小型軽量360度ドライブレコーダーにリアカメラをプラスして、極力死角の少ない録画ができるユピテル marumie Q-30R。
このモデルがこのたび内容を変更し、「marumie Q-31R」と名前を新たにして再デビューしました。
全体的なデザインは変わらないものの、本体機能や性能をアップしています。
そこで、Q-31RはQ-30Rと比較して具体的にどこが違うのでしょうか?
今回は両機の違いを述べるとともに、ユーザーレビューを交えながらQ-31Rの魅力を探り、評価してみようと思います。
ユピテル marumie Q-31RとQ-30Rの違いは主に2つの部分
Q-31RはQ-30Rのマイナーチェンジ版と言えるもので、おおまかに基本的な部分は変わりません。
フロントカメラは水平方向に360度の視野を確保、垂直方向は240度を写し込むことができます。
記録解像度は、360万画素1920px1920pを有しています。
付属するリアカメラは200万画素1920px1080pとなり、どちらのカメラもSONY STARVIS搭載です。
両機の違いは1つ目として、Q-31Rは後方車の異常接近をドライバーに画面で知らせ、さらにその接近映像を自動的に別ファイルで記録する機能が付きました。
つまり、煽り運転車を特定して録画してくれる訳ですね。
逆に自分の車が先行車に接近し過ぎた場合にも、同様に画面映像と音で知らせる警告機能もあります。
さらに、ADASと呼ばれる安全運転支援機能も追加しました。
信号待ちで先行車がいる時、その車が動き出しても自分の車が発進しない場合、画面と音でドライバーに知らせるのです。
また走行中車線からはみ出ると、やはり画面と音で警告する機能が働きます。
それから2つ目の違いは、前後のカメラに搭載されているセンサー、STARVISのチューンナップです。
Q-30RにもSTARVISは搭載されていましたが、Q-31Rではさらに効果的に明るく記録されるようになりました。
照明が少ない場所でも、ディティールが再現できるように調整を行っています。
リアカメラも、プライバシーガラスやスモークフィルム仕様車であっても、明るく録画が可能です。
フロント・リアともHDRを搭載して、白飛びや黒つぶれが生じにくいようになっているのはそのまま。
SDカードのフォーマットが、基本的に不要な点も受け継がれています。
専用のPCビュアーを使うことで、マウスでアングルを変えられるのも、360度ドラレコならではの機能ですね。
データをそのまま見るだけならビュアーソフトを使わず、Windows10にある「映画&テレビ」で再生することもできますよ。
ではここで専用PCビュアーを使い録った映像を操作する様子を、メーカー提供の動画でご覧になってみて下さい。
画質のほども分かりますので、同時に確かめてみましょう。
いかがですか?
操作性が優れているのは相変わらずで良いのですが、この動画を見る限りQ-30Rと比べ、特に画質が向上したような印象はありませんね。
そこで、すでにQ-31Rを愛用しているユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を抱いているのでしょうか?
レビューを少しピックアップしましたので、ご確認いただきましょう。
ユピテル marumie Q-31Rのユーザーレビュー
★「360°カメラだと画質が悪いとのレビューが見られるため覚悟はしていたが、360°カメラで撮影した前方映像は、後方カメラで撮影した後方映像よりも画質はかなり落ちる。やはり魚眼映像から前方を切り出しているので、しょうがないのか・・・。相当近づかないとナンバーの確認は難しいと思うが、万が一の際の状況は十分判別できるレベルだと思った。総評として、一台で360°全部が撮影できるのは安心だと思う。360°カメラの前方は画質が落ちるが、コムテックのZDR037の画質と比較しても、数値ほどの差はないように感じた。」
★「360度ということで期待していたが、画質が悪いかもしれない。ナンバーが見にくい。これなら360度でないほうがいいかも。」
★「煽り運転対策と駐車時の記録をしたいと思い、この商品を購入した。画質はやはり落ちるが、個人的には問題は無いと思う。360度記録でき、フォーマットが必要ないのでとても楽だ。駐車時の記録は下から2番目のOKボタンを2秒くらい長押しして、手動で駐車監視モードにする。(別売の電源ユニットが必要)走行時の常時録画のGセンサーと駐車時のGセンサーは分ける事ができ、自分は駐車時のGセンサーは1番低い数字(少しの振動でも感知しやすいため)にしており、ドアを少し強く閉めただけで作動するので、Gセンサーの感度は素晴らしいと思う。地デジも問題なく映る。」←これのみQ-30Rのレビュー
ユピテル marumie Q-31Rの評価
Q-31Rは360度タイプドラレコとして、液晶モニター付きながらコンパクトなデザインで、優秀な製品と言えると思います。
カメラから距離が遠いことで、リア映像が小さく映るの補うためリア専用のカメラを備えたことは、後からの煽り車の特定にとても有効です。
ただ全天球カメラは映像の一部を切り取り映し出すため、画質的にフルHD200万画素のリアカメラに劣ってしまうのは仕方がないことでしょう。
それでも現時点では、360度タイプの中では高画質モデルであるのは確かです。
自分の車に近付いた車を、死角なしに確実にカメラに収めたいと考えるユーザーなら、本機を選ぶのは意義のあることだと思います。
しかしナンバーまでキチンと捉え、相手を確実に特定したいと思うのならば、フルHD200万画素機以上のモデルを選んだ方が後悔しないでしょう。
さてQ-31RとQ-30Rとの違いですが、安全運転を支援する機能があるかないか、夜間映像をより明るくSTARVISを搭載しているかどうかです。
画質に関しては両機ともほぼ変わりはないので、安全運転支援機能を必要とせず夜間の明るさにもこだわらないのなら、Q-30Rを選んでも良いかも知れません。
何よりQ-30Rが、Q-31Rと比べ1万5千円ほど安い価格で購入できるのは魅力です。
とは言え、普段から安全意識の高いあなたなら、より安全運転に寄与するQ-31Rを選ぶのは、間違いなく意義のあることと言えるでしょうね。
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