本当にあったドラレコの配線不要なバッテリー駆動モデル『MUFU MF-BDVR003C』のメリットとデメリット

 

ちまたで呼ばれている、ドライブレコーダーの配線不要なモデル。

実はこれ、通常はあり得ないものと言うことを、あなたはご存知でしたか?

 

配線が不要、つまり配線がいらないと言うのは、外部からの電源の供給がないことを意味します。

もしそんなモデルがあるのなら、乾電池を内蔵したり、本体にソーラーパネルを付けて電源を供給するのでしょうか?

 

いいえドラレコは、それ位の電力量では稼動させることができません。

通常はカーバッテリーからの供給が必須で、最低でもシガーソケットとつなぐ、電源供給用のケーブル配線をしないといけないのです。

配線不要なドラレコとは、ヒューズボックスへの面倒な配線なしで、シガーソケットとつなぐポン付けモデルを、敢えてそう呼んでいるんですね。

 

ところがこのたび本当に、電源供給のための配線が不要なモデルが登場したんです。

それが「MUFU MF-BDVR003C」

これを聞いたことで今回詳細を調べ、あなたにお伝えしようと思います。




 

配線が不要なドライブレコーダーは実際にはあることはある!

 

 

前頁で私は、ドラレコで配線不要なモデルはあり得ないと述べましたが、正確に言えばこれは間違いです。

例えば、デイトナ MiVue M777Dトランセンド DrivePRO 20は、本体にリチウムバッテリーを搭載しており、配線なしで稼動することができます。

ですがこれらはバッテリーの容量が少なく、実稼働時間が2時間ほどしかありません。

これでは長時間ドライブは録画できないし、そもそもどちらも二輪車用として開発されたものなので、四輪車には不向きです。

 

「ではいっそうのことドラレコではなく、アクションカメラを使ってみたら?」との意見もあるかも知れませんね。

代表的なモデルとして有名な、GoPro HERO12 BlackDJI Osmo Action 4などが候補に挙がるでしょう。

 

 

しかしこれらアクションカメラも、長時間録画することはできないし、事故を起こした際のデータを、別ファイルに保存するGセンサーもありません。

それにSDカードが一杯になったら、古いファイルから少しずつ上書きして、エンドレスにループ録画する機能も、一部の機種を除いて付いてはいないのです。

 

なので事実上、四輪車用に1日常時録画できる配線不要なドラレコは、これまで存在してはいませんでした。

ところがこのほど、それができるモデルが登場したのです。

 

それがMUFU MF-BDVR003Cと言う訳。

では次頁より、本機の特徴や、メリット・デメリットに付いて述べて行きましょう。

 

MUFU MF-BDVR003Cの特徴

 

 

MF-BDVR003Cを製造するMUFUは、台湾のデジライフテクノロジーズ社のブランド。

台湾と言えば、トランセンドやパパゴなど、いくつものドラレコメーカーがありますね。

そして本機は、日本国内ではマックスウィンが代理店として、販売とサポートを行っています。

本機が他機と大きく違うのは、電源を供給するための配線ケーブルが不要となっていることです。

 

 

そのために本体には、2000mAhの大容量バッテリーを内蔵。

このおかげで、最大7時間もの連続録画可能です。

 

長距離ドライブしても、大体1日バッテリーが持ちますね。

ボディにある物理的ボタンはリセットボタンのみで、操作設定はスマホで専用アプリから行い、モニターもスマホで見る仕様です。

 

 

省エネのためにモニターそのものはなく、動作確認はランプやビープ音で行います。

大きなバッテリーを内蔵している割に、全体的に小さくて、重量は88gしかありません。

 

 

また本機には粘着テープ式のアタッチメントが付属しており、これを最初にガラスに貼っておき、乗車する際に本体をここへスライドして取り付けることでスイッチがON。

そして降車する際に取り外すと、3秒後にスイッチがOFFになる仕組みです。

 

その他、着脱が面倒なら車内に付けっぱなしにしても良く、そのまま車が動き出すことでも振動でスイッチが入ります。

やがて車が止まり静けさが3秒続くと、スイッチが切れる自動ON/OFF機能もあって、煩わしさはありません。

 

ただアタッチメントへの着脱が容易なことで、盗難に遭う可能性もあり、メーカーは都度車外への持ち出しを推奨しているようですね。

充電は通常、自宅で付属のUSBケーブルで行いますが、稼動中、緊急に充電が必要になった場合は、車内で充電しながらの録画可能です。

 

その時は当然ですが、付属しているUSBケーブルが必要となります。

車にあるUSBチャージャーから電源を取るのが良いですが、ケーブルの長さが足りないかも知れないので、その場合は自分で長いケーブルを用意しましょう。

とにかく最初の設置時、アタッチメントの貼り付けにちょっと手間取るだけで、後は全く配線の必要がないのは嬉しいですね。

 

 

なお、GoProマウント用アタッチメントなども販売されており、GoProカメラを持っている人ならこれを利用して、色んな場所への取り付けをすれば便利ではないでしょうか。

さらにバイクでも使用することを考慮して、雨に強いIP66相当の防塵・防水機能を搭載。

ただ、雨などに強いと言っても手ブレ補正機能はないので、アクションカメラ的に手持ち撮影するには、少し苦しい面があることは覚えておいて下さいね。

 

センサーはフルHD200万画素で、ドラレコとして十分な画質と言えるでしょう。

ドラレコだけに、Gセンサーも当然のように内蔵しています。

 

MUFU MF-BDVR003Cのメリット・デメリット

 

 

何度も述べたように、MF-BDVR003Cは内蔵バッテリーで駆動するため、完全配線不要のドライブレコーダーとなっています。

そのため、取り付け先に応じたアタッチメントを別途に購入することで、本体をあちこち容易に使い回すことができます

 

あなたがもし車とバイクを所有していたら、本機1台で両方に使えるでしょう。

また本機を2台用意して車に前後設置すれば、配線のない2カメラ式ドラレコとして活躍させられますね。

配線が自分でできなくても、アタッチメントさえ取り付ければ誰でも設置できることは、とても大きなメリットになるのではないでしょうか?

 

また、通常ドラレコは車内に固定することで、その車内が高温にさらされても移動させることはしません。

そのために故障してしまうことがありますが、本機は降車時に都度取り外すことで、そのリスクを回避できます。

 

いつも、ベストコンディションで稼動させられるのです。

同時に、SDカードの寿命も延ばすことができるでしょう。

 

では反対に、デメリットは何でしょうか?

それは何と言っても、1日録画が終わったら、自宅で充電する必要があることです。

 

充電しなければ、次の日の途中で、バッテリー切れする可能性がありますからね。

しかも本機は、完全にバッテリーを使い切ってしまったら、満充電するのに約3時間掛かります

 

毎日使うなら充電する機会も多くなるので、結構面倒です。

これが苦にならない人でないと、ユーザーにはなれません。

たまにしか車には乗らないよと言うユーザーなら、その機会も少ないでしょうから、そんな人に本機は向いているかも知れませんね。

 

それから車の振動を感知することでONになり、静かになると3秒後にOFFになる機能のために、駐車監視機能を搭載していません

手軽でラクに使える本機ですが、ドラレコとして多機能を求める人にはおすすめできないモデルと言えるでしょう。

 

MUFU MF-BDVR003Cの画質はどう?

 

 

それでは、MF-BDVR003Cの画質はどんなものでしょうか。

あるユーザーの方が録画した映像があるのでご覧下さい。

 


協力 NOBUWHIRLWINDさん

 

いかがですか?

フルHD200万画素機として、標準的な画質を持っていると言えますね。

暗い場所も含めて全体的に明るく再現されるので、特別不満は感じられないのでは?

 

画角は120度と広い方ではないのですが、周辺部が不自然に湾曲することがなく、見やすい映像になっていると思います。

アクションカムと違い手ブレ補正機能がないことで、バイクの車体に固定するとやや揺れた映像になりますが、この場合はヘルメットに固定し、揺れを軽減すると良いですね。

 

さて今度は、本機を愛用している他のユーザーの皆さんは、使い心地をどう感じているのでしょうか。

いくつかレビューを集めましたので、次の頁を見ていただくことにしましょう。

 

MUFU MF-BDVR003Cのユーザーレビュー

 

★「コンパクトなのに映像も綺麗だ。wifiがたまに繋がり難いが満足な品だ。ドアの開閉の振動を検知して始動してくれる。走行した映像をみてみたが、夜間でもちゃんとナンバープレートを読めている。取り付けも楽ちん。」

★「自動車の後部用ドライブレコーダーを設置していないため、後部用として購入・設置した。マウントの装着角度が少しマッチしないところがあったが、問題なく取り付けが出来た。小型で映像も良いと思う。」

★「充電式なので、電源コードをつなぐとかの施行は全く不要。もともとバイカーヘルメットに装着することを想定して、開発されたもののようなので。充電の手間を惜しまなければ使いやすい。画質はまあまあだが、露出値がやや高め。設定で±3まで調整できるが、最低でも高いように思える。」

★「電池持ちは公式最大約7時間。ステーに取り付けたあと、自動的に電源ONして撮影開始。3分放置で自動でOFFとのこと。電源や稼働状態は、その動作に入る際に音で通知するので、機械にまかせるしかないのだが。私の場合は通勤で使っていて、毎日往復2時間としても、2日間くらいがバッテリーの限度。2日に一度は充電が必要だ。もちろん1日で電池切れになる場合もある。電池が少ないことを知らせる音も鳴るが、確実なのはWi-Fi接続して、スマホのアプリで状態を確認することだ。」

 

まとめ

 

 

ここからは私がMF-BDVR003Cを評価して、まとめてみたいと思います。

ドラレコ普及率が50%を超えた現在でも、自分で配線するのをためらって、取り付けをしていない人は一定数存在しています。

 

それはもしかしたら、車を持ってはいるものの毎日乗ることはないし、長距離ドライブをすることがない人なのかも知れません。

そのような人たちは、事故などトラブルに遭遇する機会が少ないことで、手間を掛けてまでして、取り付けることに抵抗があるんじゃないでしょうか?

 

それが最初だけアタッチメントを取り付けて、あとスマホで録画位置を決めておくだけで、それからは機械任せにできると言うのなら、気が変わることも考えられるでしょう。

しょっちゅう車に乗る機会もないのなら、毎日充電する必要もないので、さほどわずらわしさも感じないのでは?

 

また車とバイクの両方を持っていて、それぞれドラレコを購入するのにためらいを感じる人にも、本機1台で済むことに興味を示すこともありそうですね。

さらに前方用にドラレコを付けていても、後方用はないので取り付けたいが、今あるものはそのまま生かしたいと考える人にも、本機はおすすめだと思います。

 

何と言っても、前から後ろまで長いケーブルを引っ張る手間がいらないのは、大きな魅力となるでしょう。

稼動させるにも、いちいちスイッチを入れなくても済む点も見逃せません。

 

ただそれでもやっぱり気になるのが、バッテリーが切れたら取り外して充電しないといけないことですね。

しかも急速充電には対応していないので、少々時間を要することもあり、ちょっと購入をためらってしまう人もいるかも知れません。

 

それでも充電する手間より、配線不要なことの方を優先できるあなたなら、きっと満足できるドラレコになることでしょう。

なお本機は台湾メーカー製ではありますが、サポートを日本のマックスウィンが行っていることで、ちゃんとした日本語マニュアルも付くので、そこはご安心を。

本機の取付け記事はこちらから ▶ 『MUFU MF-BDVR003C』実機レビュー評価

 

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