このところ、日本のメーカーからアタッチメントを用いず、
フロントガラスに貼り付ける小型モデルが次々登場し、
ドラレコ ミラー型は種類が減りつつあります。
種類が減っている原因をいくつか挙げると、
1.ミラーの中にあるモニターが暗くて見づらい
2.幅が広いので左右のサンバイザーに干渉する
3.車種によってはビビってミラー全体が共振する
4.ドライバーがミラー調整するたびカメラ位置が狂う
と言うことなのでしょう。
しかし、それでも一定のユーザーには支持があって、
フロントガラスに装着するスタンダード型とともに、
海外製品では多くのモデルが存在しています。
特に中国ではその種類も多いと言うことで、
今回は注目度の高いミラー型ドラレコ
「AUTO-VOX M8」をユーザーレビューで、
検証・評価してみようと思います。
AUTO-VOX M8から見るドライブレコーダー ミラー型のメリット・デメリット
ミラー型の不満点の一番に挙げられるのが、
モニターが見にくいこと。
モニターがミラー内にあり、
ミラーに映る画像とモニターの映像が重なることで、
明るい昼間は特に見にくいのです。
加えて、モニターの照度が低い
モデルも結構あるんですね。
なので、余計それを助長してしまっているのです。
しかし、M8は比較的明るく、
昼間でも何がモニターに映っているのか
分からないことがありません。
その代わり、その分モニター映像が目立って
うっとうしく感じられることもあるでしょう。
こんな場合、M8では作動開始後、
画面を自動的にオフにすることができるんです。
点灯後10秒~1分まで、4段階に
調節が可能となっています。
幅が広くてサンバイザーに干渉する点ですが、
M8は本体幅が290mmとミラー型にしては短め。
左右のサンバイザーの間隔がこのサイズを上回れば、
あなたの愛車にも使えるはずです。
本体の取付けは、付属する2種類のゴムバンドで、
純正のルームミラーに留めるだけと非常に簡単です。
見た目も自然で、いかにも後から
取り付けた感じがないのは良いですね。
フロントガラスまわりがスッキリするのも、
好感が持てる要因でしょう。
このフィット感の良さが、ミラー型の
最大のメリットかも知れません。
ただ、車種によってはビビりが生じて、
ミラー画像が震えることがあるのが惜しいです。
とは言え、これはM8に原因があるのではなく、
純正ミラー自体が震えていることで
共振してしまうことが多いんですね。
純正ミラーの震えが大きい車種では
その可能性も高いので、
気になる人は購入を控えた方が良いでしょう。
それからドライバーが交代すると、
ミラーの角度調整をしますよね?
すると当然ながら、カメラの位置は
狂ってしまいます。
これは明らかに、ミラー型のデメリット。
でも、M8のカメラは運転席から手を伸ばし、
簡単にレンズを回して位置を変えられます。
さして調整は苦ではありません。
カメラの調整は、
モニターを見ながら行うことができます。
6.86インチもの大型モニターで、
しかもタッチパネルで本体操作が行えることで、
全体の操作もスムーズにできることでしょう。
その他 AUTO-VOX M8独自のメリット
AUTO-VOX M8は、本体カメラが
2304px1296pのフルHD仕様。
それに加えて、超広角180度の
バックカメラを搭載しています。
いわゆる2カメラ式
ドライブレコーダーと言う訳ですね。
ただし、バックカメラは常時録画するものではなく、
バックギヤに入れクルマを後退させる時のみ作動する
仕組みになっています。
つまり、バックモニターとして働くしかけです。
(※後述しますが、ファームアップで
録画機能を持たせることも可能)
カメラはリアのナンバープレート付近に
両面テープで貼り付けますが、
車外なのでIP67準拠の防水仕様になっています。
カーナビは取り付けているが、
バックモニターが装備されていないクルマなら
便利な機能と言えますね。
また本体にはバッテリーを内蔵、エンジンを切っても
直ちに録画を終了しないようにできます。
万が一事故で給電が断たれても、
大事な瞬間が記録されないことがありません。
さらに別売りの電源直結コードを使うことで、
駐車監視機能にも対応。
カメラの前に動くものが3m以内に現れると、
設定した時間録画を行う動体検知式になっています。
ただ、別売りの電源直結コードには、クルマの
バッテリー上がりをセーブする機能があるものの、
あまり長期間駐車を続けてしまうと
上手くそれが機能しないこともあるようです。
使用するには、バッテリー上がりに
注意が必要かも知れません。
AUTO-VOX M8のユーザーレビュー
次に、すでに使っているユーザーさん達のレビューで、
M8の画質や使い勝手を確かめてみましょう。
その前に、あるユーザーが撮った映像で、
昼間と夜間の画質を見てみたいと思います。
協力 ナンチャンナンチャンさん
★「クラウンに取り付けた。カメラが左側に付いているので、純正ミラーの真ん中に取り付け出来ない。目一杯よせたが、1cm位純正ミラーが見えてしまう。フロントカメラの鮮明度は良いが、バックカメラはいまいちだ。」
★「ミラーサイズが思っていたより小ぶり(寸法明記されているので確認を)。プリウス50は純正ミラーのサイズのほうが大きくて、視認性は確実におちる(ずらして取付は可能)。ドライブレコーダーとしての性能は、物足りない。駐車モードは自動で切り替えできてくれればよかったのだが、走行中に駐車モードは推奨されておらず、停車してから駐車モードに変更する必要がある(忘れてしまったら意味がない)。バックモニターは、上下反転機能があればよかったのだが・・・。」
★「画面は6.86インチと大きく、画質も良いので満足する商品だと思う。又、機能の方も設定範囲も広く操作性も良いのでオススメ。本体の形も薄型で、スタイリッシュなデザインなので気に入っている。ただ一つだけ気になったのがバックモニターの事だが、シフトをバックに入れた時だけ映るので、走行中や待機中もバックモニターが見れたらなぁ〜と思った。」
ドライブレコーダー ミラー型としてのAUTO-VOX M8の評価
ミラー型タイプとしてAUTO-VOX M8は、まずまず
使い勝手の良いドライブレコーダーだと思います。
ミラー内にあるモニターが巨大で見やすく、他機のように
暗くて夜間にしか見えないことがないのは良いですね。
逆に明るくて目障りだと感じる人なら、
モニターをオフにすれば普通のミラーのようになるので、
問題はないでしょう。
取り付けた時のフィット感が良く、
純正のミラーみたいなところがこのタイプの
ドラレコのメリットなのは間違いありません。
ただ、レビューにもあるように、
このドラレコの幅寸法は290mm。
一般のミラー型と比較すると少し短めで、
車種によっては純正のミラーと同じくらいです。
なので、裏側にあるカメラが被らないよう左へずらすと、
右側に純正ミラーの本体一部が見える可能性があります。
ですから、見栄えを気にするユーザーなら、
純正ミラーが290mmより短いか
事前に確認した方が良いでしょう。
カメラが左に付いていることで、
映像も少し左寄りに写ってしまいます。
これは純正ミラーにバンドで被せる形をとるため、
カメラをセンターに設置できないからなんです。
ミラー型の構造的なデメリットで、
仕方のないことでしょう。
また、レビューに取り上げはしませんでしたが、
先述の通り、取り付ける車種によって、
ミラーのビビりが生じてしまうことがあるようです。
気にしなければ良いことですが、でも気になるのなら、
やはりミラー型を購入は検討し直した方が良いでしょう。
画質はフルHDだけあり昼間の映りには不満はないものの、
夜間照明が当たらない部分が若干暗いかな?と感じます。
ところで初期設定では、M8のバックカメラは
バックモニターとして機能することになっていますが、
姉妹機のM6と同様、
ファームアップで常時後方録画が可能になるようです。
ファイルも前方と後方別々に記録されるので、
前後2カメラ式ドライブレコーダーとして使いたい人は、
ファームウェアを最新のものにすると良いでしょう。
比較的機能が豊富なM8ですが、
GPSは装備されていません。
その代わり価格は安く、車内をスッキリできるミラー型で、
なおかつ2カメラ式ドライブレコーダーにもしたいのなら、
購入を検討すべき製品の一つになるのではないでしょうか。
またあえて、日本メーカー製のミラー型に
こだわる必要もないと思います。
なおAUTO-VOXには、ミラー全体をモニターとした
デジタルインナーミラー仕様の上級機、X2があります。
価格は高めですが、これほどに大きなモニターを実現した
ミラー型のモデルは日本のメーカーに登場していないので、
これも1度チェックしてみることをおすすめしましょう。
※この商品は、現在販売されておりません
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