数年前より、自転車も公道を行く際は車道を進むのが原則となり、随分と走りにくくなりましたね。
それに伴い、自転車が危険にさらされるのが増えたことで、実際に事故に遭い大きなケガを負う頻度も高くなりました。
それゆえ、そのリスクを少しでも回避する手段が必要になり、その一環でヘルメット着用などが叫ばれています。
それと同時に、万が一の事故に遭遇した場合、その様子をちゃんと記録に残すことも、重要なことではないでしょうか?
つまり自転車走行中でも、ドラレコを装備した方が安心できるんです。
しかしどのモデルが自分に相応しいか、きっとあなたも悩んでしまうことでしょう。
そこで数ある自転車用ドラレコの中で、おすすめを3機種だけに厳選して、今回私がご紹介してみたいと思います。
自転車に相応しいドラレコとして必要な条件とは?
同じ二輪車でも、自転車とバイクではまるで構造が違うように、ドラレコでも自転車に合ったモデルを選らばないと、使い勝手が悪いです。
ここでは、自転車用ドラレコに必要な条件を挙げてみましょう。
軽量で丈夫なボディであること
自転車はバイクと違い、エンジンを持たず人力で走ります。
そのため車体が軽量になっており、当然自転車に使うドラレコも、小型で軽量なものでないといけません。
しかも小さくて軽いだけでなく、同時に衝撃に強い丈夫なボディでないと、落下したとたん壊れたのではたまったものではないですよね?
またバイク用には、四輪車と同じ前後2カメラ式モデルと言うものがあります。
前後の映像が残せるのは便利ですが、このようなモデルは何本ものケーブルが車体を這うので、とても邪魔で自転車には向かないことでしょう。
バッテリー内蔵の単体モデルであること
ドラレコで自転車に乗り録画するなら、外部から電源を供給するモデルでは使えません。
必ず本体にバッテリーを内蔵して、単体で稼動できることが必要になります。
先ほどのバイク用前後2カメラ式モデルは、車体のバッテリーから給電するため使用可能なのであり、これは自転車には難しいことです。
この点で自転車はバイクと比べ不利になりますが、モデルによってはバッテリー切れを起こしても、モバイルバッテリーから給電し、録画を続行できるモデルもあります。
このようなモデルを選べば、自転車用でも不便とならないかも知れません。
ただし、雨の中でも給電できることが必須条件になるでしょう。
Wi-Fiに対応したモデルを選ばないと使いにくくて仕方がない
自転車用に相応しいドラレコは、軽くて丈夫な上に、小型であることも選ぶポイントだと述べました。
そのためには多くの機種では、モニターパネルは非搭載としています。
当然ながら、画角設定したり再生モニターするためには、何らかの手段が必要です。
そのためにWi-Fi機能を搭載して、スマホと連携するモデルでないと、使いにくくて仕方がないですよね?
コストを下げてWi-Fiを省略しているモデルでは、SDカードをいちいち取り出してPCでモニターする必要があり、手間が掛かって不便です。
そんなところからも、特に録画した現場で映像を確認したいユーザーには、Wi-Fi機能搭載は必須であるのは言うまでもないでしょう。
以上、これらの条件をクリアしたモデルを探せば、何機種か容易に絞れるのではないかと思います。
では、さらにその中で厳選したおすすめ3モデルを、次の頁でご紹介いたしましょう。
『トランセンド DrivePro 20』小型・軽量でヘルメットに簡単装着
トランセンドは台湾に本社を置くメーカーで、日本でもSDカードのブランドとして有名ですね。
さてDrivePro 20は、二輪車専用に開発されたドラレコで、付属のアタッチメントを用い、簡単にヘルメットカメラとして使うことができます。
本体は長さ90.2㎜x直径30㎜・重さ74gと、小型軽量になっており、ヘルメットに装着しても、何ら頭部に負担を掛けないボディ。
IP68の防水性能や、米軍落下試験規格に合う耐衝撃性能があり、少々過激な環境下でも安心して使えます。
人気のSTARVISセンサーを採用して、夜間でも明るく撮れるのが、本機のドラレコたる証しです。
しかも、なりは小さくてもGセンサーを内蔵し、外部から衝撃があった場合は、そのシーンを別ファイルで保存でき、大事なデータが上書きされる心配がありません。
画質は1080pフルHDで、30fpsのほか60fpsでの録画も可能。
アクションカメラのように、滑らかな動きの記録動画が残せますよ。
内蔵バッテリーによる録画時間は、60fpsで約2.5時間(30fpsなら3時間)。
バイクツーリングにはもの足りない長さですが、サイクリングならまずまずの長さと言えるでしょう。
液晶モニターは当然ないものの、Wi-Fiを使ってスマホでモニターできるので、全体的には使い勝手の良いドラレコだと思います。
では実際の画質は、どんなものでしょうか?
あるユーザーが録画した映像があるので、ご覧いただきましょう。
協力 Transcend DashCam in Cambodiaさん
小型である割に画質は良好だし、ヘルメットに装着して使えば、路面からの振動を頭部で吸収できます。
手振れ補正機能は付いていなくても、安定感のある動画が作れるのは、1つのメリットではないでしょうか。
Transcend 二輪車用ドライブレコーダー microSD32GB付属 バッテリー内蔵 WiFi対応 高感度イメージセンサ搭載 DrivePro20 |
『Drift Ghost XL』大容量バッテリーで長時間録画ができる
Drift(ドリフト)は元々イギリスで創業した、アクションカメラのメーカーですが、現在は中国資本で運営されているようです。
なのでこのGhost XLは、本来はドラレコではなく、アクションカメラとして区分されています。
今回、本機をアクションカメラではなく、ドラレコとして紹介したのは、搭載するバッテリーの大きさにその理由があります。
それはドラレコに相応しい、3000mAhと言う大容量バッテリーのおかげで、連続6時間~8時間の録画が可能なんです。
これだけの長時間の録画ができるのなら、1日中サイクリングを続けても、途中で充電を行う必要などないでしょう。
しかも本機はドラレコモードを備えており、SDカードが一杯になった時には、古いデータを消去しながら上書き録画(ループ録画)を行えます。
ただしドラレコなら付いている、Gセンサーはありません。
万が一アクシデントに遭遇した際は、データが上書きされないよう、直後に電源を切るかカードを外す必要があります。
その代わりアクションカメラらしく、6軸EIS手振れ補正機能を内蔵。
ブレの少ない走行映像が残せる点で、本機は有利です。
あと、ドラレコには普通はない、外部マイクを装着できます。
風防付き外部マイクを上手くセットすれば、風切り音のない録音ができるんです。
これは、他機にない強みと言えるでしょう。
画質は1080pフルHD 30fpsまで設定可能で、ドラレコとして十分な画質を確保。
ではここで、あるユーザーが本機を使って録画した映像を用意しました。
ぜひご覧いただきましょう。
協力 ろーぎっしゅさん
夜間はアクションカメラの苦手な部分がスポイルされ、ややクリアさに欠けてはいますが、昼間なら十分高画質な映像を提供していると思います。
Wi-Fiももちろん搭載で、スマホから容易に操作できます。
このようにGhost XLは、衝撃に強いしっかりとした作りのボディでもあることで、アクションカメラのメリットを生かしたドラレコであると、キッチリと断言できるでしょう。
『デイトナ M777D』仕上げの良さの信頼感が魅力の日本メーカー製モデル
デイトナは、バイクファンならお馴染みの日本メーカーです。
同社の M777Dは標準セットだと、フロント本体とリアカメラが一式になった、2カメラ式モデルになっています。
今回は自転車用ドラレコの紹介なので、本機はセットではなくフロント本体単体と、取付けアタッチメントとの購入がおすすめ。
フロントリア一式の標準セットは、外部電源を取ることが基本であり、本体にバッテリーのあるバイクは使用できるものの、バッテリーが搭載されない自転車には使えません。
そこでフロント単体だけの使用なら、内蔵のバッテリーで稼働でき、自転車利用でも問題ない訳なんです。
また単体で購入するなら、本体とアタッチメント1個の代金だけで足りるので、安く済みますからね。
本機の内蔵のバッテリーは、1140mAhの容量。
これだけで撮影コマ数29.1fps時、約2時間録画可能です。
さらに防水仕様のUSB電源を買い足せば、モバイルバッテリーからも給電できるので、録画時間をもっと延ばせますよ。
Wi-Fiももちろん搭載して、操作をスマホから容易に行えます。
センサーは、1080p200万画素フルHD STRVISを採用。
照明の少ない夜間でも明るく撮れるところが、さすがドラレコと言ったところですね。
それではここで、あるユーザーが録画した映像をご覧いただきましょう。
夜間の映像がないのが残念ですが、画質の良さを確認することはできると思います。
協力 kanekomugisyuさん
割とキメの細かい画質で、前方車両のナンバーが読み取りやすいですね。
全体的に見て作りや仕上げが良く、オプションがしっかり後から買い足せるところも、日本メーカー製らしい、信頼性の高い製品と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
自転車でドラレコを使うなら、とにかく小型・軽量、そして単体で可動するモデルでないと、使いものにはなりません。
雨や衝撃に強いボディであることや、Wi-Fiを介しスマホで制御できることも必須です。
単純にこの条件に叶ったモデルは数多くあり、価格の安いものも簡単に見つけられます。
しかしドラレコは、四輪車用に限らず自転車用であっても、あまり安いものは性能が劣るし、耐久性も良いとは言えません。
できるだけ名の通ったメーカー製で、価格も1万円を超えたモデルを選んだ方が、結局後悔しないと思います。
そんな訳で今回は、私が厳選して以上の3モデルをご紹介しました。
あとはあなたのお好みで、1つに絞ることで、良い買物ができるのではないでしょうか。
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