝撃があった時に作動して、

その時録画されたデータファイルを、
常時録画とは別のフォルダーに入れるもの。

 

別フォルダーに入れることで、
上書きされずに残るのです。

こうした一連の録画機能が、
イベント録画機能なのです。

 

ただし、別フォルダーの容量も
無限ではありません。

決められた容量を超えそうになると、
やはり古いデータから消去されます。

 

なくしたくない大事なデータができた際は、
早めにパソコン等へコピーするのが賢明です。




 

ドラレコのループ録画とはカードが一杯になっても繰り返し記録すること

 

 

どんなに大容量のSDカードを使っても、
録画を続ければメモリーが一杯になり、
それ以上記録することはできません。

 

ビデオカメラやアクションカムなら、
一杯になってしまったら

カードを交換すれば済むことでも、
ドラレコの場合運転中は無理です。

 

また常時録画するなら、
何枚カードがあっても足りません。

 

そこで過去に記録したデータを古い順に、
消去しながら録画を続けて行く機能を開発、
これをループ録画機能と呼んでいます。

 

データで一杯になったカードを削除すると、
普通ならその時点で過去の記録が
全て一度に消えてしまいますよね?

 

そこでドラレコは小さな録画ファイルを作り、
一度に全てが消えないようにしています。

 

録画ファイル構成は機種により違いますが、
1分~5分程度のファイルを多数作ります。

こうすることで、
過去のデータを少しずつ消去しながら、
新たに上書き録画ができるのです。

 

また小さなファイルにすることで、後から
事故の瞬間の映像を見つけやすくします。

ただファイルとファイルの継ぎ目は、
再生時に目で分かり、少し見苦しいです。

 

なので、後で1つの長い作品にしたい場合、
編集して継ぎ目を加工しますが、
あまりファイルが短いと編集が大変です。

そのため、
機種によって “1分・3分・5分・なし” と、
自分で時間を設定できるものもあります。

 

“なし” はファイルを複数作らないことで、
容量が一杯になってしまったら

“フォーマットせよ” との表示が出て、
ループ録画されなくなります。

 

“なし” に設定して録画すると、
全体が1つの膨大なファイルとなって、

途中でがフリーズすることもあるので、
あまりおすすめはできません。

 

1ファイルの時間の設定に迷ったなら、
ドラレコを実用的に使うだけなのであれば、
ここは初期設定のままで良いでしょう。

 

ちなみにドラレコをループ録画することで、
繰り返しデータ記録を余儀なくされるため、
カードの負担は大きいものになります。

そこで内部クリーニングが必要となり、
1ヶ月に1~2回のフォーマットを行うのです。

 

また夏季の車内の高温にもさらされるために、
負担はより大きくなり寿命にも影響します。

なのでSDカードは耐久性の高い、
ドラレコ用カードの使用がおすすめです。

 

どんなカードを使えば良いのかは、
下記に詳しく書いたので参照下さいね。

ドラレコ専用のSDカードを使うことと、
フォーマットが大切です

 

まとめ

 

以上、常時録画・イベント録画・ループ録画
の意味に付いて解説しました。

 

ビデオカメラやアクションカムのように、
レンズの前で起こる様子を映像で残すのが、
ドライブレコーダーの役目です。

しかしこれら2つのカメラと、違う
環境で稼働しなければならないことで、
独特の機能が求められます。

 

ドラレコが持つ機能を良く理解し、
あなたに相応しい機種選びに役立てたら、
幸いに思います。

 

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