日本で主流のドライブレコーダーは、一体型前後2カメラ式ですが、その中でも人気のコムテック ZDR025が新しくなりました。
ニューモデルの品番は、「コムテック ZDR035」となります。
コムテックにはかつてのヒット商品にZDR015があり、この機種の新型の新型になる訳ですね。
売れているシリーズだけに、新たな技術が開発されるとすぐモデルチェンジを施し、人気を維持するのが同社のポリシーのようです。
上位機種にはZDR026がありますが、ZDR025はこれより1年近く後にデビューしたのに、先に後継されてしまいました。
今回は、この新しいZDR035の画質や機能はどう進化したか、ZDR025との違いを絡めてお話して行こうと思います。
コムテック ZDR035の特徴とZDR025との違い
まずはメーカー提供のプロモーション動画で、ZDR035の商品概要をご覧下さい。
おおよその特徴を把握することができます。
本機の最大の特徴は、一体型前後2カメラ式フルHD200万画素機であること。
これは015から変更されておらず、現在日本では、このタイプがスタンダードモデルとして定着しています。
画質など性能や機能に対して、手に入れやすい価格であることも、このシリーズが人気を保ち続ける要因ですね。
ではここで、本機ZDR035と旧ZDR025の違いを述べて行きましょう。
デザインはシリーズの流れを汲んで、両機とも本体が良く似ており、大きさ・重さもほぼ同じです。
ただリアカメラは025の横長だったものが、035は正方形へと変更になりました。
センサーですが、これが一番大きな違いで、025はリアカメラだけSTARVIS搭載で、フロントカメラは非搭載でした。
これが035では前後とも搭載になり、後ろだけでなく、前も夜間映像が明るく録画されるようになったのです。
画角(対角)は、025が前172度/後167度だったのに対し、035は前後とも168度へ変更になりましたが、これはSTARVIS搭載のための変更でしょう。
画面を目で見た上ではほぼ変わらず、どちらも十分広角なレンズ画角だと思います。
付属するSDカードはどちらも32GBのままですが、対応するのが025では32GBまでだったのが、035では128GBまで可能になりました。
ここはユーザーの不満が大きかったところだけに、確かな進化と言えますね。
それからメーカー保証が1年だったものが、3年に延長されました。
日本製を売りにしていることと同時に、大きな安心をユーザーに与えていると思います。
細かい変更点に付いて言うと、025はSDカードを入れたまま外部ビデオ出力が可能でしたが、035ではこの機能がなくなりました。
恐らくこの機能を使うユーザーが少ないので非搭載とし、その分製造コストを下げたものと思われます。
ちなみに使い方は両機ほぼ同じで、コムテックの製品の使い方を知っている人なら、035でも戸惑うことなく操作できると思います。
そもそも操作方法はカンタンです。
後続車の接近を知らせる機能など、安全運転支援機能もそのまま継続されているし、定期的なSDカードのフォーマットが不要なのも変わりません。
では、画質の方はどんなものでしょうか?
ここで、あるユーザーの方が録画した昼間の走行の様子を、トンネルでの走行も交えてご覧いただきましょう。
協力 おがぢょんさん
さて、いかがでしょうか。
200万画素機としては、不足のない画質だと思います。
ただコムテック製品の画質は、どの機種も彩度が低めであっさりしているので、インパクトが薄いのですが、本機もこの傾向があるようですね。
025と比較して、特に高画質になった印象はないものの、STARVISを前後カメラに搭載したために、トンネル内でも明るく録画されていたのがお分かりでしょうか。
それでは他のユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか。
いくつかユーザーレビューをピックアップしたので、次の頁で確かめてみて下さい。
コムテック ZDR035のユーザーレビュー
★「隣の車線や対向の車のナンバーは読み取りできないが、前走車や煽ってくる車のナンバーの読み取りはかろうじて可能だ。トンネル出口等の白飛び防止は素晴らしい部類に入るかと思う。まだ夜間の走行はしていないので評価できないが、前後STARVISとHDRによるヘッドライトの白飛び防止にも期待できる。解像度よりも確実に必要な状況を録画する方向性の製品だと思う。リアカメラはメーカーが上げている動画と同様に白く曇った印象だ。しかしスモークガラス越しの撮影なので、その影響かもしれない。」
★「デザインは従来のコムテックのものと同じで、慣れれば面倒ではない。画質では動画のビットレートが025に比べて格段に上がったので、特にフロントカメラの映像は良くなっていると思う。ただしセンサーの解像度が2Mのままなので、ナンバープレートなどの認識は変わらないと思う。設定メニューは深くないので、一度覚えると本体を見ながらで設定できる。」
★「フロントカメラはルームミラーの助手席側付近に付けた。リアカメラは配線のプラグがL字になっているため、悪戦苦闘。プラグが真直ぐなら良かったのに・・・。結局、車のハッチバックのチューブの中を通すことができず、後部ガラスへのカメラ取付けはあきらめ、後部天井へ取り付けた。しかし、リアガラスに取り付けなくても広角に写るので、天井に付けても邪魔にならず十分だ。」
★「駐車監視するならコムテックだ。本体で設定出来るのが良い。ただ電圧・時間等細かい設定が必要だ。普段は駐車監視オフで、必要な時だけ使えるワンタイム駐車監視は便利だ。Gセンサー感度は、取り付け場所・車によって振動の伝わり方は違うので設定が必要だ。ナビとの相性だが、若干地デジに干渉する。パナソニックのナビの機種によって、相性の悪いのがあるみたいだ。」
コムテック ZDR035の評価
ここからは以上を踏まえて、私がZDR035の評価をしてみたいと思います。
ドライブレコーダーには、ミラー型・360度型・セパレート型などがありますが、本機は標準的な一体型で、日本人に現在最も好まれているタイプです。
このタイプに、リアカメラを付け加えた前後2カメラ式が、最も一般的と言えます。
本機は、特に高性能を売りにしたモデルではないものの、信頼性のある手堅いところが受けて、旧モデルと同様注目されているものと思います。
日本製であることと、3年間のメーカー保証があるのもしかりです。
前後カメラにSTARVISセンサーを採用して、夜間の視認性に強いのは確かだし、レビューにもあるように駐車監視機能も魅力的。
オプションの直接配線コードが必要ですが、車のバッテリーに負担を掛けない設定にできます。
しかも短時間の駐車に便利な、ワンタイム駐車録画機能は重宝すると思います。
画質は200万画素機であることで、鑑賞用としては物足りない感は否めませんが、あくまで記録用としてなら実用性は高いと言えます。
手堅くまとめた日本製モデルにこだわるなら、選んで後悔のないドラレコなのは確かでしょう。
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