ドライブレコーダーは、ミラー型モデルを除けば、多くはフロントガラス上部に取り付けるのが一般的ですよね。
ところが、スバルのアイサイトなどのブレーキサポート車や、上部がグラデーションになって色が濃い車種など、思うようにガラスに取り付けられないものがあります。
かと言って、低い位置ではドライバーの視界を遮るし、場合によっては車検をパスすることができません。
それを考慮すると、残った設置場所として考えられるのは、ダッシュボードの上と言うことになるでしょう。
「でも、ドラレコをダッシュボードに取り付けて車検は通るの?」と、思う人がいるかも知れませんね。
結論から言うと大丈夫、「運転に支障がない限り車検は通ります」。
ただしそれに対して、デメリットや注意点があるんです。
今回は、”ドライブレコーダーをダッシュボードに取付ける” をテーマにお話を進めて参りましょう。
ドラレコをダッシュボードに取り付けても車検は通るがデメリットも
まずは、ドライブレコーダーをダッシュボードに取り付けることで、得られるメリットから。
本体をフロントガラスに取り付けないことで、ルームミラー周りの視界が守られ目障りになりません。
車種やドラレコの機種によっては、ルームミラーの裏に隠れるように取り付けられますが、それができないとうっとうしく感じることがありますよね。
そんな心配がないことで、安全運転につながります。
また本体をガラス上部へ取付けると、電源ケーブル等をシガーライターまで、サンバイザーからサイドピラーを経由することになり配線が面倒です。
ダッシュボード上に本体を置けば、より短いケーブルで済み、配線作業も楽になります。
ドラレコをダッシュボード上に置いた方がカッコ良い、と感じる人もいるでしょう。
今度は逆に、デメリットになることを述べてみましょう。
最初に感じるのは、それまでスッキリしていたダッシュボードが煩雑になることです。
しばしばモニターをチェックする人は良いですが、通常モニターを見ない人に取っては、本体の存在そのものが目障りに映るかも知れません。
カメラの位置が低くなることで、下端にボンネットが写り込みやすくもなります。
その分視野が狭くなる訳で、かと言ってカメラを上へ向ければ空が広くなるだけで、視野が広がることはありません。
メーカーが高い位置の設置を推奨するのは、上から見下ろす方が周囲を広く写し込めるからなんです。
広く写し込めると言うのは、多くの情報を記録できると言うこと。
万が一事故に遭遇した際、その時の状況をできるだけ詳しく確認できることが大事です。
ダッシュボード上の設置だと、衝突してボンネットがめくれあがった場合、その先の瞬間の様子が確認しずらいのです。
カメラを高い位置に設置した方が、本当は、より先の状況が把握しやすいとは言えます。
ドラレコをダッシュボードに取り付ける時の注意点
ここからは、ドライブレコーダーをダッシュボードに取り付ける時に、注意しないといけない点に付いて述べてみましょう。
まず第一に取り付ける条件として、ドラレコ自体がダッシュボード取り付け可能であることが必要です。
ガラスへの取り付けが基本の機種を、ダッシュボード上に取り付けると、本体が天地逆になりますよね?
ですから、モニター表示を180°回転できる機種でないと正しく使えないのです。
全てのドライブレコーダーに、この機能が付いている訳ではないので、購入する際に確認しておくことが必要ですね。
メーカーではコムテックやセルスターの製品だと、この機能が付いている機種が多いと言えるでしょう。
新しいモデルなら「コムテック ZDR025」や、「セルスター CS-91FH」なら問題なく取り付けることが可能です。
もちろん、ダッシュボードに取り付けるのが前提になっている機種、「カロッツェリア VREC-DS500DC」や「サンコー 置くだけドライブレコーダー」などは心配ありません。
次の注意点としてダッシュボードの表面は、ザラザラになっていたりシボが付いていたりして、ガラスに比べて接着性が劣ることが考えられます。
もし付属の両面テープの粘着力が弱いようなら、より強い製品を自分で探す必要があるでしょう。
またダッシュボードの平らな部分が少なく、曲面ばかりの車種だと接着面が小さいので、場合によっては取り付けを諦めないといけないかも知れません。
運転中に、ドラレコが外れることがあったら大変ですからね。
さらにダッシュボード上でも、取り付ける位置に注意が必要です。
ドライバーの視界を妨げないのなら中央や、運転席メーターパネル右側が良いですが、助手席側には気を付けて下さい。
なぜかと言えば、助手席側のボード上にはエアバッグがあるからです。
無造作にここに取り付けると、万が一の場合に、エアバッグと一緒にドラレコ本体が吹っ飛んで来ますからね。
そもそも干渉する位置に取付けてしまったら、車検云々の議論の前に危険とみなされて、整備工場で取り外されてしまうことが考えられます。
そして最後にもう一つ。
真夏にはダッシュボード上は、大変な高温にさらされます。
なので、ここへ取り付けたドライブレコーダーは、大いに影響を受けることになります。
直射日光に当たることで、メカニズムに相当なダメージを与えるし、取り付け接着面も弱くなって外れることも考えられるでしょう。
夏場に陽の当たる場所に駐車したら、アタッチメント接着面も含め、本体をタオル等など被せて熱から守ってやることが必須です。
できればさらに、フロントガラスにサンシェードを立てると、効果は高まります。
ダッシュボード設置に限らず、ドライブレコーダーを太陽熱から遠ざける行為は、ドライバーの義務ですよ。
以上、注意点を十分にわきまえた上で、ダッシュボードへの取り付けを行いましょう。
ドラレコは車外の様子だけでなく、あなたの運転のクセまで見抜いて録画を続けます。
見られていると言う意識を持ちながら、常に交通安全を念頭にドライブして下さいね。
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