一口にドライブレコーダーと言っても、
さまざまな種類があり、
価格も性能や機能に応じて、
かなりの幅があります。
一般に売れ筋なモデルは、
価格が安く操作も簡単で取り付けが楽、
と言うものですね。
しかし一方では、高性能でこだわりの機能があり、
ドラレコ上級者に受けの良い高級機種も存在します。
そんな中で、マニアックな使い方が特徴の
2カメラ式モデル「ユピテル DRY-TW9100d」
を、今回レビュー評価してみたいと思います。
ユピテル DRY-TW9100dは、使い方がマニアックな上級者向きモデル
DRY-TW9100dは、最近のユピテルに多い筒型モデルで、
取り付けアタッチメントと一体化した形をしています。
フロントガラスに取り付けると、
本体がガラスに直接
貼り付いているように見えるんですね。
ですから車内では目立たず、
非常にスマートに感じます。
本体には、裏面にたった
3つしかボタンがありません。
しかも、液晶モニターさえ
搭載されていないのです。
どうやって操作するのかと言えば、
Wi-Fiを使いスマホやタブレットで行うのです。
基本的に、本体だけでは使えないんですね。
スマホ等の液晶を使うことで多機能となっており、
そんなところが上級者向きモデルと言えます。
また、電源はシガレットライターから取るのではなく、
ヒューズボックスを通じ給電するタイプとなっています。
メカに強い人なら自分で接続できますが、
そうでない人は取り付け業者に任せるか、
購入を諦めるしかありません。
しかも給電は直結式になっているのに、
このままでは駐車監視機能を使うことができません。
この機能を使うには、
別途に電源直結ユニットを購入して
取り付ける必要があります。
このユニットには、駐車監視を制御するタイマーや、
バッテリー上がりを防ぐ機能が付いているのです。
性能としては、200万画素フルHDで
GPS・Gセンサー・HDRなど搭載、
これだけを見ただけでは、
特に際立っている訳ではありませんよね。
特徴的なのは、フロントカメラより
むしろリアカメラでしょう。
200万画素フルHD仕様なのはフロントカメラと同じで、
しかもこのカメラのみ「STRVIS(スタービス)」を搭載して、
夜間でも周囲を明るく録画することができるのです。
画角もフロントの151°に対しリアは157°と、
より広角側にシフトしています。
しかも記録データは、
デジタルでフロント本体へ伝送されるので、
劣化のない鮮明な映像が得られるのです。
その分ケーブルは太く(約4mm口径)、そのため
個人での取り付けをより困難にしています。
この辺りを見ても、DRY-TW9100dが
ドラレコ上級機と呼ばれるゆえんだと思います。
ちなみに、リアケーブルは長さが9mありますから、
多くの車にそのまま対応できるでしょう。
なおリアカメラには防水機能はなく、取り付けは、
車内からリアガラスに貼り付けるのが前提となります。
ではここで、実際の映像を見てみたいと思います。
あるユーザーが録った、フロント・リアの
それぞれ昼間・夜間の映像をご覧下さい。
協力 volvoskyさん
200万画素フルHD仕様機として解像度も高く、
画質に不満が出ることはなさそうです。
夜間もリアはもちろん明るいですが、
STARVISを搭載していないフロント映像も、
十分に明るいと思います。
そして、フロント映像よりリア映像の方が、
より広く写っていることがお分かりでしょうか。
次に、ユーザーの皆さんのレビューを
ネット上で集めましたので、
ご披露しましょう。
その後で、私なりの
評価をしてみようと思います。
ユピテル DRY-TW9100dのユーザーレビュー
★「コンパクトなので、運転席からの視界は良好だ。wi-fiのつなぎ方さえわかれば、ほぼ直感的に設定を変更することができると思う。スマホで見るライブ画面は、前後同時に1画面に映る。ファイル自体はフロントとリアと別々になる。リアウインドウはスモークガラスなので、夜間にどれだけ後方が写るのか心配だったが、問題なく綺麗に映る。2カメラなので設置は大変だった。ケーブルをリアウインドウまで通すのは大変だ。車いじりが苦手な方は業者に任せた方が良い。」
★「乗り換え前にDRY-V2を使用していた。DRY-V2より若干大きく丸みを帯びている。逆にボタンは押し易くなった。リアカメラは小さいので、案外じゃまにならない。画質はリアが素晴らしくきれいなので、フロントが劣る。発色が悪くて暗い感じだ。もちろん快晴であれば、フロントもきれいに映る。」
★「カメラ自体は良いが、アプリがどうしようも無いレベルのわかりにくさ。撮った動画をスマホに保存しようにも、かなり面倒なことに。結局、SDカードを抜いてPCに挿した方が良い。」
★「画面がなく、コンパクトなところに惹かれて購入。Wi-Fi接続も簡単で設定も分かりやすく、頻繁に操作するものでもないので手間でもない。映像はフロント・リアともに綺麗で、フロントよりリアの方が鮮明に見える。夜間のライトが付いている後続車のナンバーもばっちり確認でき、証拠能力としては十分。」
ユピテル DRY-TW9100dの評価
DRY-TW9100dは前述のように、操作のほとんどを
スマホで行うのが前提になっています。
スマホがなくても使えなくはないですが、
テレビやミニコンポをリモコンなしで
操作するような感覚みたいになってしまいます。
なので、本体だけでの使用はおすすめしません。
また電源を取るための接続作業も簡単に、
とはいかないので面倒です。
それに、車のヒューズボックスにつないだと言っても、
これだけでは駐車監視機能は使えません。
なので、せっかく手間を掛けるなら、ぜひ
別売りの駐車監視・電圧監視機能付電源ユニットを、
同時に装着すると良いと思います。
すると、鬼に金棒的なドラレコに変身しますよ。
専用アプリの使い勝手が悪いと言うレビューもありますが、
本機を稼働するたびスマホを使う訳ではないので、
現実には、それほど苦痛に感じることはないでしょう。
それよりも、
スマホで操作することこそが本機のメリットであり、
然るに上級者向きモデルであると言えるのです。
画質はシビアに見れば、
リアカメラの方が高画質でしょうね。
しかし、それは前後両方を比較した限りのことであり、
一般のフルHD仕様機として評価するなら、
決して見劣りするものではないと思います。
フロントカメラはSTARVISを搭載していませんが、
夜間の動画を見ても分かるように、
リアと比べても特に暗くはありません。
では、なぜリアだけSTARVISなのかと問われれば、
それは最近の車のリアガラスはスモークガラス仕様が多く、
普通に録るのでは暗く写ってしまうからだと思うのです。
暗く写ってしまうのを補正するために、
STARVISを採用したに違いないのでは?
ただ、結果的にセンサーも含めて優位に働いて、
リア映像の画質が勝ってしまったのは確かでしょう。
いずれにせよドライブレコーダーとして、
性能的にも機能的にも本機は高いものを持っており、
比例して価格も高く設定されています。
このように評価すると、やはりDRY-TW9100dは
上級者向きモデルと言えると思うのです。
取り付け作業は、自信のある方なら
D.I.Yでやってみるのも面白いでしょう。
でも、きちんとキレイにまとめたいと考えるならば、
取り付け業者に頼んだ方が後悔はないでしょうね。
または
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