このところのドライブレコーダーを検証してみると、国内・海外メーカーを問わず、非常に画質が良くなっていることが分かります。
少し前なら、フルHD200万画素あれば十分と言われていたものが、今やより向上して2Kや4K画質の製品が登場しています。
このような超高画質仕様で、コンパクトボディを好むユーザー向けに、こんなモデルもあるので紹介しましょう。
それは「REDTIGER F7N」です。
4K画質でありながら、海外で人気の高いスマートミラー型ではなく、日本でお馴染みのガラスに装着するタイプのモデルなんです。
このREDTIGER F7Nを今回、ユーザーレビューを参考に検証し、評価してみることにしましょう。
REDTIGER F7Nは前後2カメラ式4Kドライブレコーダーだ
まずはメーカー提供の動画で、F7Nの商品イメージを掴んでみて下さい。
ある程度どんなドライブレコーダーであるのか、概要が分かることでしょう。
本機はフロントガラスに装着する一般のタイプですが、横長のデザインを取っており、3.16インチの液晶モニターを内蔵しています。
ちょうど、ルームミラーを小さくしたような形です。
大きさは、横幅97㎜x高さ32㎜x厚み20㎜。
重さは公称560gとなっていますが、ユーザーはオモチャのように軽いと語っているので、これはきっと誤記なんでしょうね。
もしかしたら56gが正解?
スマートミラー型ドラレコは、モニターが約12インチほどあって見やすいのですが、重いのでルームミラーの支柱に負担を掛けています。
またGPSが外付けになるので、そのケーブルと電源ケーブルやリアカメラケーブルとで、結構フロントガラスのトップ周辺がゴチャゴチャしてしまいます。
その点、本機は全くそんな心配がありません。
なので、スマートミラー型ではない一般タイプで、高画質モデルを望むユーザーなら、本機も選択肢の1つになるんですね。
本機は4K録画モードを持つとは言っても、実は4Kにするとリアカメラを稼働させることができません。
リアカメラ(1080p)を稼働させたいなら、フロントカメラは1440pか1080pの選択になります。
フロントカメラはf1.5の明るさを誇り、SONY STARVIS IMX415センサーを採用し、広角170度の視野角です。
夜でも広く明るく録れる設計ですよ。
対してリアカメラはIMX415ではないものの、f2.0の明るさがあり視野角は140度。
そしてIP68の防水構造であることで、車外にも取り付けられます。
リアケーブルの長さは約6.5mあり、これはセダンタイプの車なら、何とか足りる長さではないでしょうか。
操作はタッチパネルではなく、向かって右側面にある3つのボタンと、左面の電源ボタンを使って行います。
さらに本機はWiFi機能を搭載。
本体機能を、ワイヤレスでコントロールすること可能です。
走行中の映像を、リアルタイムで確認することはできませんが、録画したデータの確認やダウンロード、また簡単な編集もできてなかなかの高機能モデルと言えます。
GPSは、本体を装着するのに使うアタッチメントに内蔵され、ケーブルがないのでガラス上部がスッキリ。
SDカードスロットは左側面にあるので、カードの出し入れもしやすいです。
その他ありがたい機能として、SDカードのセルフチェック機能を搭載。
カードが未挿入だったり破損している場合は、起動時に声で教えてくれます。
SDカードは256GBまで対応し、32GBのものが付属します。
動作温度は-20度~70度になっていて、耐寒・耐熱能力に優れた設計なので、日本でも安心して使用できそうです。
安全のために、発火の可能性のあるリチウムバッテリーを用いず、スーパーコンデンサーを内蔵しています。
スーパーコンデンサーと言うのは、いわゆるスーパーキャパシタのことですね。
取扱説明書は、カラー印刷された日本語版が付いており、本機の本気ぶり?が伺えます。
それでは、F7Nの実際の画質のほどはどんなものでしょうか?
あるレビュアーの動画がありますので、ご覧いただきましょう。
協力 つねTV【TSUNEHIKO】さん
データが圧縮されているので、本来の画質を見定めることはできませんが、前後とも十分綺麗なのはお分かりになったと思います。
また他のユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているでしょうか?
いくつかレビューを集めたので、次の項で画質と共に、使い勝手を確かめてみましょう。
REDTIGER F7Nのユーザーレビュー
★「録画した動画は本体でも再生出来るが、WiFi機能のおかげで見たいデータをスマホでも再生可能、ダウンロードして保存再生出来るのが良い!今までのようなSDカードを抜いてPCに保存という手間が無くなる!画質設定フロント1440p(2K)+リア1080pでファイル間隔3分の設定で、スマホにダウンロードする時間だが、フロント約330MBで約2分半、リアは195MBで2分弱くらいで出来る。マイクロSDカードは32GBを同梱させているが256GBまで対応しており、私は128GBを同時購入してセットした。左側にSDカードの差し込み口があり、(スバルの)アイサイトカバーとの間が狭いように思うが、本体を台座(GPS内蔵)からスライドして外せるので問題ない。」
★「映りはハッキリ、クッキリ映像は商品説明通りで大満足。リアカメラも有り、車内から取り付けた。今まで軽ワゴンなので煽られてばかりだったが、カメラが付いている事が解ると、煽りをやめ離れるので効果絶大!」
★「アプリから動画をダウンロードできるし、説明書も日本語で記載されており不便はない。電源ボタンを軽く押して、ビューを切り替えられる(前後⇒前のみ⇒後ろのみ⇒オフ)。リアの映像を常に映していたいのだが、エンジンを切る(レコーダーの電源が落ちる)と前後のビューに戻ってしまうのが残念だ。」
★「フロントカメラはルームミラーの裏にすっぽり隠れ、運転中の視界にも影響ない。リアカメラは車外ではなく、ハッチバック車のハイマウントランプの下に取り付けた。電熱線の映り込みがちょっと気になるが、高い位置に取り付けたことにより周囲がバッチリ映る。」
REDTIGER F7Nの評価
ここからは、私がF7Nの評価をしてみたいと思います。
本機の魅力はまず高画質であることで、綺麗な映像を録画してくれることにあります。
4Kにしてしまうとリアカメラは作動しないので、現実的にはフロントカメラ1440p(2K)+リアカメラ1080pの設定が標準になるでしょう。
しかし1440pでも、ドライブレコーダーとしてはかなりの高画質であり、これで十分と言えるものです。
決して高い価格ではないのに、フロントにSONY STARVIS IMX415センサーが使われている点も見逃せません。
夜もハッキリ明るく録画できます。
画質だけで言えば日本メーカー製のものより、中国メーカー製のものの方が良いと断言できそうですね。
また本機はあえて、海外で主流のスマートミラー型にしないで、日本人に馴染んでいる一般形タイプを採用しているのも魅力です。
現在のところでは、ミラー型を好まない日本人は多いですからね。
本機は横長スタイルとしながらも、ルームミラーの裏に隠れるように設置できるので、目立たず取り付けられるのも嬉しいところ。
逆に言えば、小さくて威圧的でないのはイヤ!と言う人には向かないドラレコと言えるでしょう。
操作は本体だけでも何の不便はありませんが、さらにWiFiでスマホと連携するところに魅力を感じる人は多いでしょう。
SDカードをいちいち取り出して、PCに取り込むのは面倒と感じる人は少なからずいますからね。
しかもアプリ上で切り取りなど、簡単な編集ができる点も他機にはないメリットとして評価できます。
デメリットはあまり見当たらないのですが、強いて言えば取り付け後、前後カメラとも左右の傾き調整ができないことです。
それからリアカメラは上下の調整はできても、ネジ等で締め付けて固定することができません。
リアハッチにカメラを装着した場合、思い切りハッチを閉めると、カメラの向きが変わってしまうことがあるんです。
リアカメラに取り付けた時は、優しくハッチを閉めるよう心掛ける必要があります。
あとは耐久性さえ高いのであればかなり評価できますが、これは長期間使わないと分かりませんよね。
しかし本機はメーカー保証が3年間もあるので、その点は安心できると判断しても良いでしょう。
さらに2021年6月現在、購入者の特典として、希望すれば無料で10mのリア延長ケーブルや、駐車監視機能を使う時に必要な降圧ケーブルがもらえます。
これらの特典が欲しいユーザーなら、キャンペーンが終了しないうちに、F7Nの購入を考えるべきかも知れません。
または
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