ドライブレコーダーに証拠能力はない!?煽り運転が減らない理由とは?

 

ドライブレコーダーの普及は目覚ましく、
2016年の国内出荷台数が146万台だったのに対し、
2018年は367万台と増加しました。

(社団法人 JEITA調べ)

 

わずか2年の間に、2.5倍も売り上げたのです。

 

相変わらず減る様子が見えない
「煽り運転」の抑止のため、

購入する人が増えた事が
1つの要因になっていると思います。

 

にもかかわらず最近の傾向を見ると、相変わらず
煽り運転が多いとの報道がなされていますね。

ドラレコが普及しつつある一方で、
煽り運転が一向に減らないのは何故でしょう?

 

そもそも煽り運転行為と言うものは、
昔からあったものなんでしょうか?

 

また、本来ドライブレコーダーの記録映像は、
煽りの証拠として使える能力はないとの
意見がありますが、事実なんでしょうか?

 

今回はこれらに付いて、
検証してみたいと思います。




 

煽り運転が減らない理由とは?その原因を探ると・・・

 

ドヤ顔(怒り顔)の車が増えた

 

 

近頃発売された新型車を、
思い浮かべて下さい。

どれも細い目のヘッドランプを掲げ、
グリルを大きくしたフロントマスクが
多いと思いませんか?

 

特に、背の高いワンボックススや、
SUVなんかが当てはまるでしょう。

 

そんな車に乗ってしまうと、自分は
強そうな(偉そうな)人間になったと錯覚し、
優越感を感じるのではないでしょうか。

 

実際に自分がオーナーになってみれば、
前方を走る背の低い・小さな車が、
心理的に弱い存在に見えてくるもの。

そして、どの車も周りの流れに沿っている間は
何とも思ったりはしません。

 

ところが、先行する車のスピードが遅かったり
隣車線の車が自分の車線に進入して来ると、

気持ちが一変、通行を邪魔されたと
カッとなって煽り始めるのです。

 

また二車線ある道路で、
右から小さい車に追い抜かれても、

「チビのくせして生意気だ!」と
感じてしまうのです。

 

すると、ここでもカッとなり、
抜き返して煽ってしまうんですね。

 

昔のワンボックスカーや
SUV(以前はRVとも呼ばれてました)は、

車体が重いだけでなく、
エンジンパワーもありませんでした。

 

ところが今は排気量が大きくなり、
パワー・トルクとも十分な車種が多いですから、
追いかけようと思えば容易にできます。

ドヤ顔の大型車に追われ煽られれば、
被害車はたまったものではありませんよね。

 

それにしても
なぜ自動車メーカーは、

こんなドヤ顔のハイパワー車を
販売するのでしょうか?

 

それはズバリ、その方が売れるからです。

 

かつて車は、
デザイナーの意匠を重視した
設計がなされていました。

そのため、現在より個性的な
車種が多かったものです。

 

しかしこのやり方では、
販売に当たり外れが生じやすい。

 

そこでメーカーの首脳陣が下した命令は、

「ユーザーの趣向を捉え、喜んで
買ってくれる車作りを目指せ!」

でした。

 

で、設計者が出した答えの1つが、
ドヤ顔でハイパワーな車だったのですね。

この傾向は、元々
ドイツなどヨーロッパ車から始まり、
日本にも波及したものです。

 

例えば、ベンツをご覧下さい。

以前は縦線と横線を基調にしたグリルと、
ボンネット先頭に小さなマスコットを立て、
メーカーを主張していました。

 

ところが、最近のモデルはマスコットをやめ、
マスコットにあったベンツマークを、
大きくフロントグリルにぶち込んでいます。

これ、ベンツの車であることを、
遠くからでも分かるようにしたんですね。

 

車を走らせていたら、後続車が追って来た。

バックミラーを見ると、そこに映るのは
でっかいベンツマークが刻み込まれた車。

 

「オラオラ、ベンツ様のお通りだい。
さっさと道を譲れ!」と言わんばかり。

そこでサッと道を譲れば、
ベンツのオーナーは
優越感に満たされる訳です。

 

この様子を見て
「売れる車の秘訣はこれだ!!」と、
日本のデザイナーも気付いたのです。

 

煽り運転車が減らないのも、ある意味、
車のメーカーに原因があると言えるでしょう。

 

煽られる側にも原因がある

 

 

昔(30年以上前)と比べ、今は
車の運転が容易になりました。

AT車ならとりあえずハンドルと、
アクセル・ブレーキ操作ができれば、
前に進み止まります。

 

AT車限定免許も今はあるので、
取得も随分カンタンです。

そんな背景からそんなに車に詳しくない、
ドライバーで道路は一杯の現代。

 

車に詳しくなくても、運転が上手くなくても、
必要ならば誰でも免許が取れるような時代に、
今はなっています。

 

中には免許を取ったと言うのに、
車を走らせるのは好きじゃない人もいる訳で、

そんな人は周りの流れに沿って走ることが、
渋滞を作らないコツだとは知りません。

 

うち1人がマイペースでノコノコ走ったり、
後続車が迫るのも気にせず、
そのまま車線変更したとしましょう。

後ろを走っている車があなたでも、
思わずカチンと来るのではないでしょうか。

 

運転中は、誰であっても
脈拍や血圧が上昇するもの。

普段大人しい人でも、つい
感情的になってしまいがちです。

 

いつもなぜか煽られると自認する人は、
その理由が自身の運転にあるかも知れないのを、
誰かにチェックしてもらうのが良いでしょう。

 

決して、相手のマナーが悪いばかりが
原因だと思い込まないように。

 

免許にまだAT車限定がなかった時代は、
老若男女を問わずMT車を操作できなければ、
免許皆伝とはなりませんでした。

両手両足を駆使しないと、
MT車はスムーズに走ることができず、
ギクシャクしたりエンストしたりします。

 

ですから、
車の運転に興味を抱けない人は、
免許の取得を避けたものです。

 

無事免許を取った人は、
一生懸命運転テクニックを学び、

スムーズに走れるよう
練習を繰り返しました。

 

それができないと即、
事故につながってしまいますから、
皆必死だったのです。

 

現在は車がないと生活にも困ることで、
仕方なく運転する人もいますよね。

そう言う人が増えて他車と馴染んで走れず、
煽り運転を誘発する一因になっています。

 

ストレス社会にも原因があるのでは?

 

 

現代の日本は、
ストレス社会と言われています。

 

仕事をしても思うように
成績が上げられず苦しんだり、

時間に追われてあくせくする
機会も多いですよね。

 

個人的に家庭が上手く行かず、いつも
イライラしている人もいるでしょう。

そんな風に日頃、
ストレスを溜めた状態で車を運転する人は、
非常に多いのではないでしょうか。

 

自分の無力さにコンプレックスを抱き、
イカつい大型車やハイパワー車に乗ることで、
あたかも強者(つわもの)になり切ってしまう。

 

これも、煽り運転を引き起こす
きっかけになっていると思います。

 

車内でこのような心情にならないように、
車内では気持ちを落ち着かせるため、
柑橘系や樹木系の香りの芳香剤で満たすべき。

また普段から、心が癒やされる
軽めのジャズのような音楽を、
BGMで鳴らすのも効果的でしょう。

 

リズム感の強いロックやJ-POP・アニソンは、
返って高揚し煽りを誘発する可能性もあるので、
避けるべきかも知れません。

 

ドライブレコーダーは、煽り運転の証拠能力はある?ない?

 

 

ドライブレコーダーの録画映像は、果たして
煽り運転の証拠として扱えるのでしょうか?

これはズバリ、お答えしましょう。

 

ドラレコ映像は事故時の解析だけでなく、
煽り運転の車種やナンバーの特定、
ドライバーの特定にも証拠として扱われます。

 

最近のドライブレコーダーは、
比較的価格が安いモデルでも、
十分に画質が良いですね。

 

ですから、
煽り運転の証拠能力はあります

 

もちろん、
スマホやアクションカムの映像だって
問題なく証拠として扱われますよ。

ただ現場でこれらを使おうとすると
加害者は撮影していることに腹を立て、
逆上するかも知れません。

 

ドラレコなら素知らぬ顔で撮影してくれるので、
自然な加害者の姿を記録してくれるでしょう。

 

茨城県の高速道路上で起きた傷害事件でも、
被害者のドライブレコーダーは、
淡々と一部始終を記録していました。

この映像は警察も証拠として扱っているし、
後の裁判時も活躍してくれるに違いありません。

 

こうして考えると万が一の事故だけではなく、

交通トラブルで自分が不利にならないよう
ドライブレコーダーを導入することは、

非常に重要なのがお分かりだと思います。

 

さて、ここでちょっと
注意したいことがあります。

万が一の煽り被害に遭遇し停車させられた時は、
窓を開けず加害者と接触しないのはもちろんですが、
もう2つ大事なことがあります。

 

それは決して、エンジンを切ってしまわないこと。

そして、ドラレコには
撮影(録画)だけでなく録音機能もあります。

この録音機能を設定でOFFにしないことです。

 

パニックになってエンジンを切ってしまったら、
ドラレコは自動的にOFFになってしまいます。

これでは、大切な
映像が残せないですよね?

 

それと、加害者は窓越しに何か
罵声を浴びせて来るかも知れません。

その声と、あなたが警察へ通報する声の
両方録音しておくのです。

 

これでドラレコは、あなたの
強い味方になってくれますよ。

 

ちなみに携帯から警察へ通報する時は、
あなたがどこにいても、
“局番なしの110番” を押せば良いです。

 

警察のオペレーターの方の声が聞こえたら、
まず「助けて下さい」との言葉と供に、
携帯から掛けていることを伝えましょう。

それから次に、
自分の名前と携帯の番号を伝えて下さい。

 

で、今度はオペレーターの方が、
あなたの居場所を訊いてきますから、
落ち着いてできるだけ詳しく話します。

あとは、じっとパトカーを待ちましょう。

 

最近は “ヘルプネット” と言って、
車の天井などにあるヘルプボタンを押すと、

ヘルプセンターへつながる
緊急サービスも始まっています。

 

まだまだ利用できる車種は少ないですが、
今後このサービスが広がると良いですね。




 

煽り運転の抑止に効果的なドライブレコーダーの種類

 

現在発売されているドラレコは、
大きく分けて3種類あります。

全天球レンズで前後左右録画ができる「360°全天球ドラレコ」

カーメイト ダクション360s DC5000

 

この中で、機能的に最も煽り抑止に
効果的なのは、360°全天球ドラレコ。

 

前後左右と全方向を録画しますから、
加害者がどのように煽って来たのかが、
一目瞭然なんですね。

 

まさに理想的なドラレコですが、
欠点もあります。

360°と広い視野を録画することで、
多くの画素数を必要とします。

 

そのため録画には、大容量の
SDカードを使わないといけません。

最低でも、64GBを使う必要があります。

 

またパソコンで映像を確認する時は、
映像の一部を切り取って見せるため、
伸ばしボケが出てしまいます。

つまり、画質が悪いのです。

 

ハッキリ言ってまだまだ、
2カメラ式や1カメラ式の画質に及びません。

価格も4万円~6万円と高価ですから、
現時点では購入するには惜しい気がします。

 

前方と後方を別々のカメラで録画する「前後2カメラ式ドラレコ」

ユピテル DRY-TW7500dP

 

煽り運転抑止に最もおすすめなのは、
「前後2カメラ式ドラレコ」です。

 

これは前方1カメラ式タイプに、
後方用カメラをプラスしたもの。

360°タイプのように左右は記録できませんが、
前後が記録できるだけでも、
煽りの抑止のためにはかなり有効です。

 

前後カメラともフルHD200万画素モデルが多く、
画面をトリミングすることもないので、
360°タイプと比べかなり画質が良いですね。

 

相手のナンバーも鮮明に写りますから、
現在のところはこのタイプが最強でしょう。

 

価格は安いモデルなら、
2万円程度で購入が可能です。

 

欠点はリアカメラの配線が大変で、
自身での作業はかなり難儀します。

 

綺麗に配線するにはカーショップなど、
専門の業者に任せるのが無難ですが、

1カメラタイプが5千円ほどするところを、
このタイプは倍の1万円ほど掛かります。

 

本体は安く手に入っても、
後で費用がかさむのが痛いですね。

この欠点に目をつぶってしまえば、
これからの主流タイプとなるでしょう。

 

ちなみに
茨城の高速道で起こった煽り傷害事件で、

被害者が使用していたドラレコも、
2カメラ式タイプのものでした。

 

1つは前方を録画して、加害者と加害者の車を、
しっかり映し出していました。

もう1つのカメラは後方でも、
被害者が中心に写っていましたね。

 

そう、これは2カメラ式タイプであっても、
本体に2つのカメラが付いたモデルです。

後方は、前を追う後続車を写すものではなく、
車内後方を主に記録するタイプと言う訳です。

 

このタイプは、一般にタクシーに
装着されることが多くなっています。

 

前方だけを録画するおなじみの「1カメラ式ドラレコ」

コムテック ZDR-022

 

では今度は、前方のみ録画する
1カメラ式タイプはどうでしょうか?

これは、上記2タイプのモデルと比較すると、
後方が録画できない分、煽りには不利です。

 

しかし情報は前方から得られることが多く、
煽り抑止で使えないことは決してありません。

 

後方ガラスなどに、
“ドラレコ録画中” のステッカーも貼れば、
抑止力も高まるはずです。

 

ただ、もし
1カメラ式タイプの購入にこだわるなら、
できるだけ広角のレンズを搭載した
モデルを選ぶと良いでしょう。

 

広角であるほど左右広い範囲を録画でき、
より多くの情報が記録可能になります。

 

1カメラ式タイプは、
煽り運転には確かに不利ですが、そもそも
ドラレコがないよりは安心感があります。

 

価格が1万円程度のモデルでも、
結構画質は良いですし、

配線がシンプルな分、
自分で設置することも容易です。

 

あまり予算が掛けられない場合は、
このタイプから始めても良いですね。

 

番外ですが、他に防水機能を搭載した
「バイク用ドライブレコーダー」もあります。




 

まとめ

 

ドラレコが普及しつつある今でも、
煽り運転が減らない理由とは、

フロントのドヤ顔デザインや
ハイパワーの車が増えたことが一因。

 

これらの車に乗ったドライバーが
自分は偉いと勘違いし、

小さな車がモタ付いていると、
煽ってしまうのです。

 

また昔と違い、車そのものに
興味を持たない人でも

運転免許を容易に
取得できるようになりました。

 

そう言う人は運転技術を磨くこともせず、
周囲のリズムに合わせられないまま車に乗り、
イラ付きを誘発させる原因にもなっています。

 

日本のストレス社会もうっぷん晴らしのため
煽り運転を招くようになっているでしょう。

 

急速に普及しつつあるドラレコは、
煽り運転の証拠能力があります。

事件解決のための強い味方になるのは、
間違いありません。

 

煽り運転抑止に効果的なタイプは、
前後2カメラ式が最もおすすめで、
これからの主流になりつつあります。

 

煽り運転そのものは今と車種が違いますが、
実は昔からありました。

ただ煽られたと言っても、
その頃は証拠になるものが少なく、
表ざたになりにくかったのです。

 

現在はドラレコが強い味方になり、
その映像が証拠として扱われ、
検挙されるケースが増加しています。

煽り被害を受ける件数は、
目に見えて減ってはいません。

 

しかし、ドライブレコーダーのおかげで、
どんどん検挙数されるケースが増え、
煽り抑止に役立っているのは事実なのです。

 

 

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