あなたはご存知だと思いますが、現在販売中のドライブレコーダーの多くには、駐車監視機能が付いています。
エンジンを止めて駐車しても、そのまま録画を続けてくれる機能ですね。
スーパーなどで車を停めて当て逃げに遭遇しても、その様子を記録してくれたり、車庫に入れた車が車上狙いに荒らされても、犯人を写し止めてくれる優れもの。
この有難い機能なんですが、機能そのもはちゃんと標準で付いているのに、作動させるためにはほとんどの機種が、別途に電源ケーブルを購入しないといけません。
それはどうしてなのでしょうか?
実はその理由と言うのが、稼動させるためにはユーザーに、相応のデメリットを強いることになるからなんです。
それも場合によっては、結構厄介なことになるほどの場合もあるんですね。
「じゃあ、そんなリスクを抱えるくらいなら、駐車監視機能なんて不要じゃない?」と考えるユーザーもいることでしょう。
実際、だから敢えて監視機能用電源ケーブルは別売にしている、とも言えますし・・・。
そんな訳で今回は、『ドラレコの駐車監視機能のデメリットに迫る』とともに、それでも不要とは言い切れないのは何故なのか、考えてみたいと思います。
駐車監視機能のデメリットはユーザーの車の使い方によって変わる
もしあなたが駐車監視機能に少しでも興味があって、できれば使ってみたいと考えているなら、あなたの車の使い方を思い浮かべてみて下さい。
あなたは、毎日10㎞以上車に乗る人でしょうか?
もしそうならば電源ケーブルを購入して、車のバッテリーから給電したとしても、そのケーブルが過放電を防ぐバッテリーセーブ付きなら、まず問題はないと思います。
駐車監視機能を使うメリットは大きいでしょう。
しかし平日は車庫に入れっぱなしで、週末にしか乗らないような人でしたら、使用を諦めた方が良いかも知れません。
また、ほぼ毎日乗っているとしても、ほんの1~2㎞しか乗らないユーザーなら、バッテリーは放電ばかりで充電が足りないので、やはり諦めた方が良さそうです。
例え、電源ケーブルにバッテリーセーバーが付いていたとしても、上手く作動してくれるとは限らず、バッテリー上がりが懸念されるんですね。
では毎日10㎞以上走る機会が多いあなたなら、全くデメリットがないかと言えば、実はそうばかりでもありません。
バッテリー上がりが起こらない範囲内で、駐車監視を作動させているとは言っても、エンジンOFFで充電がされない状態が続く以上、それなりに負担を与えてしまっています。
少なくとも寿命に影響を及ぼし、3年以上持つはずのものが、2年しか持たないなんてことが起こるんです。
ただその代わり、大切な愛車を守ってくれる安心感を得られるので、そのように思えばメリットの方が大きいと言えるでしょう。
でもできるだけメリットを大きくするために、駐車監視機能作動時は、常時録画モードを使うことは禁物。
製品によって違いますが、どれもイベント録画モードがあるハズなので、これを使ってバッテリーを守るべきです。
イベント録画モードには、代表的な録画方式が2つ。
1つは人や物の動きを検知すると、動きがなくなるまで録画を続ける動体検知方式。
そしてボディに衝撃があった場合に、数十秒間録画をする衝撃検知方式があります。
また、駐車監視機能を使うと負担を与えてしまうものは、決してバッテリーだけではありません。
映像を記録する、SDカード(マイクロSDカード)の寿命にも影響を与えます。
走行中一生懸命働いているのに、駐車中も働かされる訳ですから、カードの消耗が大きくなるのは当然ですね。
なので少しでも寿命を伸ばすために、駐車監視機能を使うなら、特に定期的なフォーマット作業と年に1度の交換が重要なんです。
あれこれ考えるとドラレコには駐車監視機能は不要か?
冷静になって考えると単純に結論を言えば、駐車監視機能は車のバッテリーに少なからず負担を与えることで、本来なら使用は控えるべきでは?と私は思います。
しかしもっと考えるなら、そうは思えないあなたもいるかも知れませんね。
例えばあなたが、車上狙いに遭いやすい人気の高級SUVに乗っていたとしたら、何も監視してくれないのでは夜心配で寝られないことでしょう。
同じように、公共の駐車場にそのような車を停めるとしたら、はやり当て逃げも心配でしょうから、ゆっくりショッピングもできないですしね。
駐車監視機能のデメリットを認めつつも、この機能を使って大きなメリットを得る方法はないのでしょうか?
実はそれ、1つの策として、外部バッテリーを使うと言う方法があります。
駐車中のドラレコの電源供給元として、車のバッテリーを利用するのではなく、別途車内に外部バッテリーを取り付け、ここから電源を供給するのです。
しかし、外部バッテリーにはいくつか商品があり、どれを選んだら良いか迷うところ。
ならば誰でも簡単に取り付けられ、使い方も容易な「BESET(ベセト) UPS300」を選ぶのも良いでしょう。
これは、7.800mAhものリチウムバッテリーを搭載したモデル。
本体をセンターコンソール横などへ取り付けて、走行中は車のシガーライターから充電して電力を溜めておきます。
ドラレコは別途に電源ケーブルは不要で、シガープラグを使いUPS300から電源を供給。
車を駐車させ、カーバッテリーからの供給が止まっても、UPS300のスイッチを入れれば、そのままドラレコは作動を続けられるのです。
ドラレコ側の駐車監視機能は使わず、そのまま常時録画状態で、駐車監視してくれるしくみですね。
UPS300の大容量バッテリーを生かして、最高12時間ほどドラレコを稼動できるとのことですが、録画モードは常時録画のままなので、ドラレコの機種により可動時間は少々限られることでしょう。
なので一晩くらいの駐車監視なら、十分間に合うのではないでしょうか。
もう1つ、駐車監視のデメリットを少なくする方法に、駐車監視機能に大きなメリットを持つドラレコに買い換える手もあります。
一例として、次の頁でそのモデルを1つ紹介しましょう。
パイオニア VREC-DZ800DCは駐車監視機能が充実したモデル
VREC-DZ800DCは、初めから駐車監視機能を使用することを、前提に開発されたドライブレコーダーです。
そのため、車のバッテリーから直接電源を取る電源ケーブルを同梱して、シガーソケットから電源を取るシガーアダプターは付いていません。
本機の駐車監視機能をONにすると、短時間の駐車用に10分/30分/40分から選び、衝撃検知により衝撃前後20秒の録画でバッテリーを守ります。
夜間など長時間の駐車の場合は、セキュリティモードに入れて、長時間(24時間365日)の監視が可能に。
バッテリーセーブ機能を使いながら、衝撃検知で衝撃を受けると、3秒以内に録画が始まり、その後約1分間記録するんです。
車上荒らしが気になる場合は、フロントカメラを車内に向け回転させて、車内の監視をすることもできます。
本機は外部バッテリーを使う訳ではなく、あくまで車のバッテリーを使う仕様ですが、できるだけ負担を掛けない設計。
さらにVREC-DZ800DCは、前後2カメラを利用し、後方からの煽り運転車を検知して、自動的にデータを別ファイルに記録する機能を搭載。
本体が小さいためディスプレーも見づらいことを考慮し、Wi-Fiでスマホと連携して、スマホ側でデータを確認したり保存することも可能です。
ただ電源ケーブルを使って、車のバッテリーから給電する仕様のため、自分で取り付けるにはやや電気知識が必要になります。
ですが、駐車監視機能にこだわるユーザーなら、注目の1台になるハズです。
フロント本体取り付けは日本で人気の高い、一般的なスタンドアローン式ですが、吊り下げるのではなく、フロントガラスにペタッと貼り付けるタイプ。
走行中でも本体がガタ付くことがないのは、安定感があることで、これも注目の部分になるでしょう。
パイオニアブランドが好きな人なら、VREC-DZ800DCは、購入を一考して良いドラレコではないでしょうか。
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