『コムテック ZDR016』レビュー評価:ZDR016とZDR015の違いはどこにある?

 

ドライブレコーダーの国内人気メーカーの1つに、コムテックがあります。

同社の製品は信頼性が高く、おすすめできるモデルが多いですね。

 

しかしただ1つ、私としては気になるところがありました。

それは他社製品と比べ、全体的に本体サイズが大きいことです。

 

まぁ、その分液晶モニターも大きいのでメリットもあるのですが、普段モニターをOFFにして使うユーザーに取っては、視界の邪魔になると感じることもあるでしょう。

そんなユーザーのためコムテックは今回、小さなドライブレコーダーを登場させました。

 

それが「ZDR016」です。

今回は、この小さくなったドラレコZDR016の魅力に付いて、ユーザーレビューを参考に検証して評価してみたいと思います。




 

コムテック ZDR016の特徴とZDR015との違い

 

 

ZDR016は、前後2カメラ式フルHD200万画素のドライブレコーダーです。

リアカメラもフルHDですから、前も後ろも鮮明な映像を記録できます。

 

レンズ画角は、フロントが対角140度・リアが対角145度ですから、まずまずの広角レンズと言えますね。

GPSも搭載して走行軌跡を残せるし、フロントカメラのみですがHDRが付いて、トンネル出口での露出の変化にも素早く対応します。

 

もちろんGセンサーも内蔵しているので、万が一の衝突時にその瞬間のデータを別ファイルで記録。

大切なデータを上書きして、失くしてしまうことはありません。

 

ただ、このあたりは他機にもある機能で、特に目新しいものではないとは思います。

最も特徴的なのは、前述のように、コムテックとして極めて小さなボディサイズとしたことにあるでしょう。

 

 

大きさはフロント本体が、幅75.4㎜x高さ53.3㎜x奥行き31.4㎜。

リアカメラは幅35㎜x高さ30㎜x奥行き27.3㎜ですから、コムテックさん、よくぞここまで小さくしてくれましたと、誉めてあげたいところです。

 

重さもフロント117g・リア28gと、リアの軽さが特に際立っていますね。

これを、旧モデルのZDR015と比較してみましょう。

 

ZDR015のフロント本体は、幅96.5㎜x高さ62㎜x奥行き32.5㎜。

リアカメラは、幅55㎜x高さ25㎜x奥行き28㎜です。

 

重さはフロント140g・リア33gですから、フロントもリアも2回りほど小さくなっているのがお分かりでしょう。

内蔵のリチウムバッテリーを、発火の危険が少ないと言われるスーパーキャパシタに変更したことも、小型化に成功した要素だと思います。

 

ZDR016と旧ZDR015の違いはこれだけでなく、細かい部分で仕様が変更されています。

録画に付いてはZDR016は通常録画のほかに、タイムラプス録画が可能になりました。

 

1秒間に1枚ずつ映像を録画することで、長時間の記録が行えます。

このため、映像をコマ撮り再生で時間を短縮でき、必要な映像を探すのが楽です。

 

それからZDR015にも安全運転支援機能がありましたが、さらにZDR016後方から接近する車両を認識して、ドライバーに知らせる機能が追加されました。

追突されそうになったり、近付いて煽って来る後続車があると、ブザーで知らせてくれるんです。

その他、先行車発進お知らせ機能・前方信号お知らせ機能・ドライブサポート機能・車速アラーム機能はそのまま受け継いでいます。

また駐車監視機能にも新しく、衝撃クイック録画モードを追加

 

衝撃を検出した時だけ起動し、録画してくれるんです。

通常に駐車している間は録画を停止しているため、車のバッテリーの消耗を抑えるメリットがあります。

 

その他の駐車監視モードとして、監視機能をOFFにしていても一時的にONにできる、ワンタイム駐車監視モード。

そしてタワーパーキングなど、衝撃を検出しやすい場所へ駐車する時に一時的にOFFにする、駐車監視モードパス機能。

 

さらにタイムラプス録画モードもあります。

もちろんこれらを稼働させるには、オプションの駐車監視直接配線コードが必要です。

 

それからもう2つ、ZDR016になって嬉しい仕様変更がありました。

何が嬉しいのかと言うと、1つ目は定期的なSDカードのフォーマットが不要になったことです。

 

たかがフォーマットですが、定期的なフォーマットはうっかり忘れがちですから、非常に有難い仕様ですね。

2つ目は付属するSDカードの容量がZDR015の16GBから、ZDR016は32GBへアップしたことです。

 

あと、その他の違いは前述の通りボディの小型化で、そのために液晶モニターが2.8インチから2.0インチへ小さくなったこと。

そしてリアカメラの明るさが、F2.4からF2.0へと少し明るくなったことです。

 

では、ZDR016の映像の写りはどんなものでしょうか。

メーカー提供の動画で、フロントカメラとリアカメラ、それぞれ昼間/夜間の映像を見てみましょう。

 

・フロント昼間

・フロント夜間

・リア昼間

・リア夜間

 

いかがでしょうか。

センサー・レンズとも、ほぼ同じ程度のものを使用しているので、ZDR015と比べてZDR016には特別に進化を感じませんね。

ZDR016にもSTSRVISは搭載しておらず、前後とも若干夜間映像が暗い印象がありますが、それでも実用性としては問題はないと思います。

 

一部でやや画質が悪いのは、YouTubeに映像をアップロードする際に、データが圧縮されることによる影響だと見て良いでしょう。

特質な画質ではないものの、フルHD200万画素機として不満はないと思います。

 

では今度は、ZDR016の使い勝手が気になりますよね?

次に、すでに愛用しているユーザーの皆さんのレビューで、確かめることにしましょう。

 

コムテック ZDR016のユーザーレビュー

 

★「姉の車に取り付けるために購入。我が家の車でZDR015を使っていて良い具合だったので同じものを考えていたら、後継機種が発売されていた。015よりコンパクトになって角度調整が工具不要のツマミになっていたり(015はL字六角レンチ使用)、シガープラグコードの本体への差し込みが垂直になっている(015はL字型でリアカメラのL字プラグと干渉する)など、気になっていた点が改良されていた。姉曰く”法定速度を守っている” のだそうだが、そののんびりした運転が時に後続車をイラつかせ、煽り運転に発展するのではと心配していたのでリアカメラは必須だったし、後続車接近のお知らせ機能が追加されていたのが決め手になった。」

★「リアカメラはイメージより小さくて、自分の用途にはぴったりだった。ただコムテック=日本製と思っていたが、韓国製だった。」

★「画面が小さすぎる!前後同時表示したら、リア画面なんか見えない。本体接続が左上にあり、運転席からの取り回しなら逆になるが問題はない。デザイン優先?電源とリア配線が上にあるため、ガラスの上側に位置を取りすぎると配線曲がりがきつくなり、接続不良や故障の原因になるため気をつけて位置を決めていただきたい。個人的には概ね、価格・操作性・画質・音量・総評として悪くないが、やはり画面が小さかったのが気になる。夜間モニターを点灯させ、後続車両にレコーダーの存在を知らせる意味があるからだ。走行中に画面を見るわけではないが、車内確認するにも画面が小さすぎた。しかし画面を消灯し万が一の場合のみ、簡易的確認をする人には良い品物ではないだろうか。」

★「ディーラーで付けていただいた。万一の事故などでの使用目的には充分だ。映像も普通には問題ない。ディスプレイが小さい分、本体での再生は仕方なし。面倒なフォーマットが不要だし、またリアもそこそこだ。一応月に1回くらいmicroSDカードを入れ替え、2枚で交互に使っている。耐久性はまだわからない。本体が過度に熱くなることもない。」

 

コムテック ZDR016の評価

 

 

ここからは以上を踏まえ、私がZDR016の評価をしてみましょう。

本機は単純に言って、評判が良く人気のあった、ZDR015の新型モデルと判断できると思います。

 

ZDR015はモニターが大きく見易かったのですが、同等の大きさのそれを持つ他社製品よりも、ボディサイズが大きかったのが欠点と言えば欠点でした。

対してZDR016はモニターも小さくなりましたが、それ以上にボディも小さくなっています。

 

モニターが小さくなったとは言え、通常はモニターをOFFにして再生はPCで行う人に取っては、視界が良好になるので嬉しいモデルチェンジと言えますね。

レンズ・センサーの仕様が両機では若干異なりますが、画質を含め、総じて写りそのものにあまり変化はないと感じます。

 

フルHD200万画素機としては充分なクオリティなので、画質に関してはこれ以上のものを求める必要はないでしょう。

強いて言うなら、前後とも夜間の写りがもっと明るいと良いと思いますが、それを望むならやはりSTARVISセンサーを採用する必要があります。

 

でも、そうすればまたコストアップにつながるので、コムテックとしては普及クラスの本機には採用を見送ったのではないでしょうか。

実用的に判断するなら、現状でも問題はないでしょう。

 

それよりも、面倒なSDカードのフォーマットが不要としたことの功績の方が大きいと思います。

意外に定期的なフォーマットって手間だし、つい忘れがちですからね。

 

それからあと1つだけ残念なことを言うと、使用できるSDカードの容量を32GBまでしかサポートしていないことです。

フルHD200万画素モデルとしては、32GBのカードを付属しているのは良しとしても、サポートはできれば128GBまでして欲しかったですね。

 

実際には事前にフォーマットしておけば、64GBまでは使えるようですが、メーカーは動作を保証してはいません。

そんな物足りないところが今後の課題だと思いますが、信頼性の高さはさすがコムテックなので、実用性第一のユーザーには相応しいドラレコと断言して良いでしょうね。

 

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