我が国日本でのドライブレコーダーの普及率は、あるサイトによると、2020年で53%を超えているんだそうです。
つまり現在では、すでに2台に1台の割合で、装着されていることになります。
そんなドラレコでも、まだ半数足らずの車が、付けていないことになるんですよね?
付けていないと言う理由は、1.装着を必要と感じていない、2.自分の姿が写ったり声を録音されることに抵抗がある、3.購入する予算がないなど、さまざまでしょう。
中には取り付ける意思はあるものの、どれを選んだら良いのか判断が付かないまま、ずっと放置してしまっている人もいるかも知れません。
私の意見としてどんなタイプのモデルでも、付けていないよりは付けていた方が、無難である/安心できると考えています。
そこで今回は、初めて購入するドラレコ初心者や、買い替えを検討中でどれにするか迷っている人に対し、「おすすめの日本メーカー製モデルを3機種」厳選してご紹介したいと思います。
おすすめするに相応しいドライブレコーダーの条件とは?
煽り運転が多いことを考慮すると前後2カメラ式を選びたい
かつては前方だけを録画する、1カメラ式モデルが主流でしたが、現在では後ろから迫る車も捉えようと言う考えが一般的。
なので、前後2カメラ式モデルが常識なのを踏まえて予算を組む方が、いざと言う時のトラブルを考えると安心できます。
高級モデルとなると、3カメラ4カメラ仕様もありますが、これだと趣味的要素も含まれてかなり高価になるので、これにあまりこだわる必要はありません。
車内でスッキリスマートに装着したいなら、一体型前後2カメラ式で十分と考えて良いでしょう。
画質はフルHD200万画素センサーを用いたモデルで十分
最近は、スマホやアクションカメラの高画質化が進み、大型テレビで再生しても非常に鮮明に映るモデルが増えました。
それを追うかのように、ドラレコもWQHDや4Kに対応したものが登場しています。
ですが、ドラレコに映画のような高画質は必要なく、あくまで相手の車を特定したり動きを掴むことなので、ナンバーが読み取れる程の解像度があれば事足ります。
なので、フルHD200万画素の画質があれば合格です。
あまり高画質を追求すれば記録するメモリー量が増えSDカードに負担を掛けることになり兼ねません。
少しでもSDカードのデータ保存量を抑えたいのなら、ほどほどの画質のもので納得して良いと考えて下さい。
レンズの画角はできるだけ広角のものが良い
ドライブレコーダーのレンズは固定されており、録画中は向きを変えたりズームしたりできません。
そのため固定のままでも、できるだけ周囲が写り込むよう、超広角レンズを採用したものを選ぶと、万が一衝突した時の状況が良く分かって有効です。
左右の画角を示す水平画角が、108度以上あると良いとされています。
108度と言うと、35㎜カメラ換算で16㎜相当の超広角となりますが、ドラレコには必要な画角なのです。
水平画角が108度を超えるに従い、直線が少しずつ湾曲して不自然な描写になるものの、写っていることが重要と考えれば、決してネガティブな要素にはならないでしょう。
操作性の良さを重要視するならできるだけ大型モニターを選びたい
車内で目立たない・小型モデルが欲しいと言うユーザーもいますが、これだとどうしても小型ゆえ、モニターやボタン類も小さく操作しにくくなります。
また録った記録映像は、スマホで確認できるなら、小型でも大丈夫と言われてしまうかも知れません。
しかし、タッチパネルで操作するモデルも多くなったし、モニターが小さいとどうしても操作しにくくなるもの。
それを考えると、最低でも3インチ程度のモニターを内蔵するものを選んだ方が、スムーズに操作できて快適でしょう。
自分はルームミラーに被せる、スマートミラータイプが好きと言うあなたなら、問題はないかも知れませんが・・・。(^^;
日本の四季による温度変化に強いことが求められる
我が国日本では四季があるため、気候に大きな変化があります。
そのため閉め切った車内温度は、夏場なら50度を超えることがあるし、逆に冬場では0度を切ってしまうこともあるでしょう。
そのような環境下でもへこたれない、耐久性がドラレコには求められます。
カタログに、おおよそ耐久温度性能が-10度~+60度まで、と表記されているモデルなら大丈夫。
ある程度、ユーザーであるあなたもいたわりながら使用すれば、簡単に壊れてしまう心配はないでしょう。
GPSや駐車監視機能はやはりあった方が便利
GPSが搭載されていれば、車がどこを走行したのかデータに記録されます。
時刻も自動で同時に記録され、万が一の事故に遭遇した場合でも、いつどこで事故に遭ったかなどの情報がきちんと証拠として残ります。
駐車監視機能も、出先での駐車場や自宅車庫でのトラブルを録画してくれるので、当て逃げやいたずらの犯人の特定に有効です。
どちらも必須ではないものの、あって助かることもあると考えれば、決してあなどれない機能と言えるのではないでしょうか。
確実な動作の信頼性を考えると日本製が安心
ドラレコは車内で使うものとは言え、長時間日光にさらされることもあり、その上で稼動させれば、結構厳しい労働を強いることになります。
それを考えると、耐久性に優れるのは日本メーカー製品です。
多少購入価格が割高でも、故障が少なくて長寿命なら、おすすめと言えるでしょう。
特にドラレコの知識に疎い人こそ、日本のメーカーにこだわった方が、後から手間が掛かることがなく、後悔することが少ないと思います。
メーカー保証期間が長いモデルが多いのも、うなずけるでしょう。
以上の選ぶべき条件を踏まえた上で、私がおすすめする機種を3つ厳選してみました。
次頁で紹介しますので、ご覧いただきたいと思います。
パイオニア VREC-DH301D – おすすめのドラレコその1
VREC-DH301Dは、カロッツェリアブランドの製品でありながら、基本的な性能の高さに絞って開発されたモデルです。
目を見張るような機能は搭載してはいないものの、代わりに使いやすさにこだわった設計になっています。
本機は、シンプルなデザインの前後2カメラ式モデルで、3インチ大型モニターを搭載。
フロントカメラはWQHD370万画素センサー、リアカメラはフルHD200万画素センサーを内蔵し、ドラレコに必要かつ十分な画質で録画します。
前後ともSTARVISセンサーなので、薄暗い通りでも周囲の状況を、鮮明に映し出すことが可能です。
レンズの水平画角は前112度・後105度で、まずまずの広角と言えますね。
リアカメラは防水仕様ではなく、リアガラス内側に取り付けるタイプ。
設定は側面にある4つのボタンで行うので、タッチパネルではありませんが、直感的に操作でき使いにくさはありません。
またSDカードの定期的なフォーマットが不要で、ものぐさなユーザーでも難しく考えることなく気軽に使えると思います。
32GBのカードが付属しており、取り付け後、すぐに稼動できるのも良い点ですね。
動作可能温度は-10度~+60度となっていて、温度変化にも強く、耐久性に優れたドラレコです。
大きな特徴はないものの、基本性能が高いことで手を掛けずとも、キレイな映像を記録してくれる信頼のモデルと言えるでしょう。
メーカー保証期間は、1年となっています。
コムテック ZDR035 – おすすめのドラレコその2
ZDR035は、コムテックで最もスタンダードな仕様でありながら、同社で最も人気になっているドラレコです。
旧製品から続く、フルHD200万画素センサーを前後のカメラに搭載していますが、今回新たにどちらもSTARVISを採用しています。
レンズは、前後とも水平画角が138度と超広角のものを使っており、特に広く周囲を写せるのが特徴です。
リアカメラは本機も防水仕様ではないので、取り付けはリアウインドー内側に行います。
液晶モニターはやや小型の2.7インチ。
設定はタッチパネルではなく本体底面にある4つのボタンで行うタイプで大型ボタンのため操作はスムーズです。
本機も、SDカードフォーマットフリーを採用。
定期的なフォーマット作業から、ユーザーが解放されるのは嬉しいですね。
しかも32GBのカードが付属しているので、取りあえず、別途にカードを購入しなくて済みます。
動作可能温度は、本機も-10度~+60度となっており、温度変化に強く信頼性の高いモデルになっています。
それを裏付けるように、メーカー保証期間は3年で、しかも生粋の国内生産品です。
価格は比較的安く、あまり予算を掛けないで長持ちするドラレコを求めるユーザーには、相応しいモデルと言えるでしょう。
ケンウッド DRV-MR870 – おすすめドラレコその3
DRV-MR870も、多機能を搭載したモデルではないものの、とにかくキレイな映像を録ることに徹したドラレコです。
本機も上記2機種と同じ、一体型前後2カメラ式モデル。
レンズの水平画角は前後とも115度で、十分な広角で広範囲を写せます。
液晶モニターはやや小さい2.7インチを搭載し、タッチパネルは本機も採用せず、側面のボタンで設定操作を行う方式を取っています。
特徴は前後ともWQHD370万画素と言う、高画質センサーを搭載していること。
しかも、どちらも暗さに強いSTARVISを採用。
通常ドラレコは、フルHD200万画素センサーで十分高画質と言われる中、本機はより高精細な画質を求め、前後を走る車のナンバーを識別しやすくしているんですね。
ただし、より高画質を求めるとデータのメモリー量が増えるため、大容量のSDカードが必要になります。
本機には32GBと、付属品としては大容量のSDカードが付きますが、高画質を生かそうとすればこれだけでは不足です。
そこで、本体にカードスロットを2ヶ所設け、それぞれ128GBまでのカードに対応させています。
しかもSDカードメンテナンスフリーとして、定期的なフォーマット作業を不要にし、さらに純正カードを使うことで、劣化すれば寿命を迎える前に告知する機能も搭載。
どうせドラレコ映像を録るのなら、できるだけ高画質に録画したい・・・。
そんなユーザーに応える仕様にしたのが、DRV-MR870と言う訳です。
その他本機独自の機能として、後ろから迫る煽り運転車を検知してドライバーに警告、さらに自動的に別ファイルへ映像を保存する、AIセンシング機能も備えていますよ。
動作可能温度は本機も-0度~+60度をクリア。
日本の厳しい気候変化にも、十分耐える実力を有しています。
メーカー保証期間も3年あり、高画質と高信頼性を証明する製品です。
価格は少し高めではありますが、シンプルでも完成度の高いモデルを求めるユーザーには、おすすめのドラレコと言えるでしょう。
まとめ
今回は多機能ではないが、基本的な機能/性能が充実したドライブレコーダーを、信頼のおける日本製モデルに限定し、3機種厳選しておすすめしました。
パイオニア VREC-DH301D・コムテック ZDR035・ケンウッド DRV-MR870、どれも安心して使える製品なのは確かです。
耐久性の良い日本メーカー製であること、機能豊富なことより基本性能の高さに重点を置いた製品であるのを条件にすれば、これら3機種がベストと言えます。
海外製品では、スマートミラー型ドラレコが主流になっていますが、日本ではこれら3機種のような一体型(スタンドアローン型)が人気。
短い周期で買い替えるのにうんざりした人や、どれを選んだら後悔しないか悩んでいる人に、ピッタリの製品達だと思います。
流行のデザインや機能にとらわれず、長く愛用したい気持ちのあるユーザーなら、3機種のうちどれかお好きなモデルを選んで間違いないでしょう。
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