『ユピテル Q-30R』口コミレビュー:リアカメラ搭載の360度ドラレコをシビアに評価!

 

我が国日本でも、随分とドライブレコーダーが普及して来ました。

現在では多種類の製品が販売され、死角を少なくして周囲を監視できるモデルにしようと、メーカーはしのぎを削って開発しています。

 

2カメラ式・3カメラ式、またスマートミラー式など、ドラレコには何種ものモデルが揃っていますが、死角が少ない点において最も優れているのは360度式です。

さらにカメラの位置関係で、リアの映像が小さくなる欠点を補った、リアカメラをプラスした360度式モデルならさらに有利。

そんなドライブレコーダーが、新しく登場しました。

 

それは「ユピテル Q-30R」です。

今回はこのQ-30Rについて、ユーザーレビューを参考にしながら、画質や使い勝手等を検証・評価してみましょう。




 

ユピテル Q-30Rの特徴やQ-20Pとの違いとは?

 

 

Q-30Rは全天球レンズを使用して、360度を録画するタイプのモデルに、リア専用カメラを追加搭載した2カメラ式のドラレコです。

約360万画素のCMOSと、約200万画素のCMOSをフロントとリアに採用。

どちらも夜間の描写に優れたSONY STARVIS技術を使ったセンサーです。

 

従来の全天球360度タイプと違い、2.4インチの液晶モニターを搭載しながらも、小型ボディを実現したデザインになっています。

ただ360度全周が録画できるとは言え、本体はフロント側にありますから、リアから追って来る車の車種やナンバーを特定するのは小さくて困難。

 

 

そこでリアガラスに取り付けるカメラを組み合わせ、クリアで大きな映像を残せるようにしています。

360度映像を見るのにマウスでつまんだり、GPSで自車位置を確認するには専用PCビュアーが必要ですが、Windows10なら映像&テレビでも再生が可能です。

 

 

SDカードは128GBまで対応しており、本機には32GBのカードが標準装備されています。

しかも新たな機能として、カードのフォーマットが不要になりました。

一見小さなことと思える仕様ですが、ユーザーに取ってこれは大変助かりますね。

 

給電はシガーライターを使わず、車のヒューズボックスから取る電源直結コードを使います。

リアカメラのケーブルは9mもの長さがあるので、大型のワンボックスでも十分足りることでしょう。

ちなみにリアカメラは防水に対応しておらず、リアガラスの内側に貼り付ける必要があります。

 

ところでユピテルには、すでに360度モデルとしてQ-20Pがあります。

本体のデザインや大きさが、今回のQ-30Rは同機にソックリなんですね。

 

 

本機Q-30Rは、Q-20Pにリアカメラを追加しただけのモデルなんでしょうか?

いいえ違います。

 

本機の大きさは幅こそ69㎜と同じですが、高さは72㎜・奥行きは39㎜とそれぞれ1㎜ずつ小さくなっているのです。

センサーの解像度も340万画素1856px1856pから、360万画素1920px1920pとやや向上しており、フルHDに対応しています。

 

付属するSDカードさえ、16GBから32GBへと2倍に容量アップしています。

Q-20Pは、以前の360度モデルより画質が向上していましたが、普通のフルHD200万画素機と比べればまだまだ及ばないところがありました。

 

それを踏まえた上で、Q-30Rの画質はどんなものでしょうか。

メーカー提供の動画で確認してみましょう。

 

 

Q-20Pより若干解像度が上がって見えるのですが、大差はなさそうですね。

夜間の見え方はどちらもSTARVISと言うことで、本機も明るく録れていると言えます。

 

一方Q-30Rのリアカメラですが、こちらは昼夜問わずコントラストが高くて、不満のない画質を提供しています。

では実際の画質や使い勝手などを、今度はユーザーレビューで確かめてみましょう。

そして最後に、私が本機の評価をしたいと思います。

 

ユピテル Q-30Rのユーザーレビュー

 

★「この手の商品の中ではコンパクトなサイズだと思う。操作性としてはあまり触らないのでよくわからないが、フォーマット不要とのことなので助かる。回りが見えるのは安心。画質としては360度なので、フロントはしょうがないか・・・。リアは後方車両のナンバーまで確認できた。いままで前方だけのカメラをつけていたが、このご時世何があるかわからないので、広範囲に記録できることで安心感はある。」

★「夜間の録画は見れたもんじゃない。肝心の相手のナンバーは全く判別できない。windows10でアプリを入れて再生しようとしても、動画を再生できない。MacのVLCで見た方がスムーズに再生はした。走行中の記録はエンジンのON/OFFに連動とあるが、オプションで電圧監視機能付ユニット(OP-VMU01)で駐車監視機能をつけると、エンジンを切ったら自動で駐車モードに切り替わるのではなく常時録画が続く。駐車モード(タイムラプスモード/動体検知モード)への切り替えは手動なので、エンジンを切ったらボタンを押して駐車モードに、エンジンをスタートしたらボタンを押して、常時録画に切り替えなければならない。」

★「横からの追突や、輩の殴打から自分を守る(?)ために360°にした。全周囲なので画質はあまり良くないが仕方ないだろう。ナンバーが見えなくても、相手が逃げなければ過失を証明できるだけでもいい。ヴェルファイアみたいな全長の長い車では、360°カメラで後ろの監視は厳しい。暗くて映らない。そこをリアカメラでカバーしている。リアカメラの画質は綺麗だった。」

 

ユピテル Q-30Rの評価

 

360度式ドライブレコーダーのパイオニアとして、メーカーのユピテルはよく頑張っていると言えるでしょう。

使いやすさからすれば、Q-20Pとともに本機Q-30Rは、他社製品より経験が長い分優れていると思います。

 

画質も、初めての360度モデルのQ-01から見ると、随分向上しているのは確かです。

ただ、本機に付属するフルHD200万画素のリアカメラと比較してしまえば、画質が劣って見えるのは否めません。

 

本機のセンサーは総計500万画素を有していますが、1つのレンズだけで360度全てを賄っています。

それを後から切り出して再生すると、200万画素に及ばない160万画素ほどの映像になってしまうので、かなり画質が劣化してしまう訳なんです。

実は、これが全天球レンズの最大の弱みなんですね。

 

ところが、同じ360度のドライブレコーダーでも、セルスターCS-360FHは構造が違います。

前後2枚のレンズを使い、それぞれが180度ずつ受け持って、合計360度映像にしているんです。

 

同機は総計400万画素のセンサーを搭載していますが、各レンズが200万画素を余すことなく使うことにより、普通のフルHD200万画素機に匹敵する画質を得ています。

なので、単純に画質だけで評価するとQ-30Rは、2枚レンズを使うCS-360FHには適わないことになるんですね。

でも同機は、リアカメラが付属するバージョンが現在のところありませんし、また機能を設定しにくく操作性が悪い点ではQ-30Rに負けています。

 

単に画質だけにこだわるのではなく、使い勝手の良さも重視するのなら、本機を選択するのもアリなのではないでしょうか。

製品耐久性やアフターサービスの良さもユピテルは優秀ですから、それも加味するなら、決してQ-30Rはあなどれない存在であると言えるでしょう。

 

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