パッと見は、車外と車内を同時に録画できる2カメラドラレコ。
しかしその実体は、360度を死角なしに録画できる、画期的なドライブレコーダーです。
それは、このほど登場した「セルスター CS-360FH」。
それまでの全天球レンズではない、超広角180度レンズを前後に使って、2つのカメラで全周囲録画を可能にしたことが最大の特徴です。
今回はCS-360FHは他機とどう違うモデルなのか、ファーストインプレッションをあなたにお届けしたいと思います。
セルスター CS-360FHの録画映像の見え方
一般に360度ドライブレコーダーは、全天球レンズ1つで全周囲を録画する構造になっています。
ただこのレンズはゆがみが非常に大きく、遠景がとても小さく写るため、周囲の詳細が分かりにくい面があるんです。
また、録画された映像を一部だけ切り取り、一般のドラレコに近い見え方にしてしまうと、伸ばしボケが出て荒れた画面になってしまいます。
それを、本機は前方180度+後方180度の2枚の超広角レンズを使い、センサーもそれぞれ分けることで360度の見え方をガラッと改善したのです。
ではここで、もっと分かりやすいメーカー提供の動画で、商品概要をご覧いただくことにしましょう。
レンズの画角が180度ある割に周囲はゆがんでおらず、映り方にあまり不自然さが感じられませんよね。
画質も良く、2カメラモデル並みなのがお分かりになったでしょうか。
センサーは前後ともフルHD200万画素・SONY STARVIS IMX307を搭載しており、昼間に限らず夜間でも明るい映像が得られています。
夜間の車内は真暗になるのに、4つの赤外線LEDランプと暗視カメラで、ディティールが失われずに写ります。
レンズを2枚に分けたことで、レンズの境目が気になりますが、ドラレコとしての実用性には問題はないでしょう。
全天球360度モデルでは、その独特のデザインからモニターを付けるのは難しいですが、本機は1.44型と小さいながらもちゃんと搭載しています。
見難くても録画後、すぐ動画を再生して内容を確認できるし、各機能を設定するにもやはりモニターがあった方が便利でしょう。
いずれにしろ、カメラ一体型でモニターを内蔵したデザインの方が、使用するのに直感的に操作できて違和感も少ないと思います。
録画された360度ビューの再生は、PCで専用のビュアーソフトを使って行います。
マウスで画面を左右に動かして360度見渡せますが、先述のように2枚のレンズで録画を分けているため、境目が出てしまいます。
また全天球レンズと違い、左右に映像を動かすことができても、上下に動かすことはできません。
その他の機能として高速GPSを搭載。
これは、準天頂衛星みちびきに対応したもので、測位が不安定な地域・状況でも安定した受信が可能です。
GセンサーやHDRももちろん搭載し、他モデルに引けを取りません。
駐車監視機能はオプションの常時殿コードが必要ですが、最大12時間稼働させることができ、動体検知と衝撃検知に対応しています。
記録カードはMicroSDに対応で、32GBのものが付属。
しかも本機は、セルスター独自のメンテナンスフリー構造で、面倒なカードフォーマット作業から解放されているのが嬉しいですね。
また、SDカードに不具合があった場合それをメッセージで表示、大切な映像が録れていないトラブルを回避できるのも有難いです。
このように、かつて360度ドラレコの購入をちゅうちょしたユーザーも、本機の登場で改めて注目し直すかも知れませんね。
セルスター CS-360FHの現時点での評価
以上、CS-360FHの内容をおおよそ紹介してきましたが、本機は360度モデルと2カメラモデルを足して、2で割ったようなドラレコだと思います。
前方・後方2つのカメラを使って、360度録画を可能にした技術は画期的ですよね。
しかも全天球レンズに比べ周辺のゆがみは少ないし、何と言っても画質が良いのが最大のウリになるでしょう。
一般の2カメラモデルと比べても、リアまでケーブルを伸ばす必要がなく楽だし、取扱いにあたっての難しさもなさそうです。
まだユーザーレビューを見ることができない現時点では、実際の使い勝手などを評価することができません。
実機を手にするかユーザーレビューを集めたら、改めて本機をレビュー評価したいと思います。
本機は、ドラレコ上級者ならきっと興味津々になるハズ。
日本製・3年間メーカー保証付きであることも、セルスターファンならば目を外すことはできない製品であるに違いないでしょう。
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