ドライブレコーダーの録画時間/保存期間はSDカードの容量で決まる!(ドラレコの基本)

 

ドライブレコーダーは、万が一の衝突事故の映像を記録してくれる、非常に便利な車載カメラです。

構造としてはビデオカメラと似たもので、走行中、ずっと前方や後方の様子を録画(撮影)し続けています。

 

どちらも撮影データをデジタル化しており、SDカード(ドラレコは主にマイクロSDカード)に記録しているのは同じ。

なので録画時間やデータの保存期間は、ドラレコ本体ではなく、使用するSDカードの容量によって決まってくるんですね。

 

ですが、ドライブレコーダーはビデオカメラと比べて、作動のしかたが少し違うことをあなたはご存知ですか?

撮影したデータをパソコンで見ると分かりますが、ドラレコはカードが一杯になってもずっと連続で録画しており、またビデオよりも細分化されて多数のファイルが自動的に形成されるんです。

 

これはどうしてなんでしょうか?

そこで今回はドラレコの基本として、ドラレコ初心者のあなたに作動のしくみを解説するとともに、使用するSDカードの容量によって、どのように録画時間や保存期間が決まるのかお話したいと思います。




 

ドラレコはビデオカメラと違いカード1枚でずっと録画を続けている

 

 

ビデオカメラは、シャッターボタンを押している間は撮影を続けますが、ボタンを閉じれば撮影を停止します。

撮影を続けることでカードのメモリー容量が一杯になれば、それ以上記録ができなくなるので、続行するには別のカードと交換しないといけません。

 

ところが、ドラレコはカードが一杯になったからと言って、いちいちその場で交換することは不可能です。

そこでしかたがないので、せっかく記録した過去のデータを1つずつ消去しながら、新しいデータを記録し続けます。

 

 

このように、上書きしながらドラレコは常時録画しているのです。

ビデオカメラのような録画(撮影)方法を取っていては、過去のデータがいっぺんになくなってしまい大変なことに。

 

ですからドラレコでは、録画したデータを1分~3分のファイルに分けて記録し、古いファイルから少しずつ消去するようにすることで、直前のデータが直ちに消えないようにしているんです。

形成される1ファイルの時間はモデルによって違い、長さはメーカーによって決められています。

 

 

録画されたデータをパソコン等で連続再生すると、映像が時々カクッと一瞬飛んだりしますが、それはファイルが次のファイルに切り替わったためです。

ドライブレコーダーでは、1枚のカードで録画消去を繰り返していることで、録画中のカードは常に大忙しの状態になっているんですね。

 

ドラレコ映像の録画時間/保存時間はSDカードでどのように決まるのか?

 

 

このようにドラレコで録画した映像は、SDカードに記録されるのはビデオカメラと同じで、ドラレコ本体にメモリーがあって、そこに記録/保存されるものではありません。

Yahoo!知恵袋を見ると、”ドラレコの録画時間や保存期間はどれくらいが相場?” などと言う質問がありますが、これは使用するSDカードの容量が多いほど長くなるんですね。

 

ドラレコに付属するSDカードの容量は、8GBや16GBが多いようですが、当然ながら16GBの方が長時間/長期間記録できる訳です。

もちろんこの数値はドラレコ本体の性能、そして搭載するカメラの数でも変わります。

 

例えばおおざっぱな数値ですが、フルHD200万画素のセンサーを搭載したモデルで、16GBのカードを使うとすると、1カメラモデルなら3時間ほど録画可能です。

これが前後2カメラモデルなら、リアカメラにもメモリーが必要なので、ざっと半分の1時間半くらいでカードが一杯になる計算になります。

 

カードが一杯になれば上書き録画に移るのですが、1時間半ごとに上書きされると言うのは、それで保存期間が終わってしまうと言うことです。

今録った映像が1時間半後に消えてしまうのは、大事な瞬間の映像データが、あっと言う間になくなることになりますよね?

 

 

そこで、多くのモデルでは衝突や急ブレーキなど、急なGが車体に掛かった時にGセンサーが作動して、その瞬間の映像を数十秒間、別ファイルに保存する機能を備えています。

これは機種により変わりますが、全容量のうち3GB~5GBを別ファイルに当てて、上書きされない領域を確保したもの。

 

こうすることで、何度上書き録画を繰り返しても、別ファイルが一杯にならない限り、そこに入れたデータが消去されることはありません。

ですから、使用するSDカードの容量が小さいからと言って、Gセンサーが搭載されているモデルなら、慌てる必要はないのです。

 

SDカードはできるだけ容量の大きなものを選びメンテを怠らない

 

 

Gセンサーを搭載したドラレコなら、衝突事故など映像データが別ファイルに保存されるので、上書きされる心配がないと前頁で述べました。

しかし容量の少ないカードを使っていたら、上書き録画する回数が大容量のものと比べ多く、その分消耗が激しいです。

 

と言うことは寿命にも影響が及ぶ訳で、どうしても早く使用不可能となってしまいます。

なので少しでもカードの寿命を伸ばし、別ファイルに頼らずもデータを長期間保持したり、常時録画時間を長くさせるなら、できるだけ容量の大きいカードを使うべきです。

 

 

現在16GBのカードを使っているのなら、せめて32GBのものを。

予算が許すなら、64GB以上のカードを選ぶと良いですね。

とは言え、大容量のカードを動作保証しないモデルもあるので、自分のドラレコが何GBまで対応するのか、マニュアルで確認しておきましょう。

 

それともう1つ。

大容量SDカードに替えたからと言って、ドラレコに挿入したままではダメです。

 

繰り返し上書き録画を続ければ、内部にデータのごみが溜まりファイルの生成に乱れが現れ、録画再生に支障をきたす可能性が出てきます。

そこで定期的にドラレコ本体で、フォーマット作業を行うようにして下さい。

 

 

フォーマットは最低でも1ヶ月に1回、できれば2週間に1回行うと良いでしょう。

これを行うことで、SDカードの寿命もより伸びるようになりますよ。

 

フォーマットに関しては、機種によってはフォーマットフリーを採用して、フォーマット不要をうたっているものがあります。

これだととても楽で便利に思いますが、それでも時々フォーマットをしてやった方が、不測の事態に陥るリスクが減るのでおすすめです。

メーカーもフォーマットフリーだからと言って、全くフォーマットしなくても良いとは断言してはいないので、数ヶ月に1回くらいやってみてはいかがでしょうか。

 

ドラレコで録画した映像データは時々取り外してモニターしてチェックしよう

 

 

さらにあなたは、時々カードを外すこともせず、録画した映像データを再生することもなしに、チェックを怠ってはいないでしょうか。

案外、まだ何も事故などに遭遇していないからと、ほったらかしにしているのではありませんか?

 

そうだとしたらそのままにしないで、ちゃんと録画がされているのを確認するため、ぜひ時々モニターするべきです。

録画がなされているかは、ドラレコを再生モードにすれば確認は可能ですが、なるべくカードを取り外しパソコンで再生してみましょう。

 

 

大きな画面で確かめることで、綺麗に録画ができているか良く分かりますよ。

ドラレコ本体ではモニターが小さくて、ちゃんと録れているかどうか、判断するのが難しいです。

 

「でも私はパソコンを持っていないし、どうすれば良いの?」

そんなあなたもいるかも知れませんね。

 

それならスマホで見ることが可能になる、写真のような外部メモリーカードリーダーを購入し、使ってみてはいかがでしょうか。

ドラレコのモニターで見るより、ずっと見やすいハズです。

 

 

ドラレコの機種によっては、スマホとWi-Fiでつながるものもあり、これならSDカードを本体から取り外す必要がないので、便利に使えますよ。

いずれにしろ録画映像を確認することは、ドラレコ本体の不具合や、カードエラーを発見することもできるので、2ヶ月~3ヶ月に1回はモニターしてみましょう。

 

大事な映像を録ったらカードを取り外すか早めにコピーしよう

 

 

最近のドライブレコーダーは、多くの機種にGセンサーが組み込まれており、車体に衝撃を受けた時の前後十数秒間の映像を、自動で別ファイルに保存します。

別ファイルに保存することで、後に上書きされ、データが消失してしまわないようになっているのです。

 

なのでしばらくは、カードをドラレコの中に入れたままでも大丈夫ですが、それでも大事な映像があることを忘れてしまうかも知れません。

帰宅したら直ちにカードを取り出して、パソコン等へコピーするようにしましょう

 

 

ただ、もし使用中のカードが8GB程度の容量の少ないものだったら、念のため万が一の場面に出くわした直後に、カードを抜いて上書きされないようした方が良いです。

Gセンサーが別ファイルにデータを保存するのは、車体に衝撃が起こった場合のみ。

 

煽り運転車に遭遇した際の証拠映像などは、急ブレーキを掛けたりしない限り、自動では別ファイルに入りません。

そのためGセンサー搭載のドラレコは、Gセンサーが作動しなくてもパネルに緊急録画ボタンがあるので、これを押すことで手動で別ファイルに入れることが可能。

 

ですが慌てていると、とっさに緊急録画ボタンの位置が分からず、データを別ファイルに入れるのを逃してしまうかも知れません。

なので、あなたが容量の少ないSDカードを使用していたら、すぐカードを取り出すか、シガーアダプターから電源プラグを外し、録画を止めるべきなんです。

 

とは言うものの、肝心な時に頭がパニックになってしまい、ドラレコの操作など手が回らないかも?と思うなら、やはり最初から大容量のカードを使うと良いでしょう。

また万が一SDカードに不具合が起こり、肝心の映像が録れていなかったら不安と感じるあなたなら、ドラレコをこんなモデルに買い替える手もありますよ。

 

 

そのモデルとは、通信型ドライブレコーダーの「パイオニアNP-1」のこと。

これは携帯電話と同じ通信機能が内蔵され、緊急録画をクラウドに記録できますよ。

通常のドラレコは映像をSDカードのみに保存しますが、本機はユーザーの声の指示で緊急録画が15秒間作動、そのデータはSDカードだけでなく、専用のクラウドメモリーにも保存されるんです。

 

もちろんGセンサーも搭載されているので、車体に衝撃が加われば自動で緊急録画が作動し、SDカードとクラウド両方にデータが残ります。

これなら仮にSDカードに不具合が起こっても、ちゃんと記録が残るので非常に安心できるでしょう。

 

まとめ

 

 

以上、ドライブレコーダーの録画時間/保存期間は、主にSDカードの容量によって変わることを述べました。

最近のドラレコはエントリークラスでも、最低フルHD200万画素センサーを採用し、そしてさらに、前後2カメラ式や3カメラ式モデルが普及しつつあります。

 

数年前のモデルと比べると、保存に必要なメモリーはずっと増えていますね。

少しでも録画時間/映像の保存時間を伸ばそうとするなら、最低でも16GBのSDカードが必要です。

しかも、これは1カメラ仕様のモデルのみに言えることで、2カメラ仕様なら倍の32GBないと少し不安ではないかと思います。

より余裕を持つ意味で64GBを使えば、簡単に大事な映像が上書きされる心配はないし、カードに加わる負担も減るので、不具合が起きにくくなるし寿命も伸びるでしょう。

 

さらに上書き録画を続けるカードには、ゴミが溜まりファイルの乱れが起こりやすくなるので、最低1ヶ月に1回のフォーマット作業が必要です。

フォーマット作業は10秒ほどで完了するので、面倒くさがらずに行って下さい。

 

 

ちなみに、フォーマットフリー採用のモデルは便利ですが、あえてフォーマットした方が、カードの寿命を伸ばすのに有効なので、3ヶ月に1回くらい行うのをおすすめします。

ドライブレコーダーに使うSDカードは、運転中(さらに駐車中も)ずっと録画消去を繰り返しているので、想像以上に負担が掛かっているんです。

 

1度ドラレコに挿入したら、入れっぱなしにするのではなく、時々パソコン等で再生し、録画状態を確認すると良いでしょう。

そして少しでも録画に不具合を感じたら、まずSDカードに疑いを掛け、必要に応じ早めに新品と交換するのが、確実に大事な映像を残す秘訣になりますよ。

 

 

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