ドライブレコーダーとアクションカメラの違いってナニ?

 

ドライブレコーダーは、
万が一の交通事故の瞬間を確実に残す
目的で開発されたもの。

 

ですが、ドライブ中は車窓の風景を撮影できるので、
車載カメラとして趣味的に利用することも可能です。

 

一方、このドラレコと同じようなしくみを持つものに、
アクションカメラ(ウェアラブルカメラ)があります。

 

以前このブログに、
「アクションカメラをドラレコとして使えませんか?」
と言うお便りをくれた方がいらっしゃいます。

なるほど、
“ドラレコの代用としてアクションカメラはどうか”
気になりますよね。

 

そんなワケで今回は、
ドライブレコーダーとアクションカメラの違いに付いて、
解説してみようと思います。




 

ドライブレコーダーはループ撮影ができる

 

 

ドライブレコーダーもアクションカメラも、
記録媒体はSDカードを使っています。

(正式にはMicroSDカードですね。)

 

そして、広い視野を撮る必要があるので、
どちらも画角は100度を超える広角レンズを搭載。

これを一眼レフカメラのように35mm判に換算すれば、
20mmより広い超広角レンズを持っている計算です。

 

ですから車内で本体をしっかり固定できれば、
ドライブレコーダーだってアクションカメラだって、
同じような映像が撮れるはずですよね?

確かにその通りなんですが、実は両者は、
データの記録のしかたが少し異なるんです。

 

それはドライブレコーダーは、
エンドレスで撮影を行っていると言うこと。

 

アクションカメラの場合はビデオカメラと同じで、
撮影を始めてSDカードが一杯まで映像を記録したら、
それ以上続行する場合はカードを交換します。

 

しかし、ドライブレコーダーはカードが一杯になっても、
運転中にいちいち交換することは困難ですよね。

なので、カードが一杯になった時点で、
自動的に古い記録映像を消しながら新しい映像を記録する、
「ループ撮影」と言う撮影方法を採用しているのです。

 

ドライブレコーダーは映像を作品とするのが目的ではなく、
あくまでも万が一の瞬間を残すことが本来の目的ですから、
このような仕様になっています。

 

ただし例外的に、
アクションカメラでも「GoPro」「DBPOWER」など、
一部の製品ではループ撮影が可能なものもあります。

アクションカメラでありながら電源が落ちない限り、
撮影が続行される製品もあると言う事です。

 

ではここで、DBPOWERアクションカメラ
ドライブレコーダーとして撮った映像を入手したので、
ご覧いただきましょう。

協力 変デジ研究所さん

 

この動画を見る限り、まずまずの画質で
撮影ができるようです。

一部ながらこんな製品を目にすると、どのアクショカムでも
ドラレコにできると思ってしまうかも知れませんね。

 

ドライブレコーダーはエンジンONで作動開始

 

ドライブレコーダーは、電源を
車のバッテリーから供給します。

車内にあるヒューズボックスから取ることができ、また
容易にシガーライターソケットからも取れるしくみです。

 

ですから、電池切れは起こしません。

 

対してアクションカメラはバッテリーを内蔵し、
これを電源としています。

しかし、連続使用ではせいぜい1時間くらいしか持たず、
それ以上はシガレットライターソケットから、
USB変換して電源供給しなければならなりません。

 

ここまではまあ良いのですが、
問題はスイッチのON/OFFです。

ドライブレコーダーは電源が供給されると自動でスイッチON
電源が断たれるとスイッチがOFFになるので、
車をスタートさせるたびにスイッチを入れることは不要。

 

ところがアクションカメラはこれに対応していないので、
自分で都度スタートボタンを押さなくてはなりません。

 

これはとても不便ですよね。

こんなところも車載カメラとしては、
ドライブレコーダーの方が便利と言う訳です。

 

ただ、それでも例外として「SJCAM」の製品のように、
アクションカメラでありながらエンジンのON/OFFに対応して、
スタート/ストップできる機能を持つモデルもあります。

気になる方は、要チェックかも知れませんね。

 

ドライブレコーダーはファイルが短い

 

アクションカメラをドライブレコーダーとして使いたい方は、
車窓風景を映像作品にしたいとも思っているかも知れません。

でも、ドライブレコーダーとアクションカメラでは、
同じような映像を撮るにもかかわらず、
記録ファイルの作られ方が大きく異なります。

 

アクションカメラでは1ファイルの時間が20分とか60分、
またはSDカード一杯までが1つのファイルで記録。

ところがドライブレコーダーは、1ファイルが3分や5分と、
非常に短い時間に設定されているのが特徴です。

 

この短いファイルを後から編集して、
長い作品にするには労力が結構必要です。

ファイルとファイルの境目は不自然に再生されてしまうので、
編集ソフトを使って上手くつなぐには作業が大変です。

 

この仕様、実はドライブレコーダーに取っては、
とても大切なこと。

先に述べたようにドライブレコーダーはループ撮影するので、
SDカードが一杯になったら古いファイルを順番に消しながら、
新しい映像ファイルを上書きするように記録します。

 

もし、カードに記録されるファイルが
1ファイル仕様だったら、どうなるでしょう?

 

カードが一杯になって新しい撮影を始めた途端、
記録した過去の映像は全て消去されてしまいます。

 

少し前の映像を後から見ようと思っても、
それは不可能になってしまうんです。

それを防ぐためにファイルを細かくして、
少しずつ消去していくのですね。

 

もし事故に遭遇して一瞬に電源を断たれてしまえば、
記録中のファイルが閉じられないことで、
そのファイルは消去される事態に陥ってしまいます。

 

そこで、多くのドライブレコーダーはGセンサーを内蔵し、
急にGを感じたら前後10秒ほどのデータを別ファイルに保存、
大事な映像をカードから消去しないようになっています。

これもアクションカメラにない、
ドライブレコーダーの大きな特徴です。




 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

ドライブレコーダーとアクションカメラの違い、
おおよそお分かりになったでしょうか。

車窓を撮るだけが目的ならアクションカメラで十分ですが、
いざという時の瞬間の映像を確実に残したいのなら、
やはりドライブレコーダーが有利だと言えるでしょうね。

 

でもですね、どうしても1台に
まとめることにこだわる方に相応しい製品、
実はあるんですよ!

それは「ASUS(エイスース) RECO SYNC」

 

普段はドライブレコーダーとして活躍しながら、
車を降りたらアクションカメラに変身する
ドライブレコーダー&アクションカムなんです。

 

それぞれ専用モデルと比較すれば
中途半端な感は否めませんが、

2台所有するのに抵抗がある方にはおすすめですよ。

 

いや~、ドライブレコーダーとアクションカメラ、
奥が深いと思いませんか?

 

 

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