『KENWOOD DRV-EM4700』レビュー評価:モニターも綺麗で完成度は高いが価格がネックか?

海外では一般的に普及しているスマートミラー型ドライブレコーダーですが、日本ではまだ主流とまではなっていません。

そもそも以前からある普通のミラー型も人気ではなく、前後2カメラ式が浸透した時代になっても、売れているのは一体型モデルです。

 

そのため、日本のメーカーからは発売されないんだと思っていたら、ここへ来て本格的なスマートミラー型ドラレコがデビューしました。

そのドラレコとは、「KENWOOD DRV-EM4700」のことです。

 

このタイプの製品は、先に人気を中国のメーカーがけん引しているのですが、果たして日本のメーカーのものはどうなんでしょうか?

今回は、このKENWOOD DRV-EM4700をユーザーレビューを参考に、実力のほどを評価してみたいと思います。




 

KENWOOD DRV-EM4700の特徴

 

参照:レスポンス

 

DRV-EM4700は先述の通り、日本メーカー製品として、本格的な前後2カメラ式スマートミラー型ドライブレコーダーです。

スマートミラー型に多い、11.88インチの液晶モニターを採用して、一見、中国メーカーの製品かと見間違えてしまいそうなデザイン。

 

本体サイズは幅293㎜x高さ73㎜x奥行45㎜で、これも他モデルに近い数値です。

そして重さも結構あり、457gと400gを超えています。

 

参照:レスポンス

 

このボディを2本のゴムバンドで純正ミラーに留めるのですが、気になるのはミラーを支えるステーに掛かる重量負担です。

私は同じスマートミラー型ドラレコに、AKEEYO AKY-360SVANTOP H612Rを持っていますが、それぞれの重量は440gと386g。

これらよりも重いDRV-EM4700は、取り付ける車種によってはステーのジョイントがゆるくて、本体が前に傾いてしまう問題が起こることでしょう。

 

リアカメラは、KENWOODオリジナルとも言えるデザインで、幅47.8㎜x高さ38㎜x奥行26㎜と小型。

重さは41gと軽量ですが防水仕様ではないので、取り付けは車内専用となっています。

 

参照:レスポンス

 

GPSは他機と同じように、ダッシュボード等、別の箇所に固定する外付けタイプです。

センサーは前後とも1920x1080pのフルHDで、SONYのSTARVISを採用していますから、夜間でも明るく録画できます。

 

レンズは、フロントが明るさF1.9で画角は対角170度、そしてリアが明るさF2.0で画角は対角132度。

どちらも明るいレンズで、リアに比べてフロントはかなり広角です。

フロントは日本車に対応するためレンズは右側にあり、さらに横にスライドするため横長の純正ミラーにも被せますよ。

 

 

AKY-360Sが全周囲360度フロントレンズ仕様、H612Rはフロントは4K録画が可能な仕様に対し、本機は飛び道具的な特徴ある仕様はなく平凡です。

ただ走行中に、音声で画面を切り替えたり写真が撮れる音声コマンド機能と、SDカードのフォーマットが不要なメンテナンスフリー機能を搭載。

 

マイクロSDカードは32GBが付属しているのも、有り難い仕様と言えるでしょう。

それなりに、ユーザーに便利な仕様になっています。

 

KENWOOD DRV-EM4700は中国製品のOEM?

 

 

DRV-EM4700の詳細を調べて行くと、性能や機能・仕様が、他の主力のスマートミラーと良く似ていることが分かります。

また本機はMade in Chinaであることから、もしかしたら、中国製品のOEM商品ではないかと疑われるかも知れませんね。

 

実際に中国では、本来メーカーではないのに他社に製造依頼をして、自社ブランド商品として売り出している会社があります。

ただこの場合、ドラレコ製造のノウハウがないメーカー(本来なら商社と呼ぶべき)がする行為であり、KENWOODはノウハウのあるれっきとしたメーカー。

 

まあ、同社がこのような行為をする可能性は低いでしょう。

その根拠として、中国の同等性能のモデルと比べ、価格が2倍近く高いんです。

 

もしOEM生産だとしたら、他社モデルと同等の価格で販売することでしょう。

形や仕様は似てはいるものの、自社開発製品だからこそ、他社のモデルと比べて高価になっているのだと思います。

 

ではここで本機の性能を確かめるべく、画質のほどを同社提供の動画で見てみることにしましょう。

おおよその実力を確かめられると思います。

 

 

ドラレコとして平均的な1920x1080p フルHD仕様ながらも、昼夜問わずコントラストの高い、しかも滑らかな映像であるのがお分かりでしょう。

同社の製品らしい画質であることが、この動画で確認できたのではないでしょうか。

 

次に、すでに愛用しているユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか?

いくつかのレビューを集めましたので、覗いてみて下さい。

 

KENWOOD DRV-EM4700のユーザーレビュー

 

★「取り付けは、ステップワゴンRP3わくわくドアに後部カメラを設置した。が、カーテンエアバッグを避けるため、ルーフ側では無く床側へ配線を引いたため、付属のコード(8m)でぎりぎりだった。取り付け後、付属メモリーカード32GBからSanDisk High Endurance128GBに変更。長年普通のミラーに馴染みきっているので、最初は広角で映る背景に違和感たっぷりだったが、1週間ほどでようやく馴染んだ。夜間も明るく見えるのだが、昼間は若干映り込みがあるので、今は試しにノートPC用のノングレアフィルムを貼っている。後方映像は広角側に振っているのか、車輛が遠くに見えていて距離がつかみにくいのと、上下方向はもう少し広角表示だと車輛感覚が掴めて良いのになあと思う。取り付けてから昼夜問わずだが、信号停車時に距離を置く後方車両が増えた。特に夜間はデジタルミラーが輝度を落としても結構後方から見えるので、その影響もあるかと。」

★「今まで中国製のミラータイプを使用していたが、天気の良い時などに車内の余分な映り込みが有り、カメラ映像が見にくく良く無かったので、この商品は映り込みが無くカメラ映像がハッキリ認識出来る。又、リアカメラの歪も少なく距離感も分かり易い。欲をいえば、高速映像の追従性が若干悪い(カクカク現象)のが残念。」

★「ドライブレコーダーとしては満足だが、ルームミラーとしては慣れの問題もあるが見づらい。明るさが足りない。光の加減で見えなかったりする。マツエネ2のカメラくらいに期待していたが・・・、デジタルルームミラーとしてはいまいちだ。」

★「本製品のモニターの画質は本当に綺麗だ。定評のある同じstarvis搭載の〇〇スターよりも中華メーカー製よりも、本当に綺麗だった。ただモニターのメニュー選択表示などは、ほとんど中華メーカーと同じだった。良く言えば、先発だった中華メーカーの使い勝手の良さが生かされている。悪く言えばオリジナリティーがない・・・と言った印象だ。価格が高い事がネックになっていたが、KENWOODというメーカーへの期待感と安心感も含め、本商品を購入した。」

 

KENWOOD DRV-EM4700の評価

 

 

ここからは、これまでの記述を踏まえ、私の意見としてDRV-EM4700を評価してみたいと思います。

海外メーカーからは、スマートミラー型ドラレコがドンドン発売されて来ているのに、日本のメーカーは参入せず消極的だなぁと思っていたら、やっと本格的なモデルが登場しましたね。

満を持して現れた本機は、完成度の高いソツのない製品です。

 

ただあえて言えば、本機を声高に訴える性能や機能を持っていないので、海外ではどんな評価をされるのだろうと考えてしまいます。

しかし、もっと突っ込んで考えれば、ドラレコと言うものはそもそも趣味性など低い、実用的な製品であるハズ。

便利で楽しい機能でユーザーにアピールすることより、振動や高温にも強く故障しにくくて、確実に車両を捉えるのに必要不可欠なカメラ性能が求められるものです。

 

それを確かにして来た信頼あるメーカーである、KENWOODが作ったスマートミラー型ドラレコであることに、意義があるに違いありません。

そのDRV-EM4700にあと求めることは、重い本体重量による純正ミラーのステーへの負担問題解決と、価格が高い点をクリアできれば完璧と言うことなるでしょう。

 

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